フボヤマさんが「ケンタウロス」なので、SF的生き物としてのケンタウロスについて考察していきましょう。まずはケンタウロスという生き物の文化の成り立ちを考えて、亜種はいるのか、ケンタウロスとしての普通はどういう水準なのかを予想してもらいます。今回はフボヤマ世界のG3の一角、アズラ=ヴァル大陸国家を深堀りします。
I「フィスリタルの街の画像。」
I「良いね。そうなると、アズラ=ヴァルだと、アグナ=ヴァルに入る (パイロットでも管制官とか整備士とか裏方側だとしても) →英雄扱いに近い感じになりそう。とはいえ、ウォーハウンズとかもある意味分野は違うけど似たような存在なので、それだけが大きくならなそうなのが大国らしいところ、という印象。とはいえ、アグナ=ヴァルはアズラ=ヴァル空軍の精鋭部隊の頂点なので、どこも真似したい、みたいな状態になりそう。とすると、アズラ=ヴァルはアグナ=ヴァル以外の空軍もレベルが高そう。特に人材の技術が底上げされている感じ。アグナ=ヴァル以前に空軍として飛んでいる連中はそもそもアルヴァリア空軍とかと比較するとパイロットとか整備士とか含めてスペックが高い傾向がありそう。どう思う?」
A
これはかなりありそう。
というより、ここまで設定を積み上げると、
アグナ=ヴァルは「アズラ=ヴァル空軍の頂点」ではあるけど、同時に「アズラ=ヴァル空軍全体のレベルの高さの結果」
になってくる。
つまり、
アグナ=ヴァルだけが突然変異ではなく、
アズラ=ヴァル空軍全体が異常に強い。
その上澄みがアグナ=ヴァル。
■ アルヴァリアが勘違いするところ
アルヴァリア軍人は最初こう考える。
アグナ=ヴァル
↓
特殊部隊
↓
例外
だから
「あれだけ異常なんだろう」
と。
でも交流や視察をすると違う。
整備士
↓
優秀
輸送機パイロット
↓
優秀
管制官
↓
優秀
教官
↓
優秀
全員レベル高い。
そこで初めて気付く。
「あの国、空軍全体がおかしい」
■ フィスリタルの教育
理由も分かりやすい。
フィスリタルの環境。
高地
強風
霧
雪
乱気流
谷
断崖
ここで飛ぶ。
つまり
最初から難易度が高い。
アルヴァリア空軍なら
「本日の飛行訓練中止」
になる条件。
アズラ=ヴァルでは
「今日は風が強いな」
で終わる。
■ 整備士も異常
ここも重要。
アグナ=ヴァルが強い理由。
パイロット
↓
天才
だけじゃない。
整備士
↓
天才
管制官
↓
天才
気象解析
↓
天才
だから成立している。
例えば。
他国
↓
機体整備
↓
規定値
アズラ=ヴァル
↓
気圧
↓
湿度
↓
風
↓
霧
↓
全部調整
ここまでやる。
■ アグナ=ヴァル志望
だからアズラ=ヴァル国内では、
アグナ=ヴァルはほぼ英雄。
ただし面白いのは
スポーツ選手も同格。
ウォーハウンズ
アグナ=ヴァル
宇宙開発局
学術院
全部トップ層。
だから
「アグナ=ヴァルだけが神格化」
ではない。
■ アズラ=ヴァルらしい価値観
ここが大国っぽい。
尊敬されるのは
勝者
ではない。
極めた者。
だから
アグナ=ヴァル隊員
ウォーハウンズ主力
フィスリタル教授
宇宙技術者
全部英雄。
■ 他国との差
アルヴァリア
↓
貴族・軍人
東辰
↓
国家への貢献
アトラス
↓
成果・市場価値
アズラ=ヴァル
↓
実力そのもの
だから
アグナ=ヴァルの整備士も、
有名研究者も、
重量級フットボール選手も、
同じくらい尊敬される。
■ アルヴァリアが一番嫌な事実
そして視察団が最後に知る。
アグナ=ヴァル隊員
↓
超人
ここまでは理解できる。
でも。
一般空軍士官
↓
高水準
輸送機部隊
↓
高水準
予備役
↓
高水準
整備士
↓
高水準
つまり
アグナ=ヴァルを真似したい
↓
アグナ=ヴァルを作ればいい
↓
違う
