フボヤマさん編_メイキング8_エピソード27、アトラスの歴史と次世代、そして迷いの森
フボヤマさんのいる世界をさらに膨らませていきましょう。少し前に、フボヤマ世界の四大大会の2つ目のアグナス杯が決着となりました。ここでは、次の四大大会を開催する国アトラスと、その関連のエピソードです。前回:現代の最強決定戦 、アトラス・クラウン選手権
I「この設定に則って、ノヴァ・ヘリオスを描いてみて」
I「ここでいったん、この世界のゴルフ界の選手層のパワーバランスについて整理してみよう。四大大会の配置から考えると、アルヴァリア王国、アズラ=ヴァル大陸国家、アトラス合衆国の三国が選手層的には歴史的にみると三大強国になるのが自然なんじゃないかな?(フボヤマ、ルシウスはいってみれば突然変異の怪物のようなもので、イレギュラー)。アトラスに関しては、かつてはスター選手を多く抱え、世界一のゴルフ大国だったこともあるが、現在では選手層は育っておらず、他の二国の後塵を拝している、というのがそれらしいとおもうのだがどうだろう?ただ、人間選手はアトラス・クラウンに向けて全力で調整して挑んでくるから油断ならず、人間大会専業の人が条件的に有利になると思われる。ただし、人間でも朝霧のようなWGTを主戦場としているプレイヤーは削られてやってくる。そして、アトラスには直近にジュニアカテゴリから上がってきた次世代のスター選手と期待される異種族選手が出場を控えているようだ。アトラスのゴルフ史では、たぶんアグナスとフボヤマたちの間の有名選手が語られるのではなかろうか?アトラスという国の成り立ちを考えると、前人未到の成績のスターというより、異種族差別のような社会問題を克服し、この世界のゴルフを人間、異種族両方のものに昇華させたような人物、現実世界でいえば、例えばジャッキー・ロビンソンのような人物があがるのではなかろうか?考えてみて。」
A
とても筋がよく、歴史・制度・感情の流れが一本でつながる整理だと思う。
では、あなたの仮説を軸にして、この世界のゴルフ界の選手層パワーバランスと、アトラスという国の特異な立ち位置をはっきり言語化してみよう。
① 三大ゴルフ強国という整理は自然か?
結論から言うと、
アルヴァリア王国/アズラ=ヴァル大陸国家/アトラス合衆国
この三国が「歴史的三大強国」になるのは極めて自然。
その理由
-
四大大会を抱える国=競技文化の核
-
コース設計、指導理論、育成機構が蓄積される
-
子供が目指す「到達点」が国内にある
この条件を満たすのが、この三国。
② 各国の「強さの質」の違い
ここが重要。
三国は“強さのベクトル”が違う。
■ アルヴァリア王国
― 技術と継承の王国 ―
-
人間ゴルフの源流
-
コーチング体系が完成されている
-
人間選手層が厚い
-
異種族も「技術型」が育つ
✔ 常に上位に複数名がいる
✔ 優勝候補を安定供給できる
最も「選手層が厚い国」
■ アズラ=ヴァル大陸国家
― 環境が選手を鍛える国 ―
-
高地・強風・過酷な自然
-
異種族の身体特性が活きる
-
人間は生き残るだけで評価される
✔ 上位に来る選手は本物
✔ 少数精鋭だが爆発力がある
最も「ふるいにかけられた国」
■ アトラス合衆国
― 世界を作ったが、今は勝てない国 ―
ここが一番面白い。
③ アトラスは「かつての覇者」
あなたの設定は、とても説得力がある。
-
かつてはスターを多数輩出
-
世界最大の資本
-
科学的トレーニング
-
早期から異種族を受け入れた
→ 黎明期〜融合期のゴルフでは世界一
しかし――
④ なぜ今、アトラスは後塵を拝しているのか
理由は複合的。
● ① 国が「舞台」になった
-
世界を受け入れる側に回った
-
大会・制度・産業に力を注いだ
-
選手個人より「仕組み」を重視
● ② 人材が分散した
-
有望な若者は世界中から来る
-
国籍より契約が優先される
-
「アトラスの選手」が育ちにくい
● ③ 勝つことより公平性を選んだ
-
レギュレーション整備
-
差別是正
-
競技性の担保
→ 結果として、怪物が生まれにくくなった
⑤ それでもアトラスが「油断ならない」理由
ここがポイント。
-
人間選手はアトラスに長期滞在
-
環境に完全適応
-
人間大会専業組は消耗が少ない
-
アグナス杯を経由しない
つまり、
アトラス・クラウンでは
「突然、アトラスの人間が来る」
可能性が常にある。
