フボヤマさんが「ケンタウロス」なので、SF的生き物としてのケンタウロスについて考察していきましょう。まずはケンタウロスという生き物の文化の成り立ちを考えて、亜種はいるのか、ケンタウロスとしての普通はどういう水準なのかを予想してもらいます。今回はフボヤマ世界のG3の一角、アズラ=ヴァル大陸国家を深堀りします。
I「フィスリタルの街の画像。」
I「良いね。空軍関係者は、ずっと政治家とか王侯貴族とか、他の軍の偉い人(アルヴァリアだと海軍)とかに、学者ができるといってる、再現映像もある、お前らも同じくらいやれよ→無理→気合が足りない→そういうことじゃない、みたいな会話が繰り返されてそうで、空軍関係者がフィスリタルのショーに集まった時そういう愚痴を言い合う回とかになってるかも笑」
A
これはめちゃくちゃありそう(笑)。
しかも多分、
フィスリタル航空ショーの裏名物が「世界空軍愚痴大会」
になってる。
■ 一般観光客
航空ショー。
大歓声。
拍手。
屋台。
お祭り。
■ 子供
「すげー!」
「飛んだ!」
「かっこいい!」
■ アズラ=ヴァル人
「今年もいい飛びだったな」
平常運転。
■ 一方
来賓席。
各国空軍関係者。
表情硬い。
■ ショー終了
一般人。
お土産。
記念撮影。
■ 空軍関係者
直行。
酒場。
■ 恒例行事
店員。
「今年もですか」
■ 常連
「今年もだ」
■ 席
アルヴァリア。
ヘインデラント。
日本列島国。
シルヴァエルド。
その他。
全員疲れた顔。
■ アルヴァリア空軍大佐
「海軍の提督がな」
■ 全員
「ああ」
■ 大佐
「アグナ=ヴァルを見習えって」
■ 全員
爆笑。
■ 日本列島国の教官
「うちもだ」
■ ヘインデラント
「うちもだ」
■ シルヴァエルド
「毎年言われる」
■ アルヴァリア
「再現映像もあるんだからできるだろうって」
■ 全員
爆笑。
■ ベテラン
「再現映像はある」
■ 全員
「ある」
■ ベテラン
「だからできるわけじゃない」
■ 全員
「そう」
■ 更に酷い
学者登場。
航空工学者。
「理論的には可能です」
■ 酒場
一瞬静かになる。
■ 誰か
「また来た」
■ 学者
「再現条件を満たせば」
■ アルヴァリア大佐
「満たせない」
■ 学者
「しかし理論上」
■ 日本列島国
「理論上はな」
■ 面白い
ここで話題が変わる。
「どこの上司が酷かったか」
になる。
■ アルヴァリア
優勝候補。
提督。
「気合が足りない」
■ 会場
大爆笑。
■ ヘインデラント
「うちの大臣も同じこと言った」
■ 日本列島国
「議員も言った」
■ シルヴァエルド
「王族も言った」
■ 全員
「どこも同じか」
■ 更に
アズラ=ヴァル現役パイロット。
隅で飲んでる。
■ 他国
「どうやったんだ?」
■ パイロット
「飛んだ」
■ 全員
「そうじゃない」
■ パイロット
「飛んだ」
■ 全員
「・・・」
■ 本当にありそう
アグナ=ヴァル本人達。
実は説明が下手。
■ 理由
感覚でやってる部分が大きい。
■ 教官
「ここで回避」
■ 他国
「何故?」
■ 教官
「嫌な予感がした」
■ 他国
発狂。
■ だから
フィスリタル航空ショー。
一般人。
↓
夢のイベント
軍事マニア。
↓
聖地
■ 空軍関係者
↓
愚痴大会
になる(笑)。
そして毎年最後に。
若手パイロット。
「結局アグナ=ヴァルって何なんですか」
ベテラン。
酒を飲む。
少し考える。
「俺も知りたい」
で締められる(笑)。
実際、世界中の空軍関係者にとってアグナ=ヴァルは、
尊敬の対象であり、研究対象であり、そして上司に無茶振りされる原因でもある
という、非常に複雑な存在になっていそうだね(笑)。
