ケンタウロスのフボヤマさん外伝3_フボヤマの背中に乗るうさぎ「ルーシェ」(現場名:ニン)

フボヤマさんやフボヤマ世界をストーリーとは別に進める外伝コーナーです。ケンタウロスはキャラとして面白すぎるので、動かすと面白いということで、動かすコーナーを設けます。前のエピソードで、フボヤマの背中にうさぎを乗せたので、このうさぎに名前を付けて、キャラとして擁立しましょう笑。

I「面白い!うさぎの名前を考えて」

A

「いいね笑
じゃあこのうさぎの格・性格・どや顔感に合う名前を考えてみるね。
「呼びやすい」「絵にしたときに強い」「設定が広がる」を基準に。」


本命候補(いちばんしっくりくる)

🥕 ニン(Nin)

  • 由来:

    • 忍ぶ(静かに現れて、背中を取る)

    • 人参(ロゴとも相性がいい)

  • 短くて呼びやすい

  • どや顔でカメラを見る感じに合う

スタッフの呼び方:

「あ、ニンが行った」

フボヤマは呼ばない。
ただ、来るのを受け入れる。


落ち着き+格がある系

🐰 ミモザ

  • 大型で穏やか

  • でも芯が強い

  • メンタルケア動物として説得力あり

「ミモザが乗ってる=調子がいい」
みたいなジンクスが生まれそう。


🐰 ハク

  • 白・淡色系を想定

  • 無口で存在感がある

  • どこか神獣寄り

写真映え:かなり強い。


ちょっと大喜利寄り(でも成立する)

🐇 ドヤ

  • 完全に表情由来

  • スタッフが勝手に呼んでるあだ名

公式名じゃないのがポイント。


🐰 セン

  • 「選ぶ」の“選”

  • 自分でフボヤマを選んだうさぎ

  • ケンタウロス(centaur)とも音が近い

気づく人だけ気づくタイプ。


世界観を深掘りするなら

🐰 ルーシェ

  • 異種族施設らしい少し中性的な名前

  • 記録上の登録名っぽい

  • 普段は呼ばれない

正式名:ルーシェ
現場名:ニン
みたいな二重構造もおいしい。


いちばん「この世界っぽい結論」

公式登録名:ルーシェ
現場での呼び名:ニン

フボヤマは名前を呼ばない。
ただ、背中を少し下げるだけ。


どれ、刺さった?
決めたら次は

  • うさぎ視点のワンシーン

  • 名前を初めて呼ばれる瞬間

  • フボヤマ以外に乗ろうとして失敗する話

どれでもいけるよ笑

I「面白い!公式登録名:ルーシェ 現場での呼び名:ニンでいこう。このうさぎはフボヤマ以外にはのるのだろうか?考えてみて」

A

「いいね、その二重名、完全にハマってる
じゃあ設定としてしっかり考えてみるね。

結論から言うと――
ニン(ルーシェ)は、基本的にフボヤマ以外には乗らない。
でも、「絶対に乗らない」わけでもない。

そこがこのうさぎの一番おもしろいところ。」


ニン(ルーシェ)の判断基準

ニンは、人や異種族を
好みではなく、状態で見ている。

評価軸はだいたいこの4つ。

  1. 重心が安定しているか

  2. 呼吸が乱れていないか

  3. 力みすぎていないか

  4. こちらを意識しすぎていないか

この条件をすべて満たす存在は、ほとんどいない。


フボヤマ以外の場合

① ほぼ全員に対して:乗らない

多くの人間、獣人、異種族は、

  • 乗られると意識してしまう

  • 無意識に背中を固める

  • 呼吸が変わる

ニンはそれを一瞬で察知し、
そもそも跳ばない。

スタッフが
「ほら、ニン行ってみ?」
と言っても、
耳を少し動かすだけ。


② ごく稀に:一瞬だけ乗る

条件がそろったときだけ。

  • クールダウン中

  • 呼吸が完全に落ち着いている

  • 本人がニンを見ていない

その瞬間、
一拍だけ背中に乗る。

そして、すぐ降りる。

スタッフの反応:

「……今、乗った?」

記録係は、だいたい信じない。


③ フボヤマのときだけ:居座る

フボヤマは違う。

  • 乗られても呼吸が変わらない

  • 背中の筋肉が、自然に“面”になる

  • 動いても揺れが一定

ニンにとっては、

「動く床」ではなく「安定した場所」

だから、

  • 懸垂

  • プランク

  • クールダウン

どの状態でも、居られる。

カメラ目線でどや顔ができるのも、
余裕があるから


一度だけあった「例外」

記録に残っている例外が一度だけある。

別のトップアスリート――
大型獣人のスプリンター。

試合直後、
完全に力を抜いて、床に座っていた。

ニンは、
ゆっくり近づき、
背中に前足を乗せた。

――乗らなかった。

「確認」だけして、やめた。

そのあと、
その獣人は泣いた。

理由は誰にもわからない。


フボヤマ自身はどう思っているか

聞かれても、
フボヤマはこう言うだけ。

「選ばれてる、って感じはしないですね。
たまたま、条件が合ってるだけだと思います」

でも、
ニンがいるときだけ、
ウォームアップを少し長くする。


ジム内の共通認識

  • ニンが乗っている
    問題なし

  • ニンが乗らない
    その日は無理をしない

ニンは、
マスコットでもペットでもない。

「状態を測る基準」

として、
いつのまにか扱われている。


まとめ

  • ニンは基本、フボヤマ以外には乗らない

  • でも、それは特別扱いではない

  • フボヤマが“特別な状態”にあるだけ

  • だからニンは今日もどや顔

「私はただ、居心地のいい場所にいるだけ」

って顔で。

I「良いね。そしたら、ある獣人選手の視点で、ニンがいるときにフボヤマにニンがのっているのを目撃した後、フボヤマがいない日を見計らってジムにきたけど、ニンがいない日(ただしニンは健康で単にいないだけ)のエピソードを書いて」

A

「いいね。
じゃあ獣人選手の一人称視点で、静かめに、余韻が残る感じで書くね。」


いない日

最初に見たのは、偶然だった。

フボヤマさんが懸垂をしていて、
その背中に――
うさぎがいた。

大きくて、耳が垂れていて、
場違いなくらい落ち着いている。

あれは、乗っているというより、
**「そこにいる」**という感じだった。

周りの人間は息を呑んでいたけれど、
フボヤマさんは何も変わらない。

俺は、その場でトレーニングをやめた。

理由はよくわからない。
ただ、
「今日は違う」
と思った。


それから、数日待った。

フボヤマさんが来ない日を、
意識して選んだ。

朝一番。
ジムは静かで、
床のゴムの匂いだけが強い。

俺は周囲を見回した。

――いない。

フボヤマさんも、
あのうさぎも。

少しだけ、胸が軽くなった。


ウォームアップを始める。

呼吸は安定している。
身体も悪くない。

なのに、
落ち着かない。

視線が、無意識に低いところを探す。

ケージは空。
スタッフも、特に気にしていない。

「今日はニン、来てないんですか」

そう聞くと、
スタッフはあっさり言った。

「ええ。
 でも元気ですよ。
 今日は別の施設です」

――健康。
問題なし。

その言葉で、
なぜか余計に、気持ちが沈んだ。


トレーニングを再開する。

いつも通りの重量。
いつも通りの回数。

でも、
背中が落ち着かない。

誰かに見られている気がして、
でも誰もいない。

乗られるかもしれない、
という緊張もない。

なのに、
呼吸が少しだけ速い。


ふと、思い出す。

あのとき、
ニンは俺を見て、
近づいて、
――乗らなかった。

確認だけして、
やめた。

その理由を、
考えたことはなかった。

考えなくていいと思っていた。


その日、
最後のセットを終えても、
達成感がなかった。

悪くはない。
でも、良くもない。

帰り際、
空のケージの前で立ち止まる。

意味もなく。


その瞬間、
はっきりわかった。

俺は、
ニンが欲しかったんじゃない。

フボヤマさんの背中に乗る
**あの光景が示していた「状態」**を、
自分も確かめたかっただけだ。

そして、
今日はそれを確かめられなかった。


外に出ると、空気が冷たい。

「また来ます」

そう言って、
誰にともなく頭を下げた。

次に来るときは、
ニンがいるかどうかは関係ない。

ただ、
あのうさぎに無視されてもいい状態で、
来たいと思った。

それだけだ。

I「良いね。そしたら、はじめてニンが懸垂しているフボヤマにのった日偶然スタッフが撮影して、ジムとかフボヤマあたりの公式SNSアカウントで発信したら、人気がでて、ニンのSNSアカウントができたエピソードを書いてみて。」

