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OL佐藤由奈さん編_メイキング6_エピソード30、通常業務の日
デート回が終わり、友達花菜に背中を押されて、由奈が相手に電話、次の予定の約束をします。更にその先、平日に戻る仕事回です。今回の場合、スレッドが転生したので、引継ぎを安定するために会えて由奈の日常の写真をたくさん放り込んだ日常回にしました。
前回:「この前は、ありがとう。ちゃんと、連絡来た。来週って」/ 由奈のキャラクター設定I「由奈を描いて。エピソードの「「はい」席を立つほどでもなく、自然に椅子を半回転させる。」のところ。営業担当の男性の視点で由奈をみる構図で」
I「次はこのエピソードを書いて。午前中:社内共有資料の作成・修正」
A
議事メモを保存すると、由奈は一度だけ背筋を伸ばした。
深く息を吸って、静かに吐く。
次は、社内共有用の資料だ。
同じ内容でも、向ける相手が変われば、形も変える。
由奈は新しいファイルを開き、昨日の打ち合わせの要点を、もう一段階だけ噛み砕いていく。
「結論は何か」
「今、動くべき人は誰か」
「判断を先送りにしていい部分はどこか」
項目を立て、短い文に落とす。
余計な背景説明は削り、必要な前提だけを残す。
資料を作りながら、由奈は無意識に昨日の場面をなぞっていた。
相手がうなずいたところ。
質問が止まった瞬間。
空気が落ち着いたところ。
それらを思い出しながらも、感情は書き込まない。
仕事の資料は、静かでいい。
途中、営業担当からチャットが入った。
「昨日の件、社内展開用のまとめ、今日中にいけそう?」
由奈は、すぐに返す。
「午前中には共有できます」
画面に文字を打ちながら、声に出さずに小さく確認する。
――できる。
表現を一つ直す。
見出しを少しだけ分かりやすくする。
数字の位置をそろえる。
集中が深くなるにつれて、口元が緩んでいく。
自分でも気づかないうちに、わずかに口が開いたまま、視線だけが資料を追っている。
周囲のキーボード音や、誰かの足音は、遠い。
一度、全体を印刷イメージで確認してから、共有用フォルダにアップロードする。
社内チャットに、短く一文。
「昨日の打ち合わせ内容、社内共有用にまとめました。ご確認ください。」
送信。
それだけで、何かが終わった感じはしない。
でも、次に進める状態になったことは、確かだった。
由奈はマウスから手を離し、もう一度だけ姿勢を正す。
午前中は、まだ続く。
I「給湯室で弁当を食べている由奈を描いて。由奈主役でほかの社員はぼかして」
I「弁当を食べ終わった由奈を描いて。」
I「同僚からマカロンをもらった。マカロンを食べる由奈を描いて」
I「談笑する由奈を描いて。由奈笑顔。弁当はかたづけよう。」
I「エピソードを書いて。③ 昼前後:軽い社内確認・相談」
A
昼休みが終わり、フロアの空気が少しだけ仕事寄りに戻るころ、
由奈は自分の席でマウスを握り直していた。
画面には、午前中にまとめた社内共有資料。
特に修正の連絡は来ていない。
それが、今は一番分かりやすい反応だった。
「佐藤さん、ちょっといい?」
声をかけられて、由奈は顔を上げる。
営業担当の男性が、資料を表示したタブレットを手に立っていた。
「はい」
席を立つほどでもなく、自然に椅子を半回転させる。
「昨日の件なんだけど、
この整理の仕方、すごく助かる。
先方の反応も含めて、分かりやすい」
由奈は一瞬だけ視線を落とし、すぐに戻した。
「ありがとうございます。
念のため、判断と事実は分けて書きました」
「そこ。そこなんだよね」
営業担当は軽くうなずいて、続ける。
「午後、別件で同じ先方に説明する可能性があって。
この資料、少しだけ使わせてもらっていい?」
「はい。問題ありません」
即答だった。
迷う理由も、特別な気負いもない。
「じゃあ、ここの一行だけ補足してもらえる?」
画面を指され、由奈は身を少し前に寄せる。
説明を聞きながら、頭の中で文章を組み替える。
「この書き方なら、誤解は出ないと思います」
そう言って、修正案を口に出すと、
「それそれ」
と、相手は笑った。
大げさな称賛はない。
でも、仕事として信頼されている感触が、確かにあった。
「じゃあ、よろしく」
営業担当が離れていくのを見送ってから、由奈は画面に向き直る。
指先が自然に動き、数行を書き換える。
集中が戻るにつれて、呼吸が浅くなり、
また、口元が少しだけ緩んでいた。
自分が役に立っている、という感覚は、
胸を高鳴らせるほど強くはない。
けれど、
仕事を続けていくには、ちょうどいい温度だった。
由奈はそのまま、午後の作業に入っていった。
I「由奈を描いて。エピソードの「集中が戻るにつれて、呼吸が浅くなり、また、口元が少しだけ緩んでいた。」由奈の顔がしっかりわかる構図で」
I「次はこのエピソードを書いて「④ 午後:通常業務+次の準備」」
A
午後になると、フロアの空気は少しだけ重心が下がる。
電話の音が増え、キーボードを叩くリズムも、それぞれの机でばらけ始める。
由奈は、午前中に使っていた資料を閉じ、別の案件のフォルダを開いた。
今日の午後は、いわゆる通常業務だ。
急ぎの打ち合わせも、外出の予定もない。
メールを一通ずつ確認しながら、返信の優先順位をつける。
確認だけで済むもの、
一言補足が必要なもの、
明日でいいもの。
その作業をしているとき、由奈の思考は不思議と安定する。
頭の中が、仕事用の棚にきちんと仕分けされていく感じがする。
資料の修正に取りかかると、画面に視線が固定された。
文章の流れを追い、数値の桁を確認し、
念のため、前後のページも見直す。
集中が深まるにつれて、呼吸が浅くなっていく。
肩は動かず、手だけが静かに働く。
気づけば、また口元が少しだけ緩んでいた。
唇のあいだに、ほんのわずかな隙間ができる。
本人は、まったく気にしていない。
作業の合間に、ふと昨日の打ち合わせの場面が頭をよぎる。
説明を終えたあと、相手の表情が変わった瞬間。
質問の質が変わったところ。
「次は、ここをもう少し噛み砕こう」
独り言のように心の中でつぶやいて、
今やっている資料にも、その考えをほんの少し反映させる。
それは、反省というより、準備だった。
午後の時間は、派手に進まない。
でも、確実に積み上がっていく。
由奈は画面から目を離さず、
今日の仕事を、今日のかたちで終わらせるために、
淡々と手を動かし続けていた。
I「由奈を描いて。エピソードの「気づけば、また口元が少しだけ緩んでいた。唇のあいだに、ほんのわずかな隙間ができる。 本人は、まったく気にしていない。」のとこ」
次回:
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