I「良いね。そうなると、G3以外の空軍はブラックかもしれないね笑。絶対にアグナ=ヴァルとウラジアキアーン攻略映像を持ち出されて、偉い人からいろいろ、ネチネチ言われそう笑。G3あたりになってくると、独自路線というか技術もあるからそこまでいわれなさそうだけど、他の国だと、ウラジアキアーン映像から数十年たってるんだからお前らも...→あれは別枠、みたいな会話になりそう笑。他の国からみたらオーバーテクノロジーのオーパーツどうしが戦ってるような印象だろうよ笑」
A
これはかなりありそう(笑)。
しかも面白いのが、
G3以外の空軍関係者は全員「アグナ=ヴァル被害者の会」の会員みたいになってそう。
■ アルヴァリア
海軍提督。
「数十年前に攻略できた」
「なぜ今できない」
空軍司令。
(また始まった)
■ ヘインデラント
大臣。
「アグナ=ヴァルはやった」
空軍参謀。
「アグナ=ヴァルだからです」
■ 大臣
「言い訳するな」
■ 空軍参謀
(だからその理屈がおかしい)
■ 各国共通
偉い人。
再現映像を見る。
「可能だな」
■ 現場
「可能ですね」
■ 偉い人
「やれ」
■ 現場
「無理です」
■ 偉い人
「なぜだ」
■ 現場
「アグナ=ヴァルが必要です」
ここで毎回揉める(笑)。
■ 学者も悪い
学会。
論文。
『ウラジアキアーン攻略戦の解析』
結論。
「理論上攻略可能」
■ 政治家
ここしか読まない。
■ 現場
論文の後半を読む。
条件。
・アグナ=ヴァル級パイロット
・アグナ=ヴァル級整備
・アグナ=ヴァル級連携
・アグナ=ヴァル級判断能力
・アグナ=ヴァル級訓練時間
■ 現場
「無理じゃねえか」
■ 学者
「理論上可能です」
■ 現場
「理論上な」
■ G3
ここが違う。
東辰。
「参考にはなる」
■ アトラス
「一部技術は応用できる」
■ アズラ=ヴァル
「当事者」
■ だから
G3は割と冷静。
■ G3以外
違う。
政治家。
王侯貴族。
軍上層部。
みんな夢を見る。
■ そして
空軍に降ってくる。
■ アルヴァリア空軍
特に悲惨。
海軍。
「アグナ=ヴァルを見習え」
■ 空軍
「提督はアグナ=ヴァルと海戦できますか」
■ 海軍
「・・・」
■ 空軍
「では失礼します」
■ 面白い
若手。
フィスリタル航空ショー初参加。
帰国。
■ 上司
「どうだった」
■ 若手
「凄かったです」
■ 上司
「参考になったか」
■ 若手
「なりません」
■ 上司
「なぜだ」
■ 若手
「参考書ではなく神話でした」
■ 本質
他国から見た
ウラジアキアーン攻略戦。
戦史
×
伝説
〇
■ もっと酷い
時間経過。
10年。
20年。
30年。
■ 偉い人
「技術も進歩した」
「そろそろ再現できるだろう」
■ 現場
「できません」
■ 偉い人
「なぜだ」
■ 現場
「技術だけではないからです」
■ 実際
アグナ=ヴァル。
機体だけではない。
パイロットだけでもない。
整備士だけでもない。
管制官だけでもない。
全部。
■ だから
他国から見ると、
ウラジアキアーン攻略戦は
「オーパーツ級防衛システムを、別のオーパーツ級組織が突破した事例」
になっている。
そして各国空軍の酒場では、
若手が必ず聞く。
「本当に人間がやったんですか?」
ベテラン。
酒を飲む。
少し考える。
「人間ではある」
「だが普通ではない」
これが空軍界隈の共通認識になっていそう(笑)。
だからG3以外の空軍は、
戦う相手だけでなく、
上司から飛んでくる『アグナ=ヴァルを見習え』という無茶振りとも戦っている
んだろうね(笑)。
