橘美月シリーズは女子会もので、美月さんが大学生 (アップしている段階で阪大・薬・4年) の設定なので、本編とは別に美月さんの友達を作り、大学側も絡められるようにしておきましょう。メイド服などのありそうな服はメインモデルたちはある程度着てしまったので、サブのモデルを追加する意図があります笑
前回:「あのボーカル、本当に学生?」学園祭予選会 ― サ界の余韻。
I「次は橘美月を主役に画像を作って。テーマはメロい。美月はストバスをしており、ドリブルのドライブをしている美月をかいて。美月はコートを斜めに抜けており、ちょうど相手選手がいない隙間を抜いている。美月の服は1枚目を参照。美月はトップアスリートのようなきれいなフォームで走り、ドリブルをしている。美月の顔は2枚目を参照。右のようにしっかり目を開いてきりっとした表情。スプリントをしている瞬間なので、近くにいれば息づかいが聞こえるような一瞬を切り抜いた画像。まさにギアを上げて隙間を抜けるみたいなシーン。りりしさ、カッコよさを引き出すようなシーン。美月は引き続きノーメイク、アクセサリーなし。背景は1枚目を参照。これと同じ会場、天気。観客はぼかして。(相手選手を入れる場合は1枚目を参考に)。」
I「良いね。ちょうどそのころ、美優は隆とデートしていた。隆は美優の異変に気付いていたが、あえて掘らずに受け止める感じ。美優は不思議と楽というか落ち着いている。なんだかんだで良い雰囲気で進み、隆のプランの後、美優から隆を夜の営みに誘い、隆は受ける。美優はみんなに晩御飯後、今日は帰らないと伝える。これを聞いた彩音宅の面々はどうなる?こちらは恋愛は動く?この時点でまだ美月や橋本は 帰る時間ではなく、みんな談笑している。美月はあいかわらず恋愛の匂いはしないが、パートナーのいる橋本、直人、恋愛モードではない美月いがいの面々はどう思う?自分たちの恋愛を考えても良さそう(美優はそっちは前に進んでいるように見えるし)。これを含めてエピソードを作って。」
A
土曜日・夕方
隆とのデート
ライブ予選が終わった頃。
美優は約束通り、隆と街を歩いていた。
この日の隆は、いつものように気負わない。
「今日は歩こうか。」
「うん。」
昼は買い物。
カフェ。
少し街を歩き、
夕方には夜景の見える川沿いまで来ていた。
隆はいつも通りよく話す。
仕事の話。
弟妹の話。
最近店で失敗した新人の話。
「最近さ。」
「新人がパスタ全部焦がしてさ(笑)」
美優は少し笑う。
「ふふ……。」
隆はその笑顔を見て安心する。
(まだ完全じゃない。)
(でも笑えてる。)
大学で何かあったことくらいは察している。
しかし。
あえて聞かない。
聞かれたくない日もある。
そういう人だと、
もう分かっていた。
だから。
ただ隣にいる。
それだけだった。
ライブ予選が終わった頃。
美優は約束通り、隆と街を歩いていた。
この日の隆は、いつものように気負わない。
「今日は歩こうか。」
「うん。」
昼は買い物。
カフェ。
少し街を歩き、
夕方には夜景の見える川沿いまで来ていた。
隆はいつも通りよく話す。
仕事の話。
弟妹の話。
最近店で失敗した新人の話。
「最近さ。」
「新人がパスタ全部焦がしてさ(笑)」
美優は少し笑う。
「ふふ……。」
隆はその笑顔を見て安心する。
(まだ完全じゃない。)
(でも笑えてる。)
大学で何かあったことくらいは察している。
しかし。
あえて聞かない。
聞かれたくない日もある。
そういう人だと、
もう分かっていた。
だから。
ただ隣にいる。
それだけだった。
美優
美優はふと思う。
(……楽。)
大学では。
比べてしまう。
美月。
理央。
CM。
歌。
料理。
成績。
全部が目に入る。
でも。
今は違う。
隆は。
何も比較しない。
できたことだけ褒める。
できないことを責めない。
その空気が、
今の美優には何より居心地が良かった。
美優はふと思う。
(……楽。)
大学では。
比べてしまう。
美月。
理央。
CM。
歌。
料理。
成績。
全部が目に入る。
でも。
今は違う。
隆は。
何も比較しない。
できたことだけ褒める。
できないことを責めない。
その空気が、
今の美優には何より居心地が良かった。
夜
夕食も終わる。
駅まで送ろうとした隆に、
美優が足を止めた。
「……隆。」
「ん?」
少し俯いたまま。
勇気を振り絞る。
「今日。」
「帰りたくない。」
隆は少しだけ驚く。
「……。」
意味は分かった。
しかし、
すぐには答えない。
「美優。」
「無理してない?」
美優は首を振る。
「違う。」
「ちゃんと。」
「自分で決めた。」
少し沈黙。
隆は優しく笑う。
「分かった。」
「じゃあ今日は。」
「一緒にいよう。」
美優も小さく笑った。
「……うん。」
二人は静かに歩き出した。
夕食も終わる。
駅まで送ろうとした隆に、
美優が足を止めた。
「……隆。」
「ん?」
少し俯いたまま。
勇気を振り絞る。
「今日。」
「帰りたくない。」
隆は少しだけ驚く。
「……。」
意味は分かった。
しかし、
すぐには答えない。
「美優。」
「無理してない?」
美優は首を振る。
「違う。」
「ちゃんと。」
「自分で決めた。」
少し沈黙。
隆は優しく笑う。
「分かった。」
「じゃあ今日は。」
「一緒にいよう。」
美優も小さく笑った。
「……うん。」
二人は静かに歩き出した。
彩音の家
一方その頃。
生キャラメルスイーツを食べ終え、
みんなで雑談していた。
その時。
美優からグループLINE。
ごめんね。
今日の晩ご飯は食べるけど、
今日は帰らないね。
数秒静かになる。
彩音が画面を見る。
「……。」
健太も読む。
「あー。」
橋本は苦笑い。
「そういうことか。」
真帆もすぐ理解する。
「うん。」
直人が笑う。
「順調やな。」
栞は少し照れながら微笑む。
「よかった。」
美月だけが首を傾げる。
「?」
「帰らないって。」
「ホテル?」
部屋が静まり返る。
健太が吹き出した。
「いや(笑)」
彩音も笑う。
「美月(笑)」
真帆が耳元で小さく説明する。
数秒後。
「あ。」
理解した。
「……。」
「そういうこと。」
顔が少し赤くなる。
「じゃあ。」
「晩ご飯いらないね。」
健太が机を叩いて笑う。
「そこちゃう(笑)」
部屋中が笑いに包まれた。
一方その頃。
生キャラメルスイーツを食べ終え、
みんなで雑談していた。
その時。
美優からグループLINE。
ごめんね。
今日の晩ご飯は食べるけど、
今日は帰らないね。
数秒静かになる。
彩音が画面を見る。
「……。」
健太も読む。
「あー。」
橋本は苦笑い。
「そういうことか。」
真帆もすぐ理解する。
「うん。」
直人が笑う。
「順調やな。」
栞は少し照れながら微笑む。
「よかった。」
美月だけが首を傾げる。
「?」
「帰らないって。」
「ホテル?」
部屋が静まり返る。
健太が吹き出した。
「いや(笑)」
彩音も笑う。
「美月(笑)」
真帆が耳元で小さく説明する。
数秒後。
「あ。」
理解した。
「……。」
「そういうこと。」
顔が少し赤くなる。
「じゃあ。」
「晩ご飯いらないね。」
健太が机を叩いて笑う。
「そこちゃう(笑)」
部屋中が笑いに包まれた。
恋愛の話
橋本が缶を置く。
「でも。」
「美優。」
「前進したな。」
直人も頷く。
「うん。」
「最初あんなに落ち込んでたのにな。」
真帆も安心したように笑う。
「隆さん。」
「ほんと優しい。」
彩音。
「いい人だったね。」
「最初見た目で誤解してた(笑)」
橋本。