⑥ 朝霧の立ち位置の再整理
-
WGT専業寄り
-
アグナス杯にも出る
-
世界を見据える
→ アトラスでは削られて来る側
人間大会専業のアルヴァリア人間1位とは、
ここで明確な差が出る。
⑦ 次世代の兆し:アトラスのジュニア世代
非常にそれらしい。
-
異種族ジュニアの台頭
-
混血世代
-
差別を知らない世代
-
科学×環境×多文化
彼らは、
“世界標準で育った最初の世代”
フボヤマやルシウスとは別系統の強さを持つ。
⑧ アトラスのゴルフ史に刻まれる「象徴的人物」
ここで、あなたの着想が最も美しくはまる。
■ アトラスの伝説的選手像
-
圧倒的な成績ではない
-
史上最多優勝でもない
-
だが、歴史を変えた
■ その人物は…
-
初めてWGTで結果を出した異種族
-
人間と同じ舞台に立った
-
差別と批判を浴びた
-
それでも競技を壊さなかった
「この競技は、誰のものでもある」
という前例を作った存在。
⑨ まさに「ジャッキー・ロビンソン型」の英雄
この人物がアトラス出身なのは必然。
-
多民族国家
-
摩擦と対話の歴史
-
制度を変えた国
彼は、
-
勝利よりも存在が語られる
-
記録よりも影響が語られる
-
名前が大会や賞に残る
アトラス・クラウンの精神的原点
⑩ 全体の整理(まとめ)
この世界のゴルフ界は、こう整理できる。
-
アルヴァリア
→ 選手層最強 -
アズラ=ヴァル
→ 環境最強 -
アトラス
→ 制度と舞台の最強
そして、
-
フボヤマ/ルシウス
→ 突然変異の怪物 -
朝霧
→ 人間の限界に挑む存在 -
アトラスの伝説
→ 世界を変えた象徴
この構図、とても強い。
もし次に進むなら:
-
アトラスの“ジャッキー・ロビンソン”的英雄の名前とエピソード
-
アトラス・クラウンのトロフィーの由来
-
次世代アトラスジュニアの一人を具体化
-
フボヤマがその英雄をどう評価しているか
どれも、この世界を“歴史ある世界”に仕上げられるよ。
I「アトラスの“ジャッキー・ロビンソン”的英雄の名前とエピソード」
A
いいね。
では、この世界のゴルフ史に刻まれる――
アトラス合衆国の“ジャッキー・ロビンソン”的英雄を、
名前・人物像・エピソード込みでまとめる。
英雄の名
アーヴィン=クロウフォード
(Irvin Crawford-Agnas)
-
種族:人間 × 獣人(山岳獣人系)のハーフ
-
出身:アトラス合衆国・旧鉱山州
-
活躍時代:
人間ゴルフと異種族ゴルフが分離していた末期〜統合初期
人物像(ざっくり)
-
圧倒的スターというより、常に“異物”だった選手
-
体格も能力も突出していない
-
だが、
-
精密なショット
-
異常な集中力
-
折れない精神
を持っていた
-
フボヤマやルシウスのような
「勝って当然の怪物」とは真逆の存在。
時代背景
彼がデビューした頃の世界では、
-
人間ゴルフ:
歴史・格式・スポンサーが集中 -
異種族ゴルフ:
別レギュレーション、別ツアー
「見世物」「危険」という偏見も強かった
混合競技は存在していたが、
事実上“誰も本気で出ていない”状態。
アーヴィンの決断
アーヴィンは、
-
人間部門では
「ハーフ」という理由で陰口を叩かれ -
異種族部門では
「力が足りない」と軽視された
そんな中で、
彼は混合レギュレーションの大会に出場する。
理由は単純だった。
「俺は、
どっちのゴルフも知ってる。
だったら、
どっちの舞台にも立つべきだろう」
最初の大会:屈辱
-
初出場の混合大会
-
成績:予選落ち
-
観客席からの野次:
-
「人間にしては力がある」
-
「獣人にしては弱い」
-
「どっちつかず」
-
新聞の見出しはこうだった。
「統合はまだ早い」
それでも、やめなかった
アーヴィンは、
-
用具テストに何百時間も立ち会い
-
規格委員会と議論を重ね
-
自分のスイングデータをすべて公開した
彼は言った。
「俺が勝てなくてもいい。
でも、
“勝てる形”を残したい」
転機となった大会
数年後、
アトラスで開催された混合大会。
-
天候:暴風
-
有力選手が次々崩れる中、
-
アーヴィンは淡々とパーを重ねる
最終結果:
-
優勝ではない
-
2位
だが――
**人間と異種族を含めた大会で、
初めて“現実的に勝負になった選手”**だった。
歴史を変えた言葉
表彰式後のインタビューで、
記者にこう問われた。
「あなたは、
人間ですか?