I「良いね。近くの国はアズラ=ヴァル空軍と合同訓練を申し込んだり (偉い人)とかして、その結果本当にやった場合現場が困惑するかも笑。アグナ=ヴァルではなくても訓練から難易度がおかしい的な笑。アルヴァリアの空母とか使って訓練してもアルヴァリア空軍よりも海軍提督とかが見てもアズラ=ヴァル空軍のほうが (パイロット、裏方含め) 技術あるとかで、あとで空軍が怒られるみたいなことが各国でありそう笑」
A
これはかなりありそう(笑)。
しかも一番面白いのは、
アグナ=ヴァルじゃない普通のアズラ=ヴァル空軍を見て困惑する
ところ。
■ アルヴァリア国防省
会議。
海軍提督。
「共同訓練を実施しろ」
「学べ」
空軍司令。
(嫌な予感しかしない)
■ メジト=マズラ
合同訓練開始。
参加。
アルヴァリア空軍
アズラ=ヴァル空軍
■ アルヴァリア
期待。
「さすがにアグナ=ヴァルではない」
「普通の部隊だ」
■ 開始
5分後。
アルヴァリア。
「普通じゃない」
■ 理由
飛び方。
■ アルヴァリア
山岳訓練。
特殊訓練。
■ アズラ=ヴァル
山岳訓練。
日常。
■ アルヴァリア
「そこ飛ぶの?」
■ アズラ=ヴァル
「飛びます」
■ アルヴァリア
「危険では」
■ アズラ=ヴァル
「安全です」
■ アルヴァリア
「・・・」
■ 更に酷い
着陸。
■ アルヴァリア
「基地どこ?」
■ アズラ=ヴァル
「あそこ」
■ アルヴァリア
見る。
崖。
■ アルヴァリア
「基地は?」
■ アズラ=ヴァル
「だからあそこ」
■ アルヴァリア
「崖だろ」
■ アズラ=ヴァル
「はい」
■ 更に
整備。
アルヴァリア。
「整備班呼べ」
■ アズラ=ヴァル
「います」
■ アルヴァリア
「どこに?」
■ アズラ=ヴァル
「さっきまで機体乗ってました」
■ アルヴァリア
「は?」
■ これもありそう
アズラ=ヴァル。
パイロット
↓
整備理解
整備士
↓
飛行理解
管制官
↓
気象理解
■ 理由
山岳国家。
全員分かってないと死ぬ。
■ 訓練終了
帰国。
■ 報告会
海軍提督。
「どうだった」
■ 空軍司令
「・・・」
■ 提督
「何だ」
■ 空軍司令
「アグナ=ヴァルではありませんでした」
■ 提督
「ほう」
■ 空軍司令
「普通の部隊でした」
■ 提督
「それで」
■ 空軍司令
「普通の部隊の方が困りました」
■ 提督
「何?」
■ 空軍司令
「アグナ=ヴァルなら天才集団で済みます」
「普通の部隊があれです」
■ 提督
黙る。
■ 本当に嫌な報告
「アズラ=ヴァル空軍平均値」
これ。
■ アグナ=ヴァル
上澄み。
■ 各国
安心。
「特別なんだな」
■ 現実
普通部隊。
十分おかしい。
■ もっと酷い
合同訓練。
海上救難。
空母運用。
■ アズラ=ヴァル
本職じゃない。
■ なのに
適応早い。
■ 海軍提督
見てる。
「・・・」
■ 理由
操縦技術。
判断力。
気象対応。
連携。
全部高い。
■ 訓練後
提督。
「空軍」
■ 空軍司令
「はい」
■ 提督
「なぜ負けた」
■ 空軍司令
「我々も知りたい」
■ そして
世界各国。
共同訓練を申し込む。
↓
現場困惑。
↓
帰国。
↓
上層部が空軍を怒る。
↓
空軍がフィスリタル航空ショーで愚痴る。
という完璧なサイクルが出来上がる(笑)。
だから各国空軍のベテラン達の共通認識は、
「アグナ=ヴァルは別格だ」
の次に、
「だが本当に恐ろしいのはアズラ=ヴァル空軍の平均値だ」
なんだろうね。
アグナ=ヴァルだけなら天才部隊で説明できる。
でも普通の部隊までレベルが高いとなると、
「国全体の教育と文化がおかしい」
という結論になってしまうから(笑)。