「人は見た目だけじゃ分からんな。」
健太はふと周りを見る。
「そう考えると。」
「恋愛動いてるな。」
橋本。
「楓花。」
直人。
「ドイツ。」
美優。
「隆。」
三人。
順調。
自然と、
残るメンバーへ話が向く。
「で。」
健太が笑う。
「残りは?」
彩音。
「何その圧(笑)」
橋本が缶を置く。
「でも。」
「美優。」
「前進したな。」
直人も頷く。
「うん。」
「最初あんなに落ち込んでたのにな。」
真帆も安心したように笑う。
「隆さん。」
「ほんと優しい。」
彩音。
「いい人だったね。」
「最初見た目で誤解してた(笑)」
橋本。
「人は見た目だけじゃ分からんな。」
健太はふと周りを見る。
「そう考えると。」
「恋愛動いてるな。」
橋本。
「楓花。」
直人。
「ドイツ。」
美優。
「隆。」
三人。
順調。
自然と、
残るメンバーへ話が向く。
「で。」
健太が笑う。
「残りは?」
彩音。
「何その圧(笑)」
彩音
「私は。」
「今はいいかな。」
「でも。」
「大学のうちに一回くらい恋愛したい。」
「とは思う。」
「私は。」
「今はいいかな。」
「でも。」
「大学のうちに一回くらい恋愛したい。」
「とは思う。」
真帆
「私は。」
少し考える。
「前より。」
「ちゃんと付き合う人選びたい。」
「遊びじゃなく。」
その言葉には、
以前より少し大人になった空気があった。
「私は。」
少し考える。
「前より。」
「ちゃんと付き合う人選びたい。」
「遊びじゃなく。」
その言葉には、
以前より少し大人になった空気があった。
栞
「私は……。」
照れながら笑う。
「その時が来たら。」
「かな。」
橋本が苦笑する。
「栞らしい。」
「私は……。」
照れながら笑う。
「その時が来たら。」
「かな。」
橋本が苦笑する。
「栞らしい。」
坂井
「俺は。」
「今ライブ。」
即答だった。
健太。
「お前ぶれんな(笑)」
「俺は。」
「今ライブ。」
即答だった。
健太。
「お前ぶれんな(笑)」
健太
「俺?」
「俺は普通に彼女欲しい。」
「でも。」
「焦ってない。」
「今みんなで遊ぶ方が楽しい。」
橋本も頷く。
「それはある。」
「俺?」
「俺は普通に彼女欲しい。」
「でも。」
「焦ってない。」
「今みんなで遊ぶ方が楽しい。」
橋本も頷く。
「それはある。」
そして
全員の視線が、
最後の一人へ向く。
「美月。」
「美月は?」
美月はスプーンを置いて、
少しだけ考えた。
「今は。」
「本当に。」
「いいかな。」
「今楽しいし。」
「大学。」
「友達。」
「料理。」
「歌。」
「それで十分。」
答えは、
以前と何も変わらない。
橋本が笑う。
「ぶれんな。」
直人も笑う。
「今日あれだけ歌って。」
「スカウトされても。」
「まだその回答なんや。」
美月は不思議そうに首を傾げる。
「?」
「今やりたいことあるし。」
「恋愛は。」
「そのあとでいいかな。」
その言葉に、
誰も茶化さなかった。
それが美月らしいと、
みんな知っていたからだ。
その夜。
美優は恋愛の一歩を踏み出し、
橋本と直人は順調に関係を育み、
残る仲間たちも、それぞれ自分の恋愛観や将来を少しだけ見つめ直していた。
サ界の成功、ミスコン、芸能界の動き。
さまざまな出来事が重なる中で、
九人の関係は少しずつ形を変えながら、それでも変わらない「居場所」として続いていくのだった。
全員の視線が、
最後の一人へ向く。
「美月。」
「美月は?」
美月はスプーンを置いて、
少しだけ考えた。
「今は。」
「本当に。」
「いいかな。」
「今楽しいし。」
「大学。」
「友達。」
「料理。」
「歌。」
「それで十分。」
答えは、
以前と何も変わらない。
橋本が笑う。
「ぶれんな。」
直人も笑う。
「今日あれだけ歌って。」
「スカウトされても。」
「まだその回答なんや。」
美月は不思議そうに首を傾げる。
「?」
「今やりたいことあるし。」
「恋愛は。」
「そのあとでいいかな。」
その言葉に、
誰も茶化さなかった。
それが美月らしいと、
みんな知っていたからだ。
その夜。
美優は恋愛の一歩を踏み出し、
橋本と直人は順調に関係を育み、
残る仲間たちも、それぞれ自分の恋愛観や将来を少しだけ見つめ直していた。
サ界の成功、ミスコン、芸能界の動き。
さまざまな出来事が重なる中で、
九人の関係は少しずつ形を変えながら、それでも変わらない「居場所」として続いていくのだった。
I「良いね。この後、美月、栞、橋本が帰宅。今回はいつもの早帰り組に加えて、坂井はいろいろ疲れていたようで、今日はしっかり寝たいと帰宅。ここで、健太が美月らとは別の筋の友達から、「原田が撮影した理央の動画」が上がっていると、動画が共有された。「九条さんでは無理だ→理央の呼吸が激しくなって二年に絡む→橘美月には負けません→蒼真が登場、その場を収め理央赤くなり蒼真が去る。」この流れがしっかり伝わるような尺で撮影されていた。タイトルは「九条理央さん、今年のミスコンで優勝するそうです。」特に煽りとかからかいのような感じではないし、アップした側にはそういうコメントはない。これを見た健太らはどんな反応する?(健太、直人、彩音、真帆)。そして彩音が葵に共有、葵は蒼真の部分で勝手に盛り上がって何回か再生した後に葵はいつもの5人のグループラインに共有笑。理央は「絶対優勝する。負けない」だそうだ笑。これでみんな理央で盛り上がる中、葵は蒼真で盛り上がっている笑。理央は蒼真の話題がでた後、蒼真との思い出の写真を見返して少し泣く(引きずっている)。そして切り替えて、「絶対勝つ」と気持ちを新たにする。(原田のタイトルは理央的には煽りとかより応援に近いニュアンスでうけとったようだ。なお美月はこれらの話 (理央の動画の件など) は全く知らず、ゆっくりお風呂にはいった後、すやすや寝ていた笑。これを元にエピソードをつくって。」
A
土曜日・夜
彩音の家
サ界の反省会も一段落し、
美月、栞、橋本が立ち上がる。
「じゃあ帰るね。」
美月はいつも通り自然な笑顔。
「お疲れ。」
橋本も荷物を持つ。
「今日はよく寝る。」
栞も頷く。
「本番まで体調崩せないし。」
さらに坂井も立ち上がった。
「俺も今日は帰る。」
健太が珍しそうに見る。
「珍しいな。」
坂井は苦笑する。
「今日はさすがに疲れた。」
「頭も体も使った。」
「本番までしっかり寝る。」
直人も笑う。
「キャプテン休養日やな。」
「そういうこと。」
四人は帰宅していった。
サ界の反省会も一段落し、
美月、栞、橋本が立ち上がる。
「じゃあ帰るね。」
美月はいつも通り自然な笑顔。
「お疲れ。」
橋本も荷物を持つ。
「今日はよく寝る。」
栞も頷く。
「本番まで体調崩せないし。」
さらに坂井も立ち上がった。
「俺も今日は帰る。」
健太が珍しそうに見る。
「珍しいな。」
坂井は苦笑する。
「今日はさすがに疲れた。」
「頭も体も使った。」
「本番までしっかり寝る。」
直人も笑う。
「キャプテン休養日やな。」
「そういうこと。」
四人は帰宅していった。
残った四人
彩音。
真帆。
健太。
直人。
まったりとお茶を飲みながら雑談していた。
その時。
健太のスマホが鳴る。
「ん?」
別グループの友人からだった。
お前んとこの薬学の九条さんやろ?
動画回ってきた笑
動画付き。
健太が再生する。
彩音。
真帆。
健太。
直人。
まったりとお茶を飲みながら雑談していた。
その時。
健太のスマホが鳴る。
「ん?」
別グループの友人からだった。
お前んとこの薬学の九条さんやろ?