それとも異種族ですか?」
アーヴィンは少し考えて、こう答えた。
「ゴルファーだ」
この一言が、
世界中に配信された。
その後の影響
-
混合大会の本格的制度化
-
用具規格の科学的整備
-
異種族選手の大量参入
-
人間選手の意識改革
彼自身は、
-
メジャー優勝:なし
-
世界ランキング1位:なし
だが、
彼がいなければ、
フボヤマも、
ルシウスも、
同じ舞台には立てなかった
と言われている。
現代での評価
-
アトラス・クラウンの優勝トロフィーには
小さく刻まれている言葉がある。
“For the one who made the course shared.”
(この舞台を、共有のものにした者へ)
-
アグナス杯は、
「彼が最も愛した環境」を再現した大会
フボヤマの評価(公式コメント)
「強さの形は、
勝つことだけじゃない。
あの人は、
世界を勝たせた」
ルシウスの評価(私的な言葉)
「彼がいなければ、
私は“芝を読む者”になれなかった」
この英雄がいることで、
-
アトラスが
“今は勝てないが、舞台を作った国” -
ゴルフが
“誰のものでもある競技”
として成立する。
I「次世代アトラスジュニアの一人を具体化して。多分異種族だと思う。フボヤマ、ルシウス、ゼファルが完成された王者とすれば、この選手は野心にもえた挑戦者(技術や体力のようなものは完成度が高く、精神的にはまだ成長段階)、みたいな感じなんじゃなかろうか?」
A
いいね。
では、アトラスの次世代ジュニアを、
「完成度は高いが、まだ荒い」「野心を隠さない挑戦者」
として具体化しよう。
次世代アトラスジュニア
レイヴン・ソル=ヴァレンティス
(Raven Sol-Valentis)
-
種族:ドラゴニアン(翼持たない地上型)
-
年齢:19歳
-
出身:アトラス合衆国・ノヴァ・ヘリオス郊外
-
利き腕:右
-
主戦場:WGT(混合)/アトラス・クラウン志向
-
異名(若手界隈)
「火を抑えきれない者」
種族的特徴と身体能力
-
翼はないが、脊椎と肩周りの構造が異常に強靭
-
体幹の安定性が非常に高い
-
爆発力よりも持続的な出力
-
人間換算で言えば、
-
筋力:トッププロ並
-
柔軟性:エルフに迫る
-
心肺:まだ未完成
-
※「飛べないドラゴニアン」という点が、
ゴルフ競技においてはむしろ理想的。
ゴルフの特徴
強み
-
低弾道・高初速
-
強風下でスピン量を極端に抑えられる
-
ロングアイアンの完成度が異様に高い
-
距離感覚はすでに一流
弱み
-
パットで“勝ちに行く”と崩れる
-
攻め時と守り時の判断が粗い
-
感情がショットに出る
プレースタイルの本質
レイヴンは、
勝つゴルフを知っているが、
“待つゴルフ”を知らない。
-
チャンスが来ると、
それを「掴みに行く」 -
王者たちは、
「来るまで立っている」
この差が、
まだ彼を“挑戦者”に留めている。
野心
彼は、はっきり言う。
「フボヤマも、ルシウスも、
俺が倒す名前だ」
「敬意はある。
でも、
いつまでも見上げる気はない」
この言葉は、
-
無礼ではない
-
虚勢でもない
-
本気の野心
だからこそ、
周囲は警戒し、
同時に期待している。
精神的な未熟さ
-
勝てそうな展開ほど焦る
-
観客の空気を意識しすぎる
-
「物語の中心」に立ちたがる
フボヤマが
「自分を消す」ことで勝つなら、
レイヴンは
「自分を証明しよう」として勝ちに行く。
フボヤマの評価(非公式)
「速い。
だが、
まだ“通す”ということを知らない」
ルシウスの評価
「芝は彼を拒まない。
だが、
芝は彼を試している」
ゼファルの評価(最も厳しい)
「力は足りている。
問題は――
勝った後の姿を想像できていないことだ」
アーヴィン=クロウフォードとの関係
レイヴンは、
アーヴィンの名前が刻まれた
アトラス・クラウン選手権のトロフィーを、