I「良いね。実際アズラ=ヴァル空軍って、アグナ=ヴァルになってやろうみたいな人が多いと思うから、普通の部隊でもアグナ=ヴァル補欠枠とか等落選上の人とかもアグナ=ヴァルの数と同じくらい入るかもね笑。そういう人たちを育てる人もいて、第二グループとかもレベルがおかしいというか、ウラジアキアーン戦を考えると、アグナ=ヴァル等落線ラインは普通の国のエースよりハイレベルになりそうだし、下は下で上がろうとするしで、アズラ=ヴァル空軍だと、下手したら底辺でもG3以外の国のエースより実力的に上回ってるとかがありそう。なんなら整備士とかでも他の国のエースパイロットくらい飛べるとかまでありえるかも笑」
A
これはかなりありそう(笑)。
というか、ここまで設定を積み上げると、
アグナ=ヴァルがおかしいのではなく、アズラ=ヴァル空軍全体がおかしい
になってくる。
そして各国が一番絶望するのはそこなんだと思う。
■ 他国の認識
最初。
アグナ=ヴァル
↓
特殊部隊
↓
超人集団
↓
例外
安心。
■ 合同訓練
実施。
■ 他国
気付く。
「待て」
■ 普通部隊
強い。
■ 更に
教官部隊。
もっと強い。
■ 更に
アグナ=ヴァル候補。
頭おかしい。
■ 更に
アグナ=ヴァル。
意味不明。
■ 結論
ピラミッド構造。
アグナ=ヴァル
↑
候補生
↑
教官
↑
第一線飛行隊
↑
一般飛行隊
全部強い。
■ ウラジアキアーン戦
ここで効く。
アグナ=ヴァル。
攻略部隊。
■ でも
それだけではない。
補給。
整備。
管制。
後方支援。
全部いる。
■ つまり
アグナ=ヴァル隊員100人を育てるために
数千人規模の化け物がいる。
■ 他国
絶望。
「量産されてる」
■ 面白い
アズラ=ヴァル空軍。
みんな。
アグナ=ヴァル目指す。
■ 結果
アグナ=ヴァル落選。
↓
普通部隊へ。
■ 他国
「やった」
「落選した」
■ 現実
落選理由。
0.3秒判断が遅い
気象認識精度が少し低い
編隊適性がやや低い
■ 他国
「それだけ?」
■ アズラ=ヴァル
「それだけ」
■ 他国
発狂。
■ だから
アグナ=ヴァル候補生。
普通の国だと。
空軍エース。
■ 更に
アグナ=ヴァル教官。
普通の国だと。
軍神。
■ 更に酷い
整備士。
■ 他国
整備専門。
■ アズラ=ヴァル
整備士。
飛行経験あり。
■ 他国
「何故」
■ アズラ=ヴァル
「飛べないと整備できない」
■ 他国
「?」
■ アズラ=ヴァル
「山で死ぬので」
■ 本当にありそう
合同訓練。
アルヴァリア。
エースパイロット。
参加。
■ アズラ=ヴァル
整備士。
訓練飛行。
■ アルヴァリア
「誰だあいつ」
■ 回答
整備士です
■ アルヴァリア
「は?」
■ 更に
整備士。
着陸。
機体確認。
自分で修理。
再出撃。
■ アルヴァリア
「何なんだ」
■ 本質
アズラ=ヴァル。
山岳国家。
■ 山
失敗。
↓
死
■ 結果
全員。
気象理解
整備理解
飛行理解
管制理解
が求められる。
■ フィスリタル
学術都市。
■ アグナ=ヴァル
精鋭。
■ この二つ
合体。
■ 結果
アズラ=ヴァル空軍。
軍隊というより
航空文化圏
みたいになる。
だから他国の軍人が一番嫌がる報告書は、
アグナ=ヴァル評価
ではなく、
アズラ=ヴァル空軍平均評価
だったりする。
アグナ=ヴァルは神話。
でも神話なら諦めがつく。
本当に絶望するのは、
「アグナ=ヴァルになれなかった連中が、うちのエースより強い」
という報告。
だからフィスリタル航空ショーの酒場では、
各国の空軍関係者が最終的にこう言う。
アグナ=ヴァルは別格だ。
だが本当に恐ろしいのは、その別格を毎年生み出しているアズラ=ヴァル空軍そのものだ。
そしてその横で、アズラ=ヴァルの整備士が普通に飲んでいて、
「今年はアグナ=ヴァル落ちました」