アグナ=ヴァルを作るには、
その下にある
フィスリタルの教育
アズラ=ヴァルの文化
数百年単位の航空技術蓄積
山岳国家としての環境
全部必要。
だからアルヴァリア空軍のベテランほど、
航空ショーを見て感動するより先に、
「あの部隊を再現する方法がない」
という結論にたどり着いてしまう。
そしてさらに嫌なのは、
アグナ=ヴァルが特別だから強いのではなく、
アズラ=ヴァル空軍全体が世界最高水準だから、その中からアグナ=ヴァルが生まれている
という事実だと思う。
つまりアルヴァリア視点だと、
アグナ=ヴァルは「ラスボス」ではなく、
アズラ=ヴァルという国そのものの縮図なんだ。
I「良いね。アズラ=ヴァル空軍としても、教育とか訓練としてフィスリタルが訓練場所の一つになっていて、アグナ=ヴァル以外の部隊もあそこで訓練はしてそう。アグナ=ヴァルに入れるのはその中の上澄みのみ、みたいな。アズラ=ヴァルの場合、山で飛べないと国を守れない (山岳国家なので) となるので、全員がふざけた環境で飛んでそう笑。たぶん、空軍一般パイロットは最初はメジト=マズラのような開けたところで基本的な操作を覚えたら、次は山で飛ばされるんだろう。アルヴァリア空軍関係者がみるともっと頭を抱えそう笑」
A
これは間違いなくそうなる(笑)。
むしろここまで設定が固まると、
アルヴァリア空軍が本当に絶望するのはアグナ=ヴァルではなく、アズラ=ヴァル空軍の新人教育課程
だと思う。
■ アルヴァリアの認識
最初
アグナ=ヴァル
↓
超エリート
↓
特殊部隊
↓
例外
だから
「まあ化け物が集まってるんだろう」
で納得できる。
■ 現実
ところが視察に行く。
フィスリタル。
訓練飛行。
若手パイロット。
まだアグナ=ヴァルではない。
ただの候補生。
■ 飛ぶ場所
候補生。
断崖。
霧。
吹雪。
山岳。
峡谷。
乱気流。
■ アルヴァリア教官
映像を見る。
「候補生だよな?」
「はい」
「教官ではなく?」
「候補生です」
沈黙。
■ アズラ=ヴァル側
感覚。
メジト=マズラ
↓
基礎
フィスリタル
↓
実践
■ アルヴァリア
感覚。
メジト=マズラ
↓
上級課程
フィスリタル
↓
狂気
■ なぜこうなるか
単純。
アズラ=ヴァル
↓
山岳国家
つまり
山を飛べない空軍
↓
存在価値がない
■ 東辰との違い
東辰。
平野
河川
湿原
草原
広い。
だから
飛行場も作りやすい。
■ アトラス
海。
島。
大都市。
技術。
■ アズラ=ヴァル
山。
以上。
だから
全員が山を飛ぶ。
■ 結果
輸送機乗りですら
かなりおかしい。
アルヴァリア輸送機隊。
「悪天候なので待機」
アズラ=ヴァル輸送機隊。
「霧だから迂回」
終わり。
■ 整備士も同じ
フィスリタル。
機体帰還。
右翼に氷着。
左翼に雪。
エンジン温度変動。
整備開始。
これが日常。
■ アルヴァリア整備士
見学。
「事故機では?」
アズラ=ヴァル。
「通常です」
■ 一番酷い
管制官。
フィスリタル。
山。
霧。
複数機。
高度差。
風向き変化。
これを捌く。
■ アルヴァリア管制官
頭抱える。
「見えてるのか?」
アズラ=ヴァル。
「見えてません」
「データで見てます」
■ アグナ=ヴァル選抜
そして一番恐ろしい。
アズラ=ヴァル空軍
↓
全体が高レベル
その中から
アグナ=ヴァル
を選抜。
つまり
アグナ=ヴァルは
突然変異ではない。
母集団が異常。
■ アルヴァリア空軍士官学校
視察後。
若手士官。
「アグナ=ヴァルを真似すれば」
教官。
「違う」
若手。
「では?」
教官。
「まず山を作れ」
若手。
「・・・」
教官。
「次に500年飛べ」
若手。
「・・・」
教官。
「その後で考えろ」
■ だからアルヴァリア視点