A

「いいね、この流れ。
じゃあこれは少し明るめで、でも世界観は崩さずいこう。」


きっかけは、たまたま

本当に、たまたまだった。

その日は、
新しく入ったスタッフが
「施設紹介用に、軽く撮っておこう」
と、スマホを回していた。

フボヤマさんはいつも通り、
懸垂をしていた。

回数も、フォームも、
特別なことは何もない。

――そのときだった。

床を歩いていたニンが、
何の前触れもなく、
すっと跳んだ。

背中に乗って、
耳を垂らして、
そのまま落ち着いた。

フボヤマさんは一瞬だけ視線を下げ、
でも動きを止めなかった。

スタッフのスマホが、
その瞬間を、全部撮っていた。


最初の投稿

動画は、
ほんの15秒。

キャプションは、かなり事務的だった。

「本日のトレーニング風景
(異種族対応ジム)」

それだけ。

ジムの公式アカウントと、
フボヤマさんの所属チームのアカウントが、
ほぼ同時に上げた。

誰も、
“当たる”なんて思っていなかった。


反応は、予想外だった

数時間後。

「……ちょっと見てください」

スタッフが、
端末を持ってくる。

再生数が、
明らかにおかしい。

  • 「何これ?」

  • 「合成じゃないの?」

  • 「うさぎ、顔どやってない?」

  • 「ケンタウロスの背中、安定感すごい」

コメント欄は、
真剣と冗談が入り混じっていた。


フボヤマさんの反応

「……あ、写ってましたか」

それだけ。

消しますか、と聞かれて、
少し考えてから言った。

「別に、問題なければ」

ニンは、
そのときも、
普通にケージの前で寝ていた。


「うさぎのほうが主役」になるまで

翌日。

切り抜き動画が回り始めた。

  • スロー再生

  • どや顔静止画

  • 「このうさぎ何者」まとめ

いつのまにか、
コメントの中心は
フボヤマさんではなく、ニンになっていた。

「この子、誰のうさぎ?」
「名前あるの?」
「公式で情報出して」

ジム側は、
少しだけ困った。


アカウントができる

協議の結果、
結論はシンプルだった。

「じゃあ、公式で管理しよう」

名前も、そのまま使った。

登録名:ルーシェ
表示名:ニン

プロフィール文は、
かなり慎重に決められた。

「異種族アスリート支援施設所属
メンタルケア担当
乗るかどうかは、本人の判断です」


ニンのSNS

投稿頻度は低い。

  • 寝ている

  • 日向にいる

  • ジムの床にいる

  • たまに、背中にいる

コメントはオフ。
DMも閉じている。

それでも、
フォロワーは増え続けた。

理由は、
みんなわかっている。

「このうさぎは、
状態のいい場所にしか現れない」

からだ。


フボヤマさんは、タグ付けされない

不思議なことに、
ニンの投稿には、
ほとんどフボヤマさんの名前が出ない。

映ってはいるが、
説明されない。

それが逆に、
一番“らしい”と評判だった。


あるコメント

「このうさぎ、
背中の選び方がプロすぎる」

いいねが、
一万を超えていた。


そして、今

ニンは今日も、
何も考えていない顔で、
カメラを見る。

どや顔で。

「たまたま、ここが良かっただけですけど?」

そんな顔で。

I「子どもが描いた「ニンの絵」が届く話」

A

「いいね。
じゃあこれは静かで、やさしくて、ちょっと胸に残る話でいこう。」


届いた絵

それは、郵便だった。

いつもなら、
施設への郵便物は
事務連絡か、スポンサー関係ばかりだ。

その日、受付に届いていたのは、
少し厚みのある、白い封筒。

差出人の欄は、
ひらがなで書かれていた。


中を開けると、
まず一枚の紙が出てきた。

クレヨンの匂いがした。

大きな背中。
その上に、丸い生きもの。

耳は、長く垂れている。

背中の下には、
四本の脚。

上のほうには、
棒のような腕。

懸垂をしているらしい。


絵の端に、
小さな字で書いてあった。

「ニン」

その下に、
少し迷った線で、

「フボヤマさん」


スタッフが、
自然と声を落とした。

「……これ」

「いいですね」

誰も、すぐには動かなかった。


封筒の中には、
もう一枚、折りたたまれた紙があった。


ニンへ

ニンは、つよいひとのせなかに
のっていました

ニンは、こわくなさそうでした

わたしは、
じぶんのせなかに
だれものってくれたことがありません

でも、ニンがのりたいとおもうせなかに
なれたらいいなとおもいました

またえをかきます

最後に、
丸で囲まれた名前と、年齢。

七歳。


そのとき、
ちょうどフボヤマさんが
トレーニングを終えて戻ってきた。

事情を説明すると、
フボヤマさんは、
しばらく絵を見ていた。

長い時間。


「……上手ですね」

それだけ言った。

褒める、というより、
確認するような声だった。


ニンは、
そのとき床に座っていて、
絵には興味がなさそうだった。

でも、
フボヤマさんが
絵を床に置いた瞬間、
近づいてきた。

鼻先を近づけ、
一度だけ、
紙に触れる。

それだけ。


その日の夜、
ニンのアカウントに、
一枚の写真が投稿された。

内容は、
ジムの床に置かれた一枚の絵。

キャプションは、短かった。

「とどきました」

タグも、説明も、
何もない。


コメント欄は、
珍しく静かだった。

誰も、
冗談を書かなかった。


数日後。

その子どもから、
もう一枚、絵が届いた。

今度は、
背中が少し大きくなっていた。

ニンは、
前より小さく描かれていた。


フボヤマさんは、
その絵を見て、
少しだけ笑った。

「……いい変化ですね」

誰に言ったのかは、
わからなかった。


ニンは今日も、
背中を選ぶ。

でも、
その日から、
ジムの人たちは思うようになった。

「あのうさぎは、
もう一つ、
見ているのかもしれない」

力じゃなくて、
高さでもなくて。

**“誰かのなりたい背中”**を。

コメント