と言う。
他国のエースパイロットが、
「君でも落ちるのか……」
と頭を抱えるところまでが様式美になっていそう(笑)。
I「良いね。この状況、空軍とそれ以外でたぶん感想が変わりそう。空軍→あいつら全体がおかしい。それ以外→普通のアズラ=ヴァル空軍があのレベルなのに、それに比べてうちの空軍は何をやっている(怒)。となりそう笑」
A
これはかなりありそう(笑)。
そして実際、
空軍関係者だけが現実を理解している
みたいな構図になりそう。
■ フィスリタル航空ショー
観覧席。
一般人。
「すげー!」
■ 政治家
「凄いな」
■ 海軍
「凄いな」
■ 陸軍
「凄いな」
■ 空軍
「頭おかしい」
ここから既に違う(笑)。
■ 空軍の感想
合同訓練。
共同研究。
交換留学。
全部経験済み。
■ 空軍
理解してる。
「アグナ=ヴァルだけがおかしいんじゃない」
「母集団がおかしい」
■ 他軍
理解してない。
アグナ=ヴァル
↓
特別部隊
↓
凄い
終わり。
■ 空軍
違う。
普通部隊
↓
おかしい
教官
↓
もっとおかしい
候補生
↓
意味不明
アグナ=ヴァル
↓
神話
■ 結論
全部おかしい
■ だから
空軍同士の会話。
アルヴァリア空軍。
「アズラ=ヴァル空軍はおかしい」
ヘインデラント空軍。
「分かる」
日本列島国空軍。
「分かる」
全員一致。
■ 一方
海軍会議。
提督。
「アグナ=ヴァルになれ」
■ 空軍司令
「・・・」
■ 提督
「普通部隊でもあのレベルだ」
「なぜ出来ない」
■ 空軍司令
(だからそれがおかしいんだ)
■ 陸軍も似てる
陸軍大将。
「気合だ」
■ 空軍
「違う」
■ 陸軍
「訓練不足だ」
■ 空軍
「違う」
■ 陸軍
「根性だ」
■ 空軍
「違う」
■ 本当にありそう
アルヴァリア空軍。
帰国報告。
提督。
「合同訓練結果は」
■ 空軍
「敗北です」
■ 提督
「恥を知れ」
■ 空軍
「先方の整備士に負けました」
■ 提督
「・・・」
■ 空軍
「なおその整備士はアグナ=ヴァル不合格者です」
■ 提督
「・・・」
■ ここで
海軍。
ようやく少し理解する。
■ 提督
「待て」
「不合格者?」
■ 空軍
「はい」
■ 提督
「それで?」
■ 空軍
「うちのエースより飛びます」
■ 提督
沈黙。
■ 面白い
だから空軍関係者だけは、
政治家や他軍が
「アグナ=ヴァルを見習え」
と言い出した瞬間に、
(また始まった)
になる(笑)。
■ 逆に
空軍同士。
アルヴァリア
ヘインデラント
シルヴァエルド
日本列島国
この辺。
飲み会。
■ 若手
「アグナ=ヴァル凄いですね」
■ ベテラン
「違う」
■ 若手
「え?」
■ ベテラン
「アグナ=ヴァルはどうでもいい」
■ 若手
「どうでもよくない」
■ ベテラン
「本当に怖いのは普通部隊だ」
■ 若手
「・・・」
■ ベテラン
「アグナ=ヴァルは神話だ」
「神話なら諦められる」
「普通部隊があれだから困るんだ」
■ そして
政治家。
海軍。
陸軍。
王侯貴族。
みんな最後に同じことを言う。
「普通部隊であのレベルなら、お前たちは何をやっているんだ」
■ 空軍
内心。
「だからそれを聞きたいのはこっちだ」
これが各国空軍共通の悩みになってそう(笑)。
だからフィスリタル航空ショーの後の酒場では、
空軍だけが「アグナ=ヴァル」ではなく「アズラ=ヴァル空軍平均値」の恐ろしさを語り、他軍は相変わらずアグナ=ヴァルだけを見ている
という妙な温度差が生まれていそうなんだよね(笑)。