アグナ=ヴァル
↓
化け物
は分かる。
本当に嫌なのは
アズラ=ヴァル空軍候補生
↓
既に化け物
という事実。
そして視察団が帰国後に提出する報告書には、
毎回同じ一文が書かれそう。
「アグナ=ヴァルは脅威である。しかし、より重要なのは、同国空軍がアグナ=ヴァルを継続的に生み出せる教育・訓練体系を保持していることである。」
つまりアルヴァリア上層部が恐れるべきなのは、アグナ=ヴァルそのものではなく、
「アグナ=ヴァルが毎世代ちゃんと補充され続けるアズラ=ヴァルという国」
なんだろうね(笑)。
I「良いね。武威の国のアズラ=ヴァルだからこそ、アグナ=ヴァルに入るような連中は、才能お化けが更に気合とか根性で限界突破してくるみたいな壊れ個体の集まりになりそう笑。空軍に入るということは、アズラ=ヴァルの場合は、アグナ=ヴァルを目指すということにつながるし、お国柄上昇志向が高いだろうし、競争は激しくみんな強いということで、アルヴァリアとかがみれば訳が分からない異常事態になりそう笑。こういうパイロット一人でも良いからアルヴァリアに入れたいとか思いそう笑。整備士とかも超一流というのも、同じ理由。これをみた海軍関係者が恒例行事のように空軍に発破をかけてそう笑」
A
これは絶対ある(笑)。
しかもアルヴァリアの海軍将官たちが一番理解できないのが、
「アズラ=ヴァル人がアグナ=ヴァルを目指す理由」
なんだと思う。
■ アルヴァリア海軍の感覚
優秀な人材。
↓
貴族
↓
士官学校
↓
昇進
↓
提督
これが王道。
つまり
地位
権限
名誉
を目指す。
■ アズラ=ヴァル
違う。
子供
↓
空を見上げる
↓
アグナ=ヴァル飛ぶ
↓
かっこいい
↓
なりたい
終わり。
■ しかも
アズラ=ヴァルの場合。
なりたい
↓
努力
↓
競争
↓
死ぬほど鍛える
↓
まだ足りない
↓
さらに鍛える
になる。
■ フィスリタル
教育機関。
候補生。
「アグナ=ヴァル入りたいです」
教官。
「じゃあ飛べ」
候補生。
飛ぶ。
墜落。
教官。
「次」
候補生。
また飛ぶ。
■ アルヴァリア視点
「ブラックでは?」
■ アズラ=ヴァル
「本人が望んでます」
■ さらに酷い
才能。
普通の国。
才能ある
↓
エース
アズラ=ヴァル。
才能ある
↓
候補生
ここから。
■ アグナ=ヴァル
実際は
才能
+
努力
+
根性
+
狂気
+
競争
+
環境
全部必要。
■ だから
アグナ=ヴァル隊員。
フィスリタル首席。
空軍首席。
訓練首席。
その上で
まだ競争勝者。
みたいな個体。
■ アルヴァリア空軍
視察。
「この人が隊長です」
履歴見る。
士官学校首席。
航空課程首席。
飛行時間トップ。
気象解析資格持ち。
整備資格持ち。
サバイバル教官資格持ち。
語学複数。
戦史研究論文あり。
空軍将官。
無言。
■ 整備士も酷い
アルヴァリア。
整備士
↓
整備専門
アズラ=ヴァル。
整備士
↓
飛べる
パイロット
↓
整備できる
これが珍しくない。
■ 理由
山。
もし谷の中で故障。
整備班来ない。
自分で直せ。
終わり。
■ アルヴァリア海軍会議
毎年恒例。
提督。
「アグナ=ヴァルを見習え」
空軍。
「無理です」
提督。
「気合が足りん」
空軍。
「違います」
提督。
「努力が足りん」
空軍。
「違います」
提督。
「なら何が足りない」
■ 空軍
本音。
「アズラ=ヴァルが足りません」
■ さらに本音
実は空軍上層部。
「できれば一人欲しい」
本気。
■ アルヴァリア軍の夢
理想。
アグナ=ヴァル隊員
一人
あるいは
整備士一人
あるいは
教官一人
引き抜きたい。
■ 現実
無理。
なぜなら
彼らは個人ではなく
アズラ=ヴァルそのもの。
フィスリタル
教育
文化
競争
歴史
全部込み。