まだ“重い”と感じている。
「あの人は世界を変えた。
俺は、
世界を奪いたい」
この違いが、
彼の若さ。
未来の予感
-
近い将来、
アトラス・クラウン最終組に入る -
王者に勝つこともある
-
だが、
年間王者にはまだ届かない
彼は、
「時代を始める火」
ではあるが、
「時代を終わらせる刃」
には、まだなっていない。
キャッチフレーズ(メディア)
「完成された未完成」
「王者を追う炎」
このレイヴンを置くことで、
-
フボヤマ/ルシウス/ゼファル
→ 完成された現在 -
レイヴン
→ 近未来の揺らぎ
という構図がはっきりする。
I「次はアグナス杯とアトラス・クラウンの間にWGT選手には試練の大会を設けよう。場所はルシウスの祖国、シルヴァエルド王国にしよう。ここのコースは通称「迷いの森」と言われる難コースにしよう。高い気森の隙間をぬって設計されたコースで全体的にグネグネしており、遠くに飛ばしにくい。木は高く大きく、間を抜けるのが難しく、刻むことが有利になるコース。(最も、フボヤマのような最上位はなんでそこを通すのみたいなショットで飛ばしてスコアを伸ばしてくるのだが)。大きな木々のせいで風が弱まり、セレナのような風があることが強みになる選手には窮屈に感じるコース。更に盆地であり、霧が立ち込める時間が多く、全体的に視界が悪い。また、芝が伸びやすく、不規則になりやすい。どうやら土地柄、感覚が狂う選手もいるようだ。ルシウスのように読み切れなければ、パターを入れることも難しい。このコースでは、エルフに加えて、ホビットやゴーレムのような種族が力を発揮しやすい。人間選手とのマッチングは悪くないものの、視界の悪さが難敵。アグナス杯にでている人間選手は削られているダメージもあり、やややりにくいが、飛ばさなくても良いぶん回復期間という側面もある(これは表にでない興行側、特に協会やスポンサーの意図)。これをうまく膨らませて文章にしてみて」
A
いい設定だね。
では――アグナス杯とアトラス・クラウンの“間”に置かれた試練の大会として、
シルヴァエルド王国の《迷いの森》を、世界観・競技性・興行の裏意図まで含めて文章化する。
シルヴァエルド王国
WGT特別大会
《迷いの森(The Wandering Grove)》
アグナス杯が終わり、
世界の視線が次なる頂――アトラス・クラウンへと向かう、その狭間。
選手たちが一息つくには、
あまりにも厄介な大会が、
シルヴァエルド王国には用意されていた。
■ コース概要:
「迷いの森」と呼ばれる理由
このコースに立った者は、
まず距離感を失う。
高く、太い古樹が、
何層にも重なって空を覆い、
視界は常に切り取られた断片になる。
-
フェアウェイは直線を拒むように蛇行
-
ドライバーを振り切るラインは、ほとんど存在しない
-
少しでもズレれば、
ボールは枝に弾かれ、
幹に吸い込まれる
「飛ばすな。
進め。
迷うな。」
そんな無言の圧が、
コース全体から漂っている。
■ 風が“消える”という罠
この森では、
風はほとんど存在しない。
アグナス杯で猛威を振るった強風は、
巨大な樹木に吸い取られ、
盆地の底で沈黙する。
-
セレナのように
「風を読む」選手にとっては、
逆にリズムを失いやすい -
弾道を操る余地が少なく、
純粋な距離感と選択が問われる
「風がないのではない。
風が“役に立たない”のだ」
■ 霧と芝:感覚を狂わせる二重構造
シルヴァエルドの森は盆地にある。
朝夕には霧が立ち込め、
ときにはホール全体を飲み込む。
-
100ヤード先が見えない
-
ピンの輪郭がぼやける
-
高低差の錯覚が生じる
さらに――
この土地特有の芝が選手を惑わせる。
-
成長が早い
-
密度が不均一
-
微妙な湿り気が残る
パットは、
「転がる」のではなく、
**“探りながら進む”**感覚になる。
ルシウスでなければ、