I「良いね。そして問題は、このアズラ=ヴァル空軍がいて、世界最強の空軍はアトラス (一部隊としてはアグナ=ヴァルが最強、空軍全体としてはアトラス)、というのがでてくる笑。そして、空軍世界3位の東辰。上3つだと勝負になる (から拮抗してお互い牽制しあうとか連携する状態になる) ところが、他の国の空軍をよりブラックにしていると思う。アズラ=ヴァルだけじゃないだろ?お前らなんでやらないの?と絶対偉い人から言われそう笑」
A
これはもう、各国空軍にとっての悪夢だと思う(笑)。
というのも、
アズラ=ヴァルだけならまだ言い訳できる。
■ 空軍司令
議会。
「アグナ=ヴァルは特殊です」
「参考になりません」
■ 政治家
「なるほど」
一応通る。
■ 問題
次。
■ 政治家
「ではアトラスは?」
■ 空軍司令
「・・・」
■ 政治家
「世界最強だろう?」
■ 空軍司令
「はい」
■ 政治家
「ではアズラ=ヴァルだけの話ではないな」
■ 空軍司令
(終わった)
■ 更に
東辰。
■ 政治家
「東辰も強い」
■ 空軍司令
「はい」
■ 政治家
「つまり三か国できてる」
■ 空軍司令
「・・・」
■ 政治家
「なぜ我が国はできない」
■ 空軍司令
(だからそれを聞きたいのはこっちだ)
になる(笑)。
■ アズラ=ヴァル
空軍。
山岳。
高高度。
職人。
武人。
■ アトラス
空軍。
工業力。
電子戦。
AI。
衛星。
■ 東辰
空軍。
長距離運用。
物流。
総合力。
■ 面白い
三国とも。
強い理由が違う。
■ 他国
本当は安心したい。
「アグナ=ヴァルは特殊」
なら分かる。
■ 現実
アトラス。
別方向で強い。
■ 東辰
また別方向で強い。
■ 結論
空軍大国が三つある。
■ 地獄
会議。
海軍提督。
「アズラ=ヴァルを見習え」
■ 空軍司令
「無理です」
■ 提督
「ではアトラス」
■ 空軍司令
「無理です」
■ 提督
「東辰」
■ 空軍司令
「無理です」
■ 提督
「全部無理か」
■ 空軍司令
「全部無理です」
■ 提督
「気合が足りん」
■ 空軍司令
(始まった)
■ 現場
もっと酷い。
若手パイロット。
「アグナ=ヴァル映像」
見せられる。
「見習え」
■ 翌週
アトラス空軍ドキュメンタリー
見せられる。
「見習え」
■ 翌々週
東辰空軍教材
見せられる。
「見習え」
■ 若手
「どれをですか」
■ 教官
「全部だ」
■ 若手
「・・・」
■ 空軍界隈
だから面白い。
一般人。
「アグナ=ヴァルすげー」
■ 海軍
「アトラスすげー」
■ 陸軍
「東辰すげー」
■ 空軍
「全部おかしい」
■ G3以外の空軍
共通認識。
アズラ=ヴァル
↓
化け物
アトラス
↓
化け物
東辰
↓
化け物
■ 結論
化け物三国が相互牽制しているから平和
■ そして
各国空軍の酒場。
アルヴァリア。
ヘインデラント。
日本列島国。
シルヴァエルド。
みんな集まる。
若手。
「どこが一番強いんですか」
ベテラン。
酒を飲む。
「アトラスだな」
別のベテラン。
「いやアグナ=ヴァルだ」
更に別のベテラン。
「東辰もおかしい」
しばらく議論。
最後。
全員。
「どれでもいい」
「どうせ戦いたくない」
で終わる(笑)。
だからG3以外の空軍がブラック化する最大の理由は、
「比較対象が一つの神話ではなく、三種類の神話だから」
なんだと思う。
アグナ=ヴァルだけならまだ言い訳できる。
でもアトラスもいる。
東辰もいる。
すると政治家や提督や貴族たちは、
「三か国もできているんだから、お前達もできるだろう?」
と言い始める。
そして世界中の空軍司令官が一斉に頭を抱える(笑)。
I「良いね。ウラジアキアーンの件、できますとか言ってる学者もG3の有名人だったりするんじゃないかな笑。あとドムエラ。こういった、航空、宇宙に強い国の学者ができますと言う。(G3の空軍は強い)→その学者は学術界で影響力大→各国の学者が引用→「できる」が通説になる→偉い人がそれをみる→自国の空軍にもっとやれるだろ、という流れになりそう笑」
