橘美月シリーズ大学編_#36(どういう繋がり?)(なんでこの四人が普通にご飯食べてるの?)

橘美月シリーズは女子会もので、美月さんが大学生 (アップしている段階で阪大・薬・4年) の設定なので、本編とは別に美月さんの友達を作り、大学側も絡められるようにしておきましょう。メイド服などのありそうな服はメインモデルたちはある程度着てしまったので、サブのモデルを追加する意図があります笑

前回:「白鳥姫華さんの気になるライバルは?」姫華のインタビューで「橘美月さんかわいい。」と煽る原田たち。

I「橘美月×屋台。

I「良いね。金曜の授業は平和に進み、みんなで美優の家に。今回は菜奈美もおそるおそるリアリーディングの同期の友達と一緒に美優宅へ (健太が気になるなら見てみますか的な感じと、美月の料理の写真をシェアしておいしいと伝えた)。美月は楽しそうに料理をつくっている。今回は橋本に加えて楓花までいる。ここに菜奈美も合流。美優の父母とともに、瀬川も今回もきていたが、美月が目当てだったが、楓花と菜奈美も目に留まる。美月の料理が完成し、相変わらずクオリティが高い (とても学生が作ったものには見えない笑)。

彩音は料理の写真と、美月、楓花、菜奈美、美優が入った写真を葵に送る (ミスコン出場者4人がいる)。葵、驚いて理央にシェアし、理央はカフェめぐり系のサークルに参加していたが思わずドリンクをこぼして声がでて、何事と心配されながら画像をみた人たちが面白がっていて、理央は気持ち納得しないけど印象をおとしたくないから抑えている、みたいな感じになった笑。

美月は相変わらずだったが、菜奈美らも徐々に馴染んでいく(美月の料理のクオリティの高さに驚いている笑)。美優、美月以外のミスコン候補上位2名がその場にいて、再び比較して下を向く。料理がある程度片付いたところで、健太らが面白がって、ミスコン出場の4人の会話というか座談会的な動画を撮影していた笑。全体的に和やかな感じで、美月の料理を食べながらの雑談みたいな感じ。

そのころ姫華は一人でカラオケにいて、自分の動画のコメントがなぜか美月を褒めるコメントで埋まっていて不満をカラオケで叫んで発散していた笑 (悪口などは出さず、気持ちを込めて歌う感じ)。近くを通る年配の男性 (子連れ) が不安げに振り返っていた笑。

料理が片付いて、美月がデザートをつくっているころ、美優の父が母とともに改めて健太らにお礼を言いに来ていた。一方で瀬川は楓花、菜奈美に芸能界の話をしており、楓花は柄ではないと断ったが、菜奈美は興味深く聞いており、後日瀬川らの事務所を訪れることになった。どうやら「アイドルの卵」みたいな位置づけらしい。それを聞く美優、うつむく(が表向きは隠そうとしている)。ここで美月がデザートをつくってきた (ティラミスなど、かなり本格的なやつ)。ここでみんなでデザートを食べる。ここまでをもとにエピソードをつくって。

A

金曜日・夕方

美優の家

金曜日。

授業は特に大きな事件もなく終わった。

「じゃあ今日も行こうか。」

健太の一言で、いつもの面々が美優の家へ向かう。


今日は少し違う。

駅前で健太が待っていたのは二人。

「朝倉先輩。」

菜奈美が少し緊張した様子で頭を下げる。

「今日はよろしくお願いします。」

その隣には、

チアリーディング部の同期の女子学生。

「写真見て、すごく気になって……。」

健太は笑う。

「気楽に来てください。」

「ご飯食べるだけですから。」

二人は少し安心したように頷いた。


キッチン

玄関を開けると。

「おかえりー。」

エプロン姿の美月。

今日もノーメイク。

アクセサリーなし。

髪を後ろでまとめ、

大きなキッチンで楽しそうに料理している。

「今日は食材がすごいから。」

「楽しい。」

その声だけで機嫌が分かる。


今回も、

美優の父がかなり良い食材を用意していた。

伊勢海老。

和牛。

旬の野菜。

高級チーズ。

美月は冷蔵庫を眺めながら、

「これとこれ合わせよう。」

「これは低温で。」

まるで料理人のように段取りを組んでいく。

栞母と料理した経験もあってか、

広いキッチンもすっかり使いこなしていた。


今日の顔ぶれ

リビングでは、

橋本。

そして、

楓花。

「こんばんは。」

「久しぶり。」

楓花は自然に皆と会話している。

そこへ、

菜奈美も加わる。

最初は少し緊張していたが、

彩音が隣へ座る。

「そんな固くならなくていいですよ。」

「ここほんと普通だから。」

「普通……?」

菜奈美は部屋を見回す。

(普通の学生の家で)

(なんでこんな料理が出来上がるの……。)

既に感覚がおかしくなり始めていた。


別室

美優の両親。

そして、

瀬川。

今回もマスク姿。

瀬川は最初、

当然のように美月目当てだった。

しかし。

楓花。

菜奈美。

二人を見て少し目を細める。

(なるほど。)

(今年は粒が揃ってる。)

芸能人を見る目で自然と観察していた。


料理完成

しばらくして。

テーブルいっぱいに料理が並ぶ。

ローストビーフ。

魚介のカルパッチョ。

海老フライ。

季節野菜のグリル。

パスタ。

スープ。

見た瞬間、

菜奈美の同期が思わず言う。

「……これ。」

「学生?」

橋本が笑う。

「毎回こう。」

楓花も苦笑する。

「もう慣れちゃった。」

菜奈美は思わず写真を撮っていた。


一口。

「……。」

「おいしい。」

「え?」

「ほんとに?」

瀬川たち別室でも、

同じリアクション。

瀬川が思わず笑う。

「また腕上げた?」

美優の父も頷く。

「学生とは思えない。」


彩音

彩音はすぐスマホ。

パシャ。

料理。

もう一枚。

美月。

楓花。

菜奈美。

美優。

ミスコン候補四人が自然に笑っている写真。

送信。

送り先。

葵。


「え?」

「何これ。」

「豪華。」

「四人いる。」

そのまま。

理央へ転送。


理央

その頃。

理央はカフェ巡りサークル。

映えるスイーツ。

紅茶。

写真を撮っていた。

ピコン。

画像を開く。

「……え。」

思わず。

「あっ!」

グラスが傾く。

ジュースが少しこぼれる。

「九条さん!?」

「大丈夫?」

周りが慌てる。

理央は慌てて拭きながら、

「すみません!」

「大丈夫です!」

画像を見る。

美月。

楓花。

菜奈美。

美優。

全員笑っている。

料理。

豪華。

(なんで。)

(なんでこの四人が普通に集まってるの。)

周囲のサークル仲間も画像を見る。

「今年のミスコン豪華だね。」

「料理すご。」

「この真ん中の子が作ったの?」

「学生?」

理央は、

「……。」

内心はかなり複雑。

だが。

今は印象を落としたくない。

笑顔を作る。

「すごいですね。」

それだけ返した。


リビング

食事も進み、

菜奈美もだいぶ打ち解けてきた。

「橘さん。」

「これ本当に全部?」

「うん。」

「楽しかった。」

その返事があまりにも自然で、

菜奈美は笑ってしまう。

「料理好きなんですね。」

「