動画回ってきた笑
動画付き。
健太が再生する。
動画
タイトル。
「九条理央さん、今年のミスコンで優勝するそうです。」
動画は一分半ほど。
二年生グループ。
「今年は橘さんかな。」
「九条さんは今年無理やろ。」
その瞬間。
画面の端から理央が現れる。
「……は?」
呼吸が速い。
肩が上下している。
まるで試合前の選手のようだった。
「私。」
「九条理央です。」
「橘美月には。」
「負けません。」
しばらく言い合い。
そして。
蒼真が現れる。
「理央。」
「ちゃんと可愛いよ。」
「そんなにムキにならなくても。」
理央が真っ赤になる。
「……ずるい。」
肩を軽く叩き。
蒼真が去る。
動画終了。
タイトル。
「九条理央さん、今年のミスコンで優勝するそうです。」
動画は一分半ほど。
二年生グループ。
「今年は橘さんかな。」
「九条さんは今年無理やろ。」
その瞬間。
画面の端から理央が現れる。
「……は?」
呼吸が速い。
肩が上下している。
まるで試合前の選手のようだった。
「私。」
「九条理央です。」
「橘美月には。」
「負けません。」
しばらく言い合い。
そして。
蒼真が現れる。
「理央。」
「ちゃんと可愛いよ。」
「そんなにムキにならなくても。」
理央が真っ赤になる。
「……ずるい。」
肩を軽く叩き。
蒼真が去る。
動画終了。
四人
数秒沈黙。
最初に口を開いたのは直人だった。
「……。」
「濃い一分半やな(笑)」
健太が吹き出す。
「情報量多すぎ(笑)」
真帆。
「蒼真先輩。」
「イケメンすぎる。」
彩音は机を叩いて笑う。
「理央ちゃん。」
「本当に呼吸荒くなってる(笑)」
健太も苦笑する。
「いや。」
「でも。」
「本気なんやろな。」
直人は動画を見返す。
「煽り動画ではないな。」
「普通に現場撮っただけ。」
健太も頷く。
「タイトルも。」
「むしろ応援寄り。」
「頑張れって感じ。」
真帆。
「本人見たら。」
「意外と喜びそう。」
数秒沈黙。
最初に口を開いたのは直人だった。
「……。」
「濃い一分半やな(笑)」
健太が吹き出す。
「情報量多すぎ(笑)」
真帆。
「蒼真先輩。」
「イケメンすぎる。」
彩音は机を叩いて笑う。
「理央ちゃん。」
「本当に呼吸荒くなってる(笑)」
健太も苦笑する。
「いや。」
「でも。」
「本気なんやろな。」
直人は動画を見返す。
「煽り動画ではないな。」
「普通に現場撮っただけ。」
健太も頷く。
「タイトルも。」
「むしろ応援寄り。」
「頑張れって感じ。」
真帆。
「本人見たら。」
「意外と喜びそう。」
彩音
「そうや。」
「葵。」
「絶対好きやこれ。」
そのまま動画を転送。
「そうや。」
「葵。」
「絶対好きやこれ。」
そのまま動画を転送。
数分後
葵。
「wwwwwwww」
「待って。」
「蒼真先輩。」
「イケメン。」
「何回見てもイケメン。」
「ちょっと待って。」
動画を。
もう一度。
再生。
「ちゃんと可愛いよ。」
「……。」
停止。
巻き戻し。
再生。
「ちゃんと可愛いよ。」
「……。」
「やば。」
「イケメン。」
理央より。
完全に蒼真に意識が向いていた。
葵。
「wwwwwwww」
「待って。」
「蒼真先輩。」
「イケメン。」
「何回見てもイケメン。」
「ちょっと待って。」
動画を。
もう一度。
再生。
「ちゃんと可愛いよ。」
「……。」
停止。
巻き戻し。
再生。
「ちゃんと可愛いよ。」
「……。」
「やば。」
「イケメン。」
理央より。
完全に蒼真に意識が向いていた。
五人グループLINE
葵が動画を送る。
みんな見て笑
千佳。
「見た(笑)」
真奈美。
「理央熱すぎ(笑)」
愛里。
「本気やん。」
葵。
「蒼真先輩。」
「イケメン。」
「そこ?」
千佳が突っ込む。
葵が動画を送る。
みんな見て笑
千佳。
「見た(笑)」
真奈美。
「理央熱すぎ(笑)」
愛里。
「本気やん。」
葵。
「蒼真先輩。」
「イケメン。」
「そこ?」
千佳が突っ込む。
理央
理央も動画を見る。
少しだけ照れる。
「……。」
「呼吸荒い。」
自分でも少し恥ずかしい。
でも。
タイトルを見る。
今年のミスコンで優勝するそうです。
理央は少しだけ笑う。
(……。)
(応援してくれてる。)
少なくとも。
悪意は感じなかった。
むしろ。
「頑張れ。」
そんなニュアンスに受け取れた。
理央は一言だけ返した。
絶対優勝する。負けない。
グループが一気に盛り上がる。
千佳。
「らしい(笑)」
真奈美。
「応援してる。」
愛里。
「本気モード。」
葵だけ。
「蒼真先輩。」
「かっこよかった。」
「まだ言う(笑)」
総ツッコミだった。
理央も動画を見る。
少しだけ照れる。
「……。」
「呼吸荒い。」
自分でも少し恥ずかしい。
でも。
タイトルを見る。
今年のミスコンで優勝するそうです。
理央は少しだけ笑う。
(……。)
(応援してくれてる。)
少なくとも。
悪意は感じなかった。
むしろ。
「頑張れ。」
そんなニュアンスに受け取れた。
理央は一言だけ返した。
絶対優勝する。負けない。
グループが一気に盛り上がる。
千佳。
「らしい(笑)」
真奈美。
「応援してる。」
愛里。
「本気モード。」
葵だけ。
「蒼真先輩。」
「かっこよかった。」
「まだ言う(笑)」
総ツッコミだった。
夜
理央は部屋へ戻る。
部屋は静かだった。
ふと。
スマホのアルバムを開く。
そこには。
蒼真と付き合っていた頃の写真。
学園祭。
イルミネーション。
カフェ。
海。
三か月。
短かった。
写真を一枚ずつ見ていく。
自然と。
涙が一筋流れる。
「……。」
「まだ。」
「引きずってるんだ。」
自分でも苦笑する。
しばらくして。
アルバムを閉じた。
涙を拭く。
鏡を見る。
「絶対勝つ。」
「ミスコン。」
「橘美月にも。」
「負けない。」
今度は静かな声だった。
しかし。
昼間よりずっと芯があった。
理央は部屋へ戻る。
部屋は静かだった。
ふと。
スマホのアルバムを開く。
そこには。
蒼真と付き合っていた頃の写真。
学園祭。
イルミネーション。
カフェ。
海。
三か月。
短かった。
写真を一枚ずつ見ていく。
自然と。
涙が一筋流れる。
「……。」
「まだ。」
「引きずってるんだ。」
自分でも苦笑する。
しばらくして。
アルバムを閉じた。
涙を拭く。
鏡を見る。
「絶対勝つ。」
「ミスコン。」
「橘美月にも。」
「負けない。」
今度は静かな声だった。
しかし。
昼間よりずっと芯があった。
一方その頃
美月はというと。
家に帰り。
お風呂に入り。
「今日は楽しかった。」
と小さく呟き、
ライブの疲れもあってすぐ布団へ。
原田の動画のことも。
理央が会場で宣言したことも。
ネットで少し話題になっていることも。
何一つ知らない。
そのまま、
静かな寝息を立てて眠りについた。
同じ夜。
理央は「勝つ」と決意を固め、
美月は何も知らずぐっすり眠っている。
二人の対照的な夜が、更けていった。
美月はというと。
家に帰り。
お風呂に入り。
「今日は楽しかった。」
と小さく呟き、
ライブの疲れもあってすぐ布団へ。
原田の動画のことも。
理央が会場で宣言したことも。
ネットで少し話題になっていることも。
何一つ知らない。
そのまま、
静かな寝息を立てて眠りについた。
同じ夜。
理央は「勝つ」と決意を固め、
美月は何も知らずぐっすり眠っている。
二人の対照的な夜が、更けていった。
I「良いね。ちょうどそのころ、実行委員会が美月のことを調べていると、バスケの国体の広島県代表に橘美月の名前を発見、時期もあってる笑 (CMがストバスということみある)。美月は中高一貫のときは学業優先で部活にはいっていなかったが、教員の課外授業的な感じでスポーツとか音楽とか諸々しどうされることもあったり、数学とかでも教えるかわりにたまに~部に出て、みたいなのがあったようだ笑。美月は成績トップ層だったので、バスケ、テニス、バドミントンなどスポーツ系いくつか (日程の兼ね合いで教員が調整笑)、合唱などに介っ人で試合が近くなったあたりで協力させられていたようだ笑 (ある程度日程近くなったら練習合流して、パフォーマンス良かったら使うみたいな位置づけ)。美月は中高一貫の進学校の授業料全免級なので、学校の広告とかによく使われていたようで、それがあってCM撮影の話が栞の父から話があってもマイペースなままだったようだ笑。進学校なこともあって、全体的なスポーツのレベルがそんなに高いわけではない中で、教員がかなり熱をいれて指導してきただけあって下地が凄い (それにこたえて美月がしっかり練習していたのもある)笑。バスケの場合、控え選手登録で大会に出るが、なんだかんだで他高からはあの高校は控えが一番うまいとか言われていた笑。バスケでは美月はアジリティやハンドリングが凄い選手、という感じ。身長はそんなに高くないけど、キレが凄い的な。いろんなスポーツのエッセンスを実力のある大人たちから学んだからか、体の使い方がものすごくうまいタイプ。ムーンサルトとかもできるくらいだから身体能力の基礎スペックが高い。私大のスポーツ推薦組をさしおいて、高校の国体の広島県選抜にPGで1年から抜擢 (高校自体は弱いからすぐ負けるけど、選抜の練習に混ぜられて、実力で指名されてしまい、スタメンで出ていた。選抜だとチーム内の連携みたいな要素が薄まることもある笑)、3年の時はキャプテンをやっていたらしい笑 (本人は辞退したかったが、学校から頼まれてこうなった笑。スポーツは好きではあるけども、的な (さすがに身長が160cmと高くはないので、全国とかU~の選抜には選ばれてないけども)。