A
これはめちゃくちゃありそう(笑)。
そして一番面白いのは、
学術界は間違ってない。
本当に間違ってない。
だから現場が反論しにくい。
■ 学術界
例えば。
フィスリタル航空大学。
アトラス航空戦研究所。
東辰総合戦略院。
ドムエラ工科大学。
この辺。
■ 論文
タイトル。
「ウラジアキアーン攻略戦における統合航空戦術の解析」
■ 結論
攻略可能
■ 空軍
終わった
■ 問題
この論文。
査読。
通る。
■ 理由
間違ってない。
■ 例えば
フィスリタル教授。
「迎撃網の隙を利用した」
事実。
■ アトラス教授
「通信中継機能を動的構築した」
事実。
■ 東辰教授
「隊形変化によって防衛網を飽和させた」
事実。
■ ドムエラ教授
「成功確率は低いが理論上成立する」
事実。
■ 学術界
問題なし
■ そして
引用される。
■ 10年後
引用数。
数千。
■ 学会
通説。
■ 結果
「ウラジアキアーンは攻略可能」
になる。
■ 空軍
待て
■ 面白い
学者。
現場経験ある。
■ 更に酷い
G3学者。
元パイロット。
元管制官。
元整備士。
現役予備役。
■ 空軍
反論する。
「無理です」
■ 学者
「できます」
■ 空軍
「・・・」
■ 学者
「実際にやりました」
■ 空軍
「アグナ=ヴァルが」
■ 学者
「やりました」
■ 空軍
「・・・」
■ そして
政治家。
論文読む。
正確には。
要約だけ読む。
■ 要約
攻略可能
■ 政治家
なるほど
■ その後
空軍司令。
呼び出し。
■ 政治家
「学会では可能と言っている」
■ 空軍司令
(来た)
■ 政治家
「もっと努力しろ」
■ 空軍司令
「努力でどうにかなる話では」
■ 政治家
「言い訳だ」
■ 空軍司令
(だから違う)
■ 実際
学術界のスター。
フィスリタル。
アグナ=ヴァル戦術顧問。
■ アトラス
空軍大学長。
■ 東辰
統合作戦理論の権威。
■ ドムエラ
AI戦術の第一人者。
■ この辺
学術界。
超大物。
■ だから
引用される。
■ 各国学者
「フィスリタル教授によれば」
「アトラス研究によれば」
「東辰戦略院によれば」
■ 学説
固まる。
■ 結果
可能
が定説。
■ 現場
泣く。
■ 更に酷い
フィスリタル教授。
本気で善意。
■ 教授
「諦めないでください」
■ 空軍
「・・・」
■ 教授
「継続的訓練が重要です」
■ 空軍
「・・・」
■ 教授
「我々も最初は失敗しました」
■ 空軍
「・・・」
■ 内心
あなた方の最初がおかしい
■ だから
空軍関係者。
学会。
嫌いではない。
■ むしろ
尊敬してる。
■ 問題
その論文を読んだ
政治家
海軍提督
王侯貴族
である(笑)。
■ フィスリタル航空ショー後
酒場。
アルヴァリア空軍大佐。
「また学会誌が出た」
■ 日本列島国
「何て書いてあった」
■ 大佐
「継続的訓練により再現可能」
■ 全員
爆笑。
■ ヘインデラント
「誰が書いた」
■ 大佐
「元アグナ=ヴァル」
■ 全員
ああ・・・
■ 最後
若手パイロット。
「つまり可能なんですか」
ベテラン。
酒を飲む。
少し考える。
「可能だ」
若手。
「できるんですか」
ベテラン。
「できない」
若手。
「どっちですか」
ベテラン。
「学術的には可能」
「現場的には意味不明」
これが世界中の空軍関係者の共通認識になっていそう(笑)。
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