入らないパットが、
確かに存在する。
■ このコースが選ぶ種族
《迷いの森》は、
明確に“向いている者”がいる。
-
エルフ
──視覚と感覚の統合、微細な読み -
ホビット
──低重心、刻みの精度、我慢強さ -
ゴーレム
──揺るがない安定性、芝の抵抗を無視する重さ
逆に、
-
爆発力型
-
直線的なゴルフ
-
視界に頼るタイプ
これらは、
容赦なく削られる。
■ 王者たちの“異常”
もちろん――
この森を、力業でねじ伏せる存在もいる。
フボヤマは、
ありえないラインを通す。
「そこは刻む場所だ」
という常識の隙間を、
一瞬で見つけ、
一瞬で通す。
だがそれは、
“真似してはいけない解答”。
多くの選手が、
その背中を追って森に消えた。
■ 人間選手にとっての意味
アグナス杯を戦い抜いた人間選手は、
この大会をこう捉えている。
-
体力的には回復できる
(走らない・振り回さない) -
だが、
精神的には削られる
視界の悪さ、
判断の連続、
「正解が見えない」状況。
ここを乗り切れる人間は、
本当に“世界を見ている”。
■ 表には出ない、興行側の意図
この大会は、
決して偶然ここに置かれたわけではない。
-
人間選手は、
アグナス杯を回避 → 体力回復 -
異種族選手は、
アグナス杯 → 迷いの森 → アトラス
つまり、
異種族は削られ、
人間は整えられる
アトラス・クラウンで、
「人間にも勝ってほしい」
という、
表に出ない願いが、
確かにこの配置にはある。
■ 《迷いの森》が果たす役割
この大会は、
-
調整大会であり
-
選別大会であり
-
心を映す鏡
そして何より――
「王者になる準備ができているか」を
問う場所
■ ルシウスの言葉
「この森で迷う者は、
次の舞台でも迷う」
アトラス・クラウンへ向かう前に、
選手たちは一度、
自分自身を見失う。
そこから抜け出せる者だけが、
世界最大の舞台に立つ。
I「この迷いの森で開かれる大会名を考えて」
A
いい問いだね。
《迷いの森》というコースの性格、
アグナス杯とアトラス・クラウンの狭間に置かれた“試練”、
そしてシルヴァエルド王国(エルフの国)の文化を踏まえると、
大会名は 派手さよりも象徴性・詩性 がある方がしっくりくる。
いくつか方向性を出して、その後に最有力案を提示するよ。
① 正統・格式重視(公式名称向き)
《シルヴァエルド・グローヴ選手権》
Sylvaeld Grove Championship
-
王国名を冠した正式名称
-
「グローヴ(聖林)」は
森・伝統・試練を内包する言葉 -
表向きは穏やか、
中身は苛烈というギャップが良い
公式文書・放送ではこの名称が使われそう。
② 詩的・通称が強いタイプ(現場で使われる)
《ヴェイルド・パス杯》
Veiled Path Cup
(=“覆われた道”)
-
霧・視界不良・迷いを象徴
-
「正解が見えない」コース性に直結
-
解説者や選手が好んで使う呼び名
③ エルフ文化色を強めた名称
《エルドリム・トライアル》
Eldrim Trial
-
Eldrim=古エルフ語で
「感覚・記憶・直感」を含む語 -
Trial=試練
-
ルシウスの祖国らしい、
内面を問う大会名
④ 競技的意味を前面に出す案
《グリーン・オブ・ディシジョン》
Green of Decision
-
「決断のグリーン」
-
刻むか、攻めるか
-
待つか、通すか
アトラス前の“最後の問い”としてわかりやすい。
⑤ 最有力案(公式+通称が自然に共存)
正式名称
《シルヴァエルド・グローヴ選手権》
通称
《迷いの森杯》
《The Wandering Grove》
この名前が強い理由
-
王国主催の格式を保てる
-
通称が強烈で覚えやすい
-
解説で映える
「ここは、
迷いの森杯。
正解を知っている選手ほど、
迷う場所です。」