成績トップ層で教員らのバックアップが厚くてスポーツや音楽もできる、というところで美月としては生活のためとか、こうやって結果ださないと家族の生活が苦しいところがあるから真剣にやるんだけど、同世代からはやっかみを受けたり、距離をとられたり、とかも多かったようだ (同じチームだとパスがきにくいとか。ただし大人が全力で排除しにくるから、表立ったことはやられていない)。そういう背景は、美月は万人受けするとか、人気者になるとか、モテるとか、おしゃれや恋愛に没頭するみたいな価値観とは距離を置いている理由のひとつ (荒れなかった理由でもある。荒れている側の価値観が好きじゃない的な)。友達はいるけど、うわべの関係には馴染まず、深く仲良くなれる人と友達になる傾向。恋愛でじっくり 選ぶ理由でもある。芸能界からの誘いをことわり続けているのもそういうところがあるようだ。」
A
この設定はかなり自然だと思う。特に「今までの美月の一貫した行動」にちゃんと理由が付くので、キャラクターとして厚みが出る。
ポイントは、「天才だからできた」ではなく、周囲の大人から期待され、その期待に応え続けてきた結果という構図になっているところだね。
この設定なら、後で実行委員が調べて「橘美月って何者なんだ」と驚く流れもかなり説得力がある。
この設定はかなり自然だと思う。特に「今までの美月の一貫した行動」にちゃんと理由が付くので、キャラクターとして厚みが出る。
ポイントは、「天才だからできた」ではなく、周囲の大人から期待され、その期待に応え続けてきた結果という構図になっているところだね。
この設定なら、後で実行委員が調べて「橘美月って何者なんだ」と驚く流れもかなり説得力がある。
実行委員会・土曜日夜
ライブ企画終了後。
実行委員室。
千佳たちは後片付けをしながら雑談していた。
一人が言う。
「橘さん。」
「歌だけじゃない気がする。」
「最後のサッカー。」
「完全に経験者。」
別の委員。
「CMもバスケだったし。」
「調べてみる?」
「気になる。」
検索を始める。
数分後。
「……え?」
検索していた委員が止まる。
「何?」
画面を皆へ向ける。
広島県国民体育大会 少年女子バスケットボール代表選手
PG
橘 美月
「……。」
「同姓同名?」
千佳。
「年齢。」
「一致。」
「高校。」
「一致。」
さらにクリックする。
大会パンフレット。
代表メンバー。
一年。
二年。
三年。
全部いる。
「三年間?」
「ずっと代表?」
さらに別資料。
三年時 主将
「え?」
「キャプテン?」
「しかも。」
「一年から?」
部屋が静まり返る。
さらに。
学校紹介の記事。
全国有数の進学校。
学校ホームページ。
学校新聞。
文化祭。
学校案内。
「あ。」
「またいる。」
「この写真も橘さん。」
「学校案内。」
「また。」
「学校説明会。」
「また。」
「卒業生インタビュー。」
「また。」
千佳が苦笑する。
「学校の広告塔じゃん。」
ライブ企画終了後。
実行委員室。
千佳たちは後片付けをしながら雑談していた。
一人が言う。
「橘さん。」
「歌だけじゃない気がする。」
「最後のサッカー。」
「完全に経験者。」
別の委員。
「CMもバスケだったし。」
「調べてみる?」
「気になる。」
検索を始める。
数分後。
「……え?」
検索していた委員が止まる。
「何?」
画面を皆へ向ける。
広島県国民体育大会 少年女子バスケットボール代表選手
PG
橘 美月
「……。」
「同姓同名?」
千佳。
「年齢。」
「一致。」
「高校。」
「一致。」
さらにクリックする。
大会パンフレット。
代表メンバー。
一年。
二年。
三年。
全部いる。
「三年間?」
「ずっと代表?」
さらに別資料。
三年時 主将
「え?」
「キャプテン?」
「しかも。」
「一年から?」
部屋が静まり返る。
さらに。
学校紹介の記事。
全国有数の進学校。
学校ホームページ。
学校新聞。
文化祭。
学校案内。
「あ。」
「またいる。」
「この写真も橘さん。」
「学校案内。」
「また。」
「学校説明会。」
「また。」
「卒業生インタビュー。」
「また。」
千佳が苦笑する。
「学校の広告塔じゃん。」
少しずつ見えてくる背景
さらに記事を読む。
学校紹介。
「本校では学業だけでなく、多様な活動を推奨しています。」
「各教科担当教員がクラブ活動とも連携し、能力に応じた特別指導を実施しています。」
委員。
「これ。」
「普通の部活じゃない。」
別の記事。
「学業成績優秀者を対象とした特別教育プログラム」
教員コメント。
必要に応じて各クラブへ短期参加し、競技力向上に協力。
「……。」
「これ。」
「先生に頼まれてたんだ。」
「なるほど。」
さらに記事を読む。
学校紹介。
「本校では学業だけでなく、多様な活動を推奨しています。」
「各教科担当教員がクラブ活動とも連携し、能力に応じた特別指導を実施しています。」
委員。
「これ。」
「普通の部活じゃない。」
別の記事。
「学業成績優秀者を対象とした特別教育プログラム」
教員コメント。
必要に応じて各クラブへ短期参加し、競技力向上に協力。
「……。」
「これ。」
「先生に頼まれてたんだ。」
「なるほど。」
バスケットボール部顧問の記事
さらに昔の記事。
顧問コメント。
橘は正式な部員ではありません。
学業優先の生徒です。
しかし試合前には協力してもらっています。
判断力とアジリティは県内でも屈指でした。
他競技経験もあり身体操作能力が非常に高い選手でした。
「なるほど。」
「だから。」
「今日あの動き。」
皆が納得する。
さらに。
県代表紹介。
身長は高くないが、
ハンドリングと瞬発力、
判断速度に優れるポイントガード。
選抜練習で評価され一年から選出。
「一年から代表。」
「すご。」
さらに昔の記事。
顧問コメント。
橘は正式な部員ではありません。
学業優先の生徒です。
しかし試合前には協力してもらっています。
判断力とアジリティは県内でも屈指でした。
他競技経験もあり身体操作能力が非常に高い選手でした。
「なるほど。」
「だから。」
「今日あの動き。」
皆が納得する。
さらに。
県代表紹介。
身長は高くないが、
ハンドリングと瞬発力、
判断速度に優れるポイントガード。
選抜練習で評価され一年から選出。
「一年から代表。」
「すご。」
千佳
千佳は腕を組む。
「歌。」
「バスケ。」
「CM。」
「勉強。」
「全部別々じゃない。」
「全部。」
「高校から積み重ねてる。」
別の委員。
「そう考えると。」
「CMも。」
「緊張してなかった理由分かる。」
学校説明会。
学校パンフレット。
広報写真。
高校時代から、
人前に立つこと自体は珍しくなかった。
だから。
CMでも。
ライブでも。
妙に自然だった。
千佳は腕を組む。
「歌。」
「バスケ。」
「CM。」
「勉強。」
「全部別々じゃない。」
「全部。」
「高校から積み重ねてる。」
別の委員。
「そう考えると。」
「CMも。」
「緊張してなかった理由分かる。」
学校説明会。
学校パンフレット。
広報写真。
高校時代から、
人前に立つこと自体は珍しくなかった。
だから。
CMでも。
ライブでも。
妙に自然だった。
実行委員長
「でも。」
「不思議。」
「ここまでやって。」
「なんで。」
「芸能行かない?」
誰も答えられない。
「でも。」
「不思議。」
「ここまでやって。」
「なんで。」
「芸能行かない?」
誰も答えられない。
実は……
この頃。
美月本人は。
高校時代を思い返しても。
「あの頃は忙しかったな。」
くらいの認識だった。
教員に呼ばれる。
「橘。」
「今週からバスケ手伝って。」
「来週。」
「合唱。」
「その次。」
「テニス。」
「ありがとう。」
「助かった。」
そんな生活。