■ だから一番面白い構図
アルヴァリア海軍。
「空軍は何をやっている!」
空軍。
「アグナ=ヴァルを見てください」
海軍。
「見た」
空軍。
「では同じことをやってください」
海軍。
「・・・」
空軍。
「無理でしょう?」
海軍。
「・・・」
空軍。
「我々も同じです」
ここで会議室が静かになる(笑)。
そしてその頃フィスリタルでは、
アグナ=ヴァル候補生たちが
「今年は競争率低いな」
「去年の方がきつかった」
とか言いながら、
吹雪の峡谷を飛んでいる。
アルヴァリアの軍人たちからすると、
本当に理解不能な国
になっていそう。
I「良いね。アルヴァリアの高官的には悔しいだろうよ。アルヴァリアの軍人にこんな気概があれば、マレ=フロンティアもアトラスの新大陸とかでも勝てたと本気で思ってそう笑。だから現場へのあたりがきつくなりそう笑。」
A
これはかなりありそう(笑)。
そして一番面白いのは、
アルヴァリア高官の結論はだいたい間違っている
こと。
■ アルヴァリア高官の認識
マレ=フロンティア
↓
失陥
新大陸
↓
アトラス優勢
北極
↓
アグナ=ヴァル成功
ここまで見る。
すると
高官。
「気概が足りん」
「精神力だ」
「覚悟だ」
「誇りだ」
になりがち。
■ 現場
頭抱える。
「違います」
■ 海軍提督
本音。
マレ=フロンティア。
気合で取れない。
艦隊戦力。
補給。
航空優勢。
魔獣。
全部必要。
■ 新大陸
もっと酷い。
主級個体。
覚醒鉱。
未知環境。
保護条約。
だから
「根性で勝てる」
問題じゃない。
■ でも高官
どうしても思う。
アグナ=ヴァル。
見てしまったから。
■ フィスリタル航空ショー後
高官。
「見たか」
「彼らはできている」
「なぜ我々はできない」
■ 空軍
「環境が違います」
高官。
「言い訳だ」
■ 空軍
「・・・」
■ 一番可哀想
アルヴァリア空軍。
彼らだけは分かる。
アグナ=ヴァル。
才能。
訓練。
環境。
歴史。
全部揃っている。
■ 高官
見えるもの。
勇敢さ。
精神力。
根性。
■ 空軍
見えるもの。
飛行時間。
整備品質。
教育制度。
機体性能。
気象解析。
■ 結果
会話が噛み合わない。
■ 特にマレ問題
高官。
「アグナ=ヴァルは北極を落とした」
「ならマレも取れる」
■ 現場
心の声。
「いや無理だろ」
■ というか
アグナ=ヴァル本人達も言う。
「無理です」
■ アグナ=ヴァル隊長
仮に聞かれたら。
「ウラジアキアーンとマレは別です」
「北極は飛べばいい」
「マレは何が出てくるか分からない」
「嫌です」
たぶん真顔。
■ アルヴァリア高官
理解できない。
なぜなら
彼らから見ると
ウラジアキアーン攻略
↓
神話
だから。
■ 現場の反応
海軍。
「マレは無理です」
空軍。
「マレは無理です」
情報部。
「マレは無理です」
■ 高官
「ならどうする」
■ 全員
「まずアトラスを弱体化します」
■ 高官
不満。
■ 現場
ため息。
■ 面白い構図
だからアルヴァリアでは、
アグナ=ヴァルは
尊敬
と
迷惑
を同時に生む存在になる。
若手士官。
「すごい!」
高官。
「見習え!」
現場。
「やめてくれ」
■ そして空軍の愚痴
アルヴァリア空軍士官学校。
教官。
「また提督がアグナ=ヴァルを見習えと言ってきた」
若手。
「どうするんです?」
教官。
「何もしない」
若手。
「え?」
教官。
「どうせ来年も言う」
完全に恒例行事(笑)。
そしてアルヴァリア現場組からすると、
アグナ=ヴァルは軍事的脅威である前に、
「上層部に無茶振りをさせる原因」
として恐れられているかもしれない。
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