という実況が自然に成立する。
大会キャッチフレーズ(おまけ)
「進むな。選べ。」
「最短ではなく、正解を。」
個人的には、
正式:シルヴァエルド・グローヴ選手権
通称:迷いの森杯
が、この世界観では一番“生きる”。
I「レイヴンはアトラス・クラウン前に、アトラスで調整する?それとも迷いの森に出る?アトラス・クラウンという大会の性質と、レイヴンがアトラス出身である点、ジュニア上がりであり、シニアの大会にアトラスから出場する(あるいはスポンサーなどの意向でアトラスにむけて最大限のコンディションにしあげる)こともありえるだろう?どう思う?」
A
とても良い分岐点だね。
結論から言うと――
レイヴンは「迷いの森に出る」。ただし“本気で勝ちに行く”ためではない。
そしてこの選択は、
アトラス・クラウンという大会の性質と
レイヴンという選手の未完成さ・野心の両方に、非常に合っている。
順を追って整理するね。
① アトラス・クラウンの性質から考える
アトラス・クラウンは、この世界で明確にこういう大会だ。
-
世界最大の賞金
-
世界最大の注目
-
人間・異種族すべてが「ここだけは別」と思っている
-
勝者は“世界の顔”になる
つまりこれは、
「完成された者が勝つ大会」
フボヤマ、ルシウス、ゼファル――
彼らはすでに「勝つ準備が整っている」。
② レイヴンの現在地
一方でレイヴンは、
-
技術:一流
-
体力:一流
-
用具適応:完璧
-
だが、
-
判断
-
感情制御
-
“待つ力”
-
が、まだ未成熟。
アトラス・クラウンは、
未完成な野心を容赦なく暴く舞台。
③ もしレイヴンが「迷いの森を回避」した場合
これはスポンサーや周囲が一番望みそうな選択だ。
-
地元アトラスで調整
-
環境は最高
-
移動疲労なし
-
コンディションは万全
でも、これを選ぶと――
問題点
-
迷いの森で問われる
判断力・忍耐力・自己抑制を試さないまま本番へ -
王者たちが一段階“削られた状態”で来るのに対し、
自分だけ“守られた状態”で来る
勝てなかった時、
言い訳が残る。
そしてレイヴンは、
言い訳を嫌うタイプだ。
④ 迷いの森に出る意味(勝ちに行かなくていい)
ここが重要。
レイヴンは、
迷いの森を「勝つための大会」とは見ない。
彼にとっての目的は――
-
フボヤマが“刻む”瞬間を見る
-
ルシウスが“待つ”判断をする瞬間を見る
-
ゼファルが“通さない”選択をする理由を理解する
つまり、
王者が「勝たない判断」をする場を、
体感すること。
⑤ レイヴン自身の内的動機
レイヴンはこう思っている。
「アトラスで整えるだけなら、
俺は一生“挑戦者”のままだ」
「迷いの森で迷えないなら、
アトラス・クラウンでは立てない」
彼は、
一度、自分の野心を折りに行く。
⑥ 周囲の反応
スポンサー
-
正直、止めたい
-
だが、
-
「彼が迷いの森に出ない」ことの方が
ブランド的に不自然
-
-
最終的に条件付き承諾
-
用具は保守的
-
無理な攻めは禁止
-
協会(アトラス)
-
表向きは歓迎
-
内心では
-
「ここで学ばなければ、
アトラス・クラウンでは使えない」
-
⑦ フボヤマの一言(象徴的)
迷いの森で同じ組になった時、
フボヤマはレイヴンにこう言う。
「ここで勝たなくていい。
だが、
ここで急ぐな。」
レイヴンは、
この言葉を理解できない。
だが、
理解できないこと自体が、
彼がここに来た理由だ。
⑧ 結論
レイヴンの選択はこれ:
-
迷いの森杯に出場
-
勝ちに行かない
-
学びに行く
-
そして、
-
一度、痛い目を見る可能性が高い
-
だがそれは、
アトラス・クラウンで
“勝てる器”になるための、
必要な敗北
になる。
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