断ることもできた。
でも。
授業料。
家計。
学校への恩。
色々考えると。
「お願いします。」
と言われれば。
「分かりました。」
と返してきた。
それだけだった。
この頃。
美月本人は。
高校時代を思い返しても。
「あの頃は忙しかったな。」
くらいの認識だった。
教員に呼ばれる。
「橘。」
「今週からバスケ手伝って。」
「来週。」
「合唱。」
「その次。」
「テニス。」
「ありがとう。」
「助かった。」
そんな生活。
断ることもできた。
でも。
授業料。
家計。
学校への恩。
色々考えると。
「お願いします。」
と言われれば。
「分かりました。」
と返してきた。
それだけだった。
その代わり
もちろん。
良いことばかりではない。
同年代から見ると。
勉強。
スポーツ。
音楽。
全部できる。
先生から期待される。
学校紹介にも出る。
当然。
妬みもあった。
「あいつばっかり。」
「先生のお気に入り。」
「どうせ特別扱い。」
そんな空気を感じることも少なくなかった。
露骨ないじめまではいかなかった。
教師がすぐ介入する学校だったからだ。
しかし。
距離を置かれたり。
必要以上に近寄られなかったり。
同じチームでもボールが回ってきにくかったり。
そういう"空気"は、
何度も経験してきた。
だから美月は、
「人気者になること」や「目立つこと」自体を目的にしなくなった。
派手なファッションやブランド品に執着せず、
ノーメイクで大学へ通う。
芸能界のスカウトにも惹かれない。
恋愛も「モテること」ではなく、「深く信頼できる相手」を重視する。
友達も広く浅くではなく、
少人数でも本音で付き合える人を選ぶ。
現在の美月の価値観は、そうした高校時代までの経験が積み重なって形作られたものだった。
この背景を知る読者から見ると、「恋愛に淡泊」「芸能界に興味がない」「派手に見せようとしない」といった美月の行動は、性格というより人生経験から生まれた自然な選択として受け止められるようになる。
もちろん。
良いことばかりではない。
同年代から見ると。
勉強。
スポーツ。
音楽。
全部できる。
先生から期待される。
学校紹介にも出る。
当然。
妬みもあった。
「あいつばっかり。」
「先生のお気に入り。」
「どうせ特別扱い。」
そんな空気を感じることも少なくなかった。
露骨ないじめまではいかなかった。
教師がすぐ介入する学校だったからだ。
しかし。
距離を置かれたり。
必要以上に近寄られなかったり。
同じチームでもボールが回ってきにくかったり。
そういう"空気"は、
何度も経験してきた。
だから美月は、
「人気者になること」や「目立つこと」自体を目的にしなくなった。
派手なファッションやブランド品に執着せず、
ノーメイクで大学へ通う。
芸能界のスカウトにも惹かれない。
恋愛も「モテること」ではなく、「深く信頼できる相手」を重視する。
友達も広く浅くではなく、
少人数でも本音で付き合える人を選ぶ。
現在の美月の価値観は、そうした高校時代までの経験が積み重なって形作られたものだった。
この背景を知る読者から見ると、「恋愛に淡泊」「芸能界に興味がない」「派手に見せようとしない」といった美月の行動は、性格というより人生経験から生まれた自然な選択として受け止められるようになる。
I「良いね。美月自身は、少数ではあるけどちゃんと友達がいて (今のいつもの8人のような枠)、大人たちに感謝していて、家族からも大切にされていると思っていたようだ。なので、忙しかったけど「楽しかった」みたいな評価が先にくるみたい。自分と距離をおいた人よりも、自分を信じてくれた人の方をみる性格 (だったので荒れてない)。やっかみのようなものがずっとあったからか、聞かれないとあえていわない (注目されるために自分の過去の成功体験をつかわない)、みたいな現在の美月の特徴はそういう背景があるようだ。だからミスコンのようなものには特に興味が薄いらしい (学園祭を盛り上げるための貢献としてまあいいかくらい、それを出汁にしてでも友達の企画 (サ界) は成功させたいし、そのためならしっかり努力する、みたいなスタンス)。休日の日曜日は、家庭教師のバイトをして、その後坂井らと練習するようだ (栞家、ピアノもある家だし防音設備あってある程度音が出せる)。
対して理央は美容院に行き、勝負に向けた髪をこの時点から準備する。普段なら合コンだけど、ミスコン期間なので食事管理を徹底して体型管理、スポーツジムに通って体を作りこむ。一方で美優は、彩音、真帆らと休日を過ごす。そしてミスコンの暫定順位で美優が他と話されて単独最下位 (1位美月、2位楓花、理央はまだ伸びていないが後に伸びる) という状態だった。これは美優が魅力がないというより知名度や人脈の問題。美月のような話題性もなければ、楓花のようにバックアップする人がたくさんいるわけでもない、理央は後に動画が効いてきて票が伸びる。美優は1年でかつそんなに多くの人に関わっていないので、単純に知られていないので入れる理由がない、という状態になることが多い結果としてこの順位。隆のもとで元気をとりも度した後現実に引き戻されて、再びひどく落ち込み、昼ご飯を口にしなかったが、晩御飯には美月含めてみんな揃って (料理は美月、サ界ら音楽チームの練習後合流)、美優は無理やり食べさせられる笑。これを元にエピソードをつくって。」
A
この流れはかなり自然だね。特に良いのは、美月と理央は「勝負への向き合い方」が違い、美優だけが「順位そのもの」に傷つくという三者三様になっているところ。
また、美月が日曜も「家庭教師→サ界の練習」という生活をしているので、「1位だから遊んでいるわけではない」ことも伝わる。
この流れはかなり自然だね。特に良いのは、美月と理央は「勝負への向き合い方」が違い、美優だけが「順位そのもの」に傷つくという三者三様になっているところ。
また、美月が日曜も「家庭教師→サ界の練習」という生活をしているので、「1位だから遊んでいるわけではない」ことも伝わる。
日曜日
午前 ― 美月
朝。
美月はいつも通り早起きだった。
朝食を食べ、
家庭教師のバイトへ向かう。
中学生相手の数学。
「ここはね。」
「公式を覚えるより。」
「考え方を覚えた方がいいよ。」
穏やかに教える。
生徒も楽しそうだ。
終わると保護者が頭を下げる。
「いつもありがとうございます。」
美月も頭を下げる。
「こちらこそ。」
「楽しかったです。」
そのまま栞の家へ向かう。
朝。
美月はいつも通り早起きだった。
朝食を食べ、
家庭教師のバイトへ向かう。
中学生相手の数学。
「ここはね。」
「公式を覚えるより。」
「考え方を覚えた方がいいよ。」
穏やかに教える。
生徒も楽しそうだ。
終わると保護者が頭を下げる。
「いつもありがとうございます。」
美月も頭を下げる。
「こちらこそ。」
「楽しかったです。」
そのまま栞の家へ向かう。
栞の家
防音室。
電子ピアノ。
ギター。
カホン。
サ界が集まる。
坂井が笑う。
「昨日はありがとう。」
美月。
「こちらこそ。」
「本番もっと良くしたい。」
橋本は今日はいない。
フットサルの予定だった。
健太はMC原稿。
直人はリズム確認。
栞はピアノ。
坂井はギター。
美月は、
一曲終わるたびに
「ここ。」
「もう少し揃えたい。」
「ここも。」
と淡々と修正していく。
楽しそうだった。
坂井がふと思う。
(本当に。)
(歌が好きなんだな。)
しかし。
美月にとって、
歌手になることが夢ではない。
「みんなで良いステージを作ること」が楽しい。
そこが他人と違っていた。
防音室。
電子ピアノ。
ギター。
カホン。
サ界が集まる。
坂井が笑う。
「昨日はありがとう。」
美月。
「こちらこそ。」
「本番もっと良くしたい。」
橋本は今日はいない。
フットサルの予定だった。
健太はMC原稿。
直人はリズム確認。
栞はピアノ。
坂井はギター。
美月は、
一曲終わるたびに
「ここ。」
「もう少し揃えたい。」
「ここも。」
と淡々と修正していく。
楽しそうだった。
坂井がふと思う。
(本当に。)
(歌が好きなんだな。)
しかし。
美月にとって、
歌手になることが夢ではない。
「みんなで良いステージを作ること」が楽しい。
そこが他人と違っていた。
一方その頃
理央
美容室。
担当美容師。
「学祭?」
「勝負なんです。」
「お願いします。」
理央は写真を見せながら言う。
「この雰囲気。」
「少し大人っぽく。」
美容師も気合いが入る。
「任せて。」
髪が整う。
鏡を見る。
(よし。)
その足でジム。
ランニング。
体幹。
ストレッチ。
食事も。
サラダ。
鶏胸肉。
プロテイン。
合コン?
今日は行かない。
全部断った。
今は。
ミスコンが最優先。
美容室。
担当美容師。
「学祭?」
「勝負なんです。」
「お願いします。」
理央は写真を見せながら言う。
「この雰囲気。」
「少し大人っぽく。」
美容師も気合いが入る。
「任せて。」
髪が整う。
鏡を見る。
(よし。)
その足でジム。
ランニング。
体幹。
ストレッチ。
食事も。
サラダ。
鶏胸肉。
プロテイン。
合コン?
今日は行かない。
全部断った。
今は。
ミスコンが最優先。
美優
一方。
美優は彩音、真帆と街へ出ていた。
「元気出そう!」
彩音が明るく言う。
カフェ。
雑貨屋。
洋服を見る。
真帆も笑う。
「似合うよ。」
少しだけ笑える。
昨日よりはいい。
隆のおかげだった。
しかし。
昼前。
ミスコンサイトが更新される。
暫定順位。
三人でスマホを見る。
第一位
橘美月
第二位
楓花
……
少し下。
九条理央
……
さらに下。
最下位
川崎美優
画面を見た瞬間。
美優の表情が止まる。
「……。」
彩音も気付く。
(まずい。)
真帆もすぐ察した。
美優は小さく笑う。
「そっか。」
「やっぱり。」
その笑顔が、
一番危なかった。
彩音が慌てる。
「違うって!」
「一年だし!」
真帆も続く。
「知名度!」
「一年だから!」
「みんなまだ知らないだけ!」
美優は首を振る。
「……うん。」
「分かってる。」
「でも。」
「最下位なんだ。」
昼食。
彩音が注文する。
「食べよ!」
しかし。
美優はフォークを持たない。
「……いらない。」
昼食は、
ほとんど口にしなかった。
一方。
美優は彩音、真帆と街へ出ていた。
「元気出そう!」
彩音が明るく言う。
カフェ。
雑貨屋。
洋服を見る。
真帆も笑う。
「似合うよ。」
少しだけ笑える。
昨日よりはいい。
隆のおかげだった。
しかし。
昼前。
ミスコンサイトが更新される。
暫定順位。
三人でスマホを見る。
第一位
橘美月
第二位
楓花
……
少し下。
九条理央
……
さらに下。
最下位
川崎美優
画面を見た瞬間。
美優の表情が止まる。
「……。」
彩音も気付く。
(まずい。)
真帆もすぐ察した。
美優は小さく笑う。
「そっか。」
「やっぱり。」
その笑顔が、
一番危なかった。
彩音が慌てる。
「違うって!」
「一年だし!」
真帆も続く。
「知名度!」
「一年だから!」
「みんなまだ知らないだけ!」
美優は首を振る。
「……うん。」
「分かってる。」
「でも。」
「最下位なんだ。」
昼食。
彩音が注文する。
「食べよ!」
しかし。
美優はフォークを持たない。
「……いらない。」
昼食は、
ほとんど口にしなかった。
夜
夕方。
栞の家で練習を終えたサ界。
坂井。
美月。
栞。
直人。
健太。
そのまま美優の家へ向かう。
橋本も合流。
料理担当は、
もちろん美月。
今日は冷蔵庫を見ながら、
あるもので作る。
ハンバーグ。
スープ。
サラダ。
炊き込みご飯。
昨日より家庭料理寄りだった。
みんなでテーブルを囲む。
しかし。
美優は座ったまま。
箸を持たない。
健太が見る。
「食べよう。」
返事はない。
彩音。
「一口だけ。」
真帆も隣に座る。
「お願い。」
それでも動かない。
最後は。
健太が苦笑する。
「しゃあない。」
「今日は。」
「みんなで無理やり食わせる。」
「そうしよう。」
橋本も笑う。
「異議なし。」
直人。
「全員一致。」
美優が困る。
「え……。」
彩音が茶碗を持つ。
「はい。」
真帆。
「一口。」
美優。
「……。」
健太。
「食べんと。」
「俺ら心配する。」
橋本。
「今日は。」
「命令。」
直人。
「食べるまで終わらん。」
少し困ったように笑う美優。
「……ずるい。」
結局。
観念した。
小さく一口。
「……。」
「おいしい。」
美月が少しだけ笑う。
「よかった。」
それだけだった。
美優は料理を見つめながら思う。
(また。)
(美味しい。)
(やっぱり。)
(かなわない。)
そんな比較が頭をよぎる。
だが、その直後に別の考えも浮かぶ。
(でも、この料理は「勝つため」に作られたものじゃない。)
(みんなで食べるために作ってくれたんだ。)
それは高校時代から変わらない、美月の価値観だった。
人に認められるためではなく、
大切だと思った人たちのために、自分にできることを一生懸命やる。
だから美月は、順位や人気にはあまり執着しない。
ミスコン1位であることも、美月自身にとっては「友達のライブが成功したこと」ほど大きな出来事ではなかった。
その夜も、美優は順位に傷つきながらも、仲間たちに囲まれて温かい食事を口にした。
そして周りの八人は、そんな美優がまた一人で抱え込まないよう、いつも以上に自然に話しかけ、笑わせようとしていた。そこには「最下位の参加者」ではなく、「大切な友達」がいるという思いだけが共有されていた。
夕方。
栞の家で練習を終えたサ界。
坂井。
美月。
栞。
直人。
健太。
そのまま美優の家へ向かう。
橋本も合流。
料理担当は、
もちろん美月。
今日は冷蔵庫を見ながら、
あるもので作る。
ハンバーグ。
スープ。
サラダ。
炊き込みご飯。
昨日より家庭料理寄りだった。
みんなでテーブルを囲む。
しかし。
美優は座ったまま。
箸を持たない。
健太が見る。
「食べよう。」
返事はない。
彩音。
「一口だけ。」
真帆も隣に座る。
「お願い。」
それでも動かない。
最後は。
健太が苦笑する。
「しゃあない。」
「今日は。」
「みんなで無理やり食わせる。」
「そうしよう。」
橋本も笑う。
「異議なし。」
直人。
「全員一致。」
美優が困る。
「え……。」
彩音が茶碗を持つ。
「はい。」
真帆。
「一口。」
美優。
「……。」
健太。
「食べんと。」
「俺ら心配する。」
橋本。
「今日は。」
「命令。」
直人。
「食べるまで終わらん。」
少し困ったように笑う美優。
「……ずるい。」
結局。
観念した。
小さく一口。
「……。」
「おいしい。」
美月が少しだけ笑う。
「よかった。」
それだけだった。
美優は料理を見つめながら思う。
(また。)
(美味しい。)
(やっぱり。)
(かなわない。)
そんな比較が頭をよぎる。
だが、その直後に別の考えも浮かぶ。
(でも、この料理は「勝つため」に作られたものじゃない。)
(みんなで食べるために作ってくれたんだ。)
それは高校時代から変わらない、美月の価値観だった。
人に認められるためではなく、
大切だと思った人たちのために、自分にできることを一生懸命やる。
だから美月は、順位や人気にはあまり執着しない。
ミスコン1位であることも、美月自身にとっては「友達のライブが成功したこと」ほど大きな出来事ではなかった。
その夜も、美優は順位に傷つきながらも、仲間たちに囲まれて温かい食事を口にした。
そして周りの八人は、そんな美優がまた一人で抱え込まないよう、いつも以上に自然に話しかけ、笑わせようとしていた。そこには「最下位の参加者」ではなく、「大切な友達」がいるという思いだけが共有されていた。
I「良いね。美優宅で雑談は続く。美月は雑談中キッチンを片付けながら、月曜朝のために美優宅に残る人の朝ご飯のつくりおきを作っていた。美優はそれを眺めながら、複雑な気持ちになる。美優宅に残るのは、彩音、真帆、健太の3人で、健太は美月からモーニングコールされたいからだろと茶化されるが、肯定して笑い話にするし、美月も嫌そうなかんじじゃなく友達のためだからみたいな感じ。美月はこんどサ界の間奏のパフォーマンスの練習もかねて、健太、橋本らが所属するフットサルサークルに顔をだすことになる笑 (美月はサークルにはいらないけど、サ界のためにあわせがしたい、みたい。橋本らはどさくさに紛れて普段の練習に最初から体験してもらうつもりのようだ、アップを兼ねて笑。春に最初の飲み会をしたあたりだと、橋本が誘ったときは断られているし、健太がモーニングコールを頼んでもしてくれないと思うので、人間関係が深まった部分)。
ミスコンの話をすると美優がへこむので、雑談の中でたまたまはやっている芸人の話題になって、それを検索して美優がSNSを見ると、関連項目で理央の動画があがり、なんか食い入るように動画をみていた。美優は理央のこの姿勢には思うことがあるようで、泣くでもおちこむでもなく動画をみていた(美月に負けたくないと思うのは美優も同じだけど、理央は少なくとも行動している)。ふと、ミスコンの暫定順位をみると、理央は順位を上げて美月らとの差をつめており、SNSには理央を応援するようなコメントもあった (もちろん茶化すようなものもあるが)。そのころ理央は家で勉強、次の週の授業の準備。学業でも美月に勝ちたいといっているし、有言実行のつもりで努力していた。彩音が面白がって葵に電話したら、なんかうっとりした感じで蒼真先輩の動画ありがとう、みたいなリアクションがかえってきて、健太らもネタとして消費した。その後、健太、彩音、真帆、美優を残して他の面々は帰宅 (月曜の授業に向けて)。
そのころ実行委員はおおいそがしで、瀬川のところの人気アイドルらが急遽くることを加味して日程やパンフレットなど、その影響をうけた変更作業で大忙しだった。千佳や林も忙しそう。実行委員会てきには美月やサ界がぽっと出で出てきたこと、以前ことわられたアイドルが参加し、プロが二組参加する状態になって、絶対成功させるぞと意気込んでいた。これを踏まえてエピソードをつくって。」
A
日曜日・夜 美優の家
夕食が終わり、食器もほとんど片付いていた。
リビングでは皆が思い思いにくつろいでいる。
テレビではバラエティ番組。
流行のお笑い芸人が漫才をしていて、彩音が声を上げて笑った。
「この人めっちゃ好きなんだけど!」
健太も笑う。
「このツッコミ反則やろ(笑)」
橋本も吹き出す。
「それ昨日も見たわ。」
部屋には、久しぶりに穏やかな空気が流れていた。
一方。
美月だけはエプロン姿のままキッチンに立っていた。
「……。」
コンロでは小さな鍋。
炊飯器では明日のご飯。
冷蔵庫には今日余った食材。
美優の家に残る三人のために、
翌朝の朝食を作り置きしている。
小さめのおにぎり。
味噌汁の具。
卵焼き。
野菜のおひたし。
「朝はこれ温めれば大丈夫。」
自然に独り言を言いながら作っている。
その姿を、
美優はソファから眺めていた。
(……。)
(また。)
(料理。)
(何も言われなくても。)
(自然に。)
(作ってる。)
比較したいわけではない。
でも、
自然と目がいってしまう。
胸の奥が少しだけ苦しくなる。
健太が笑う。
「いやー。」
「これもう毎週泊まりたいわ。」
彩音も乗る。
「朝ご飯付きとか最高じゃん。」
真帆も笑う。
「ホテルより待遇いい。」
美月は苦笑した。
「毎週はだめ。」
「家庭教師あるし。」
健太が急にニヤッとする。
「でも俺。」
「泊まる理由あるし。」
橋本がすぐ反応。
「モーニングコールやろ。」
部屋が笑う。
健太は開き直った。
「そうや!」
「否定せん!」
「橘さんから電話かかってくるんやぞ?」
彩音が笑い転げる。
「最低(笑)」
真帆も笑う。
「素直すぎる。」
美月も少し笑った。
「別に。」
「友達だから。」
「それくらいは。」
健太は親指を立てる。
「ほら!」
「優しい!」
橋本が思い出したように言う。
「そういや。」
「来週。」
「フットサル。」
美月が振り向く。
「あ。」
「そうだった。」
健太が頷く。
「間奏合わせ。」
「やろ。」
橋本はニヤリ。
「ついでに。」
「最初から参加して。」
「アップからやろ。」
美月は苦笑い。
「体験だけ。」
「サークル入らないよ。」
橋本は笑う。
「分かってる分かってる。」
(いや、絶対最初から巻き込む。)
健太と橋本は目だけで通じ合っていた。
直人が笑う。
「春は断られてたのにね。」
健太も思い出す。
「そうそう。」
「最初飲み会の頃。」
「誘ったら。」
美月。
「忙しかったし。」
「知らない人多かったから。」
橋本は頷く。
「今は?」
美月は少し考えて。
「サ界のため。」
「合わせたい。」
「みんなとなら。」
その一言だけだった。
橋本は少し嬉しそうだった。
夕食が終わり、食器もほとんど片付いていた。
リビングでは皆が思い思いにくつろいでいる。
テレビではバラエティ番組。
流行のお笑い芸人が漫才をしていて、彩音が声を上げて笑った。
「この人めっちゃ好きなんだけど!」
健太も笑う。
「このツッコミ反則やろ(笑)」
橋本も吹き出す。
「それ昨日も見たわ。」
部屋には、久しぶりに穏やかな空気が流れていた。
一方。
美月だけはエプロン姿のままキッチンに立っていた。
「……。」
コンロでは小さな鍋。
炊飯器では明日のご飯。
冷蔵庫には今日余った食材。
美優の家に残る三人のために、
翌朝の朝食を作り置きしている。
小さめのおにぎり。
味噌汁の具。
卵焼き。
野菜のおひたし。
「朝はこれ温めれば大丈夫。」
自然に独り言を言いながら作っている。
その姿を、
美優はソファから眺めていた。
(……。)
(また。)
(料理。)
(何も言われなくても。)
(自然に。)
(作ってる。)
比較したいわけではない。
でも、
自然と目がいってしまう。
胸の奥が少しだけ苦しくなる。
健太が笑う。
「いやー。」
「これもう毎週泊まりたいわ。」
彩音も乗る。
「朝ご飯付きとか最高じゃん。」
真帆も笑う。
「ホテルより待遇いい。」
美月は苦笑した。
「毎週はだめ。」
「家庭教師あるし。」
健太が急にニヤッとする。
「でも俺。」
「泊まる理由あるし。」
橋本がすぐ反応。
「モーニングコールやろ。」
部屋が笑う。
健太は開き直った。
「そうや!」
「否定せん!」
「橘さんから電話かかってくるんやぞ?」
彩音が笑い転げる。
「最低(笑)」
真帆も笑う。
「素直すぎる。」
美月も少し笑った。
「別に。」
「友達だから。」
「それくらいは。」
健太は親指を立てる。
「ほら!」
「優しい!」
橋本が思い出したように言う。
「そういや。」
「来週。」
「フットサル。」
美月が振り向く。
「あ。」
「そうだった。」
健太が頷く。
「間奏合わせ。」
「やろ。」
橋本はニヤリ。
「ついでに。」
「最初から参加して。」
「アップからやろ。」
美月は苦笑い。
「体験だけ。」
「サークル入らないよ。」
橋本は笑う。
「分かってる分かってる。」
(いや、絶対最初から巻き込む。)
健太と橋本は目だけで通じ合っていた。
直人が笑う。
「春は断られてたのにね。」
健太も思い出す。
「そうそう。」
「最初飲み会の頃。」
「誘ったら。」
美月。
「忙しかったし。」
「知らない人多かったから。」
橋本は頷く。
「今は?」
美月は少し考えて。
「サ界のため。」
「合わせたい。」
「みんなとなら。」
その一言だけだった。
橋本は少し嬉しそうだった。
その頃
彩音はスマホを触っていた。
「この芸人検索しよ。」
動画サイト。
SNS。
関連動画。
そこに、
見覚えのあるサムネイル。
『九条理央さん、今年のミスコンで優勝するそうです。』
「あ。」
彩音が笑う。
「また出てきた(笑)」
美優も自然に画面を見る。
動画が流れる。
「私は絶対勝ちます。」
「橘美月には負けません。」
息を切らしながら食って掛かる理央。
その後。
蒼真が現れる。
「そんなことない。」
「ちゃんと可愛いよ。」
理央が照れる。
動画終了。
美優は、
何度か見返した。
誰も声をかけない。
泣いてはいない。
落ち込んでもいない。
ただ、
じっと見ていた。
(……。)
(この人。)
(ちゃんと。)
(前に出てる。)
(負けたくないって。)
(ちゃんと言って。)
(努力してる。)
(私は。)
(逃げてばっかり。)
その表情は、
比較して苦しむものではなく、
どこか考え込むようなものだった。
ふと。
ミスコンページを見る。
更新。
理央。
順位上昇。
コメント。
「頑張れ!」
「九条さん応援!」
「絶対優勝!」
「動画見て応援したくなった!」
もちろん、
茶化すコメントもある。
でも、
応援の方が目立ち始めていた。
彩音が言う。
「ちゃんと努力してるもんね。」
健太も頷く。
「動画一本で終わりじゃない。」
「今日も勉強しとるんやろ。」
彩音はスマホを触っていた。
「この芸人検索しよ。」
動画サイト。
SNS。
関連動画。
そこに、
見覚えのあるサムネイル。
『九条理央さん、今年のミスコンで優勝するそうです。』
「あ。」
彩音が笑う。
「また出てきた(笑)」
美優も自然に画面を見る。
動画が流れる。
「私は絶対勝ちます。」
「橘美月には負けません。」
息を切らしながら食って掛かる理央。
その後。
蒼真が現れる。
「そんなことない。」
「ちゃんと可愛いよ。」
理央が照れる。
動画終了。
美優は、
何度か見返した。
誰も声をかけない。
泣いてはいない。
落ち込んでもいない。
ただ、
じっと見ていた。
(……。)
(この人。)
(ちゃんと。)
(前に出てる。)
(負けたくないって。)
(ちゃんと言って。)
(努力してる。)
(私は。)
(逃げてばっかり。)
その表情は、
比較して苦しむものではなく、
どこか考え込むようなものだった。
ふと。
ミスコンページを見る。
更新。
理央。
順位上昇。
コメント。
「頑張れ!」
「九条さん応援!」
「絶対優勝!」
「動画見て応援したくなった!」
もちろん、
茶化すコメントもある。
でも、
応援の方が目立ち始めていた。
彩音が言う。
「ちゃんと努力してるもんね。」
健太も頷く。
「動画一本で終わりじゃない。」
「今日も勉強しとるんやろ。」
その頃・九条理央
理央の部屋。
机いっぱいにノート。
数学。
化学。
薬学。
「……。」
髪は美容院帰り。
夜は勉強。
学業でも。
美月に勝つ。
そう決めた。
SNSは通知が鳴る。
応援コメント。
少しだけ笑う。
「まだ。」
「これから。」
ノートを開き直した。
理央の部屋。
机いっぱいにノート。
数学。
化学。
薬学。
「……。」
髪は美容院帰り。
夜は勉強。
学業でも。
美月に勝つ。
そう決めた。
SNSは通知が鳴る。
応援コメント。
少しだけ笑う。
「まだ。」
「これから。」
ノートを開き直した。
葵
彩音が思い付きで電話をかける。
「もしもーし。」
葵。
「はいはーい。」
彩音。
「理央元気?」
葵は笑った。
「理央?」
「勉強してる(笑)」
「今日は本気(笑)」
少し間を置いて。
「……あと。」
「動画ありがと。」
彩音。
「理央?」
葵。
「違う。」
「蒼真先輩。」
健太たちが吹き出す。
「まだ言う(笑)」
葵。
「頭ぽんぽん。」
「反則。」
「かっこよすぎ。」
健太が笑う。
「はいはい。」
「恋する乙女。」
電話越しに葵も笑っていた。
彩音が思い付きで電話をかける。
「もしもーし。」
葵。
「はいはーい。」
彩音。
「理央元気?」
葵は笑った。
「理央?」
「勉強してる(笑)」
「今日は本気(笑)」
少し間を置いて。
「……あと。」
「動画ありがと。」
彩音。
「理央?」
葵。
「違う。」
「蒼真先輩。」
健太たちが吹き出す。
「まだ言う(笑)」
葵。
「頭ぽんぽん。」
「反則。」
「かっこよすぎ。」
健太が笑う。
「はいはい。」
「恋する乙女。」
電話越しに葵も笑っていた。
帰宅
夜も更ける。
橋本。
「じゃ。」
「また明日。」
直人。
「お疲れ。」
坂井。
「練習よろしく。」
美月も立ち上がる。
「じゃあ。」
「朝よろしく。」
健太が敬礼。
「モーニングコール!」
美月は苦笑いしながら、
「寝坊しないようにね。」
と言って帰っていった。
部屋に残ったのは、
健太。
彩音。
真帆。
そして美優。
四人だけになったリビングは少し静かになる。
健太がソファに寝転びながら言う。
「今週も。」
「なんだかんだ。」
「濃かったな。」
誰も否定しなかった。
夜も更ける。
橋本。
「じゃ。」
「また明日。」
直人。
「お疲れ。」
坂井。
「練習よろしく。」
美月も立ち上がる。
「じゃあ。」
「朝よろしく。」
健太が敬礼。
「モーニングコール!」
美月は苦笑いしながら、
「寝坊しないようにね。」
と言って帰っていった。
部屋に残ったのは、
健太。
彩音。
真帆。
そして美優。
四人だけになったリビングは少し静かになる。
健太がソファに寝転びながら言う。
「今週も。」
「なんだかんだ。」
「濃かったな。」
誰も否定しなかった。
一方その頃――学園祭実行委員会
夜の実行委員室。
コピー機が止まらない。
「パンフレット差し替え!」
「タイムテーブル修正!」
「アイドル側の楽屋追加!」
「警備人数増やして!」
千佳が走る。
林も資料を抱えている。
「急げ!」
「今日中!」
プロのアイドルユニット参戦。
サ界の大反響。
さらに、ゲスト対応。
予定していたスケジュールはほぼ組み直しだった。
委員長がホワイトボードを見ながら笑う。
「……こんなこと。」
「去年まで一回もなかった。」
千佳も苦笑する。
「橘美月一人で。」
「全部ひっくり返りましたね。」
林が肩をすくめる。
「しかも本人。」
「全然その自覚ない。」
部屋中が笑った。
委員長は改めて皆を見回す。
「大変だけど。」
「これは成功させる。」
「今年の学園祭は。」
「絶対伝説にするぞ。」
「おおっ!」
疲労の色は濃かったが、それ以上に実行委員たちの目は輝いていた。ぽっと現れた「サ界」と橘美月、そして急遽決まったプロの出演。それらをどう生かすかという忙しさは、同時に「今年は忘れられない学園祭になる」という確かな手応えでもあった。
夜の実行委員室。
コピー機が止まらない。
「パンフレット差し替え!」
「タイムテーブル修正!」
「アイドル側の楽屋追加!」
「警備人数増やして!」
千佳が走る。
林も資料を抱えている。
「急げ!」
「今日中!」
プロのアイドルユニット参戦。
サ界の大反響。
さらに、ゲスト対応。
予定していたスケジュールはほぼ組み直しだった。
委員長がホワイトボードを見ながら笑う。
「……こんなこと。」
「去年まで一回もなかった。」
千佳も苦笑する。
「橘美月一人で。」
「全部ひっくり返りましたね。」
林が肩をすくめる。
「しかも本人。」
「全然その自覚ない。」
部屋中が笑った。
委員長は改めて皆を見回す。
「大変だけど。」
「これは成功させる。」
「今年の学園祭は。」
「絶対伝説にするぞ。」
「おおっ!」
疲労の色は濃かったが、それ以上に実行委員たちの目は輝いていた。ぽっと現れた「サ界」と橘美月、そして急遽決まったプロの出演。それらをどう生かすかという忙しさは、同時に「今年は忘れられない学園祭になる」という確かな手応えでもあった。
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