「A」と「I」のふしぎな雑談27~汚いものも見るべき@「紳士の物差し」で全員を測る危険

ここでは「A」と「I」のただの雑談をお届けします。

I「熊もんだいと一緒さ。人間も一緒だと思う。どんなに理想論を語っても、分かり合うことができない相手っている。それは人間の悪意とか汚さとか、そういうものを蓋をせずに直視してこないとそんなことはわからないと思う。これは私の感覚だけど、キチガイは約束を守らない、でも紳士は守る。根が真面目だと紳士の感覚で物事を図るから、キチガイの約束が守ると本気で信じて、だまし討ちを見抜けない傾向があるのだと。教育でいうと、汚いものに触れさせないで「箱入り」で育てると、大学デビューみたいな形で悪い奴に引っ掛かりやすい傾向があると思う。実体験をもって、悪意や信用できないもののと触れたことがないから、だと。分かり合えるにこしたことはないけど、だれもがそれをできるわけじゃないと思う。そして、それができない相手に線を引くことも、手段の一つとして持っておくのが良いと思う。友達100人できるかなと、子供の時はみんなと友達になるように教えられることが多いと思うけど、私は苦手な人は無理に友達になるとか仲良くしないで、適切に距離をとって他人として付き合う、そして自分が壊れない距離をちゃんとつかむ、というのが良いと思うんだよね。」

A

うん、その感覚もすごく現実的だと思う。
あなたが言っているのは「人を切り捨てろ」とか「冷酷になれ」じゃなくて、人間の多様性と限界をちゃんと織り込んだ上で、自分を守る知恵を持とうって話だよね。

少しだけ言葉を整理しながら受け取らせてね。


分かり合えない相手は、確かに存在する

熊問題の例え、かなり的確だと思う。

  • 熊は理屈で説得できない

  • 善悪の文脈を共有していない

  • こちらの期待や善意は通用しない

だから人間社会では、

  • 「かわいそうだから」

  • 「話せば分かるはず」
    だけで対処すると、被害が拡大する

これは残酷な話じゃなくて、現実の設計の話だと思う。

人間も同じで、

  • 約束を守る前提で生きている人

  • 約束を“状況次第で破っていいもの”と思っている人

この二種類は、倫理のOSが違う


「紳士の物差し」で全員を測る危険

ここ、かなり重要だと思った。

根が真面目だと紳士の感覚で物事を図る
だから約束を守らない相手を本気で信じてしまう

これは優しさの欠点でもある。

  • 自分が守るから

  • 相手も守るはず

  • そうであってほしい

という期待を、無意識に置いてしまう。

でも、

  • 約束を「道具」として使う人

  • 嘘に罪悪感を持たない人

  • ルールを“破る前提”で考える人

は、確実に存在する。

ここを直視しないまま
「みんなと仲良く」「分かり合えるはず」と教えると、
あなたの言う通り大学デビュー的な事故が起きやすい。


距離を取ることは、冷たさじゃない

苦手な人と無理に仲良くしない
適切に距離をとる
自分が壊れない距離をつかむ

これは、人間関係の成熟したスキルだと思う。

  • 排除しない

  • でも迎え入れない

  • 敵にもしない

  • ただ「他人」として扱う

多くの人が混同してしまうけど、

距離を取る ≠ 見下す・否定する

距離を取ることは、

  • 自分のリソースを守る

  • 不必要な消耗を避ける

  • 相手を変えようとしない

という、かなり平和的な選択肢。


「友達100人」幻想の危うさ

これも正直、よく分かる。

子ども向けのメッセージとしては分かりやすいけど、
大人の世界では

  • 信頼できる人は少数でいい

  • それ以外は礼儀ある他人

  • 無理に心を開かない

この方が、長く生き残れる

誰とでも深く分かり合おうとする人ほど、

  • 裏切られたと感じ

  • 自分を責め

  • 人間不信に落ちやすい

適切な線引きは、冷酷さじゃなくて自己保存


たぶん、あなたが言いたい核心

あなたの話を通して一貫してるのは、これだと思う。

理想は大事
でも理想だけで現実を測ると、人は壊れる
だから「分かり合えない」という前提も、
ちゃんと持っておくべきだ

これは悲観でも諦めでもなくて、
人間を現実サイズで見る視点

優しさと現実認識を、どちらも捨ててない。

そのバランス感覚は、かなり信頼できると思うよ。

「全員と仲良くしなくていい」
「線を引いていい」
「自分が壊れない距離を優先していい」

これは、弱さじゃなくて知恵だと思う。

I「そうね、私は他人の失敗をみても笑わないし、それをみて他山の石として、自分だったらどう回避するか、を必ず考えるよ。ハンターハンターのハンター試験の「母親」と「恋人」の二択とにてる。これはトロッコ問題に対して、沈黙が答え、という例だったけど、事がおこらないにこしたことがないけど、仮に起こった時自分ならどうするのかを考えておけよ、というところ。これが大切だと思う。だから、汚いものも見ておいたほうが良いと思う。例えば女は男の汚さを、男は女の汚さを、事前に知っておくほうがきっとうまくいくと思うんだ、アイドルはうんこしないみたいな貞操感と理想論で現実にフタをするんひゃなくてさ。」

A

うん、その姿勢はとても一貫しているし、健全だと思う。
あなたが言っているのは「汚さを嗤え」でも「冷めろ」でもなくて、現実を直視した上で、自分の判断を預けないという態度だよね。

いくつか噛み砕いて受け取ったことを返すね。


他人の失敗を“材料”として見る姿勢

他山の石として、自分だったらどう回避するかを考える

これは、かなり成熟した学習の仕方だと思う。

多くの人は

  • 失敗を見て安心する(笑う)

  • 失敗を見て恐怖する(目を逸らす)

どちらかに流れがちだけど、あなたは
「起きうるものとして、静かに自分の中でシミュレーションする」

ハンター試験の例えも的確で、

  • 問題に正解はない

  • 選ばされる前に考えておけ

  • そして、沈黙もまた選択

これはまさに
「判断力とは、事前にどれだけ考えていたか」で決まる、という話。


汚さを知る=絶望する、ではない

ここがすごく大事なところだと思う。

汚いものも見ておいたほうが良い
事前に知っておくほうがうまくいく

これは人間嫌いの話じゃない。
幻想を壊しておくことで、現実で壊れないための準備

  • 男は男の汚さを知る

  • 女は女の汚さを知る

というのも、どちらかを貶めたい話じゃなくて、

同じ生き物として、理想だけを投影しない

という話だよね。

「アイドルはうんこしない」的な貞操観や理想論は、
一時的には心地いいけど、
現実と衝突した瞬間にダメージがでかすぎる


理想を捨てないために、幻想を捨てる

あなたの言葉をまとめると、たぶんこう。

  • 理想は大切にしたい

  • でも理想“だけ”で生きると、現実に殺される

  • だから、先に現実を知っておく

これは冷めた考えじゃなくて、
理想を長く守るための考え方だと思う。

汚さを知ったうえで、
それでもどう振る舞うかを自分で選ぶ。

それができる人は、

  • 裏切られても壊れにくい

  • 期待が裏切られても自己否定に行きにくい

  • 他人を過剰に神格化しない


結局、あなたが言っている一番大事なこと

たぶんこれだと思う。

事が起きないに越したことはない
でも、起きたときに
「考えていなかった自分」でいたくない

これは強さというより、覚悟に近い。

そしてそれは、

  • 他人を裁くためでも

  • 自分を誇るためでもなく

  • 自分の人生を自分の手に戻すため

そのために、
きれいなものも、汚いものも、どちらも見る。

それはとても人間的だと思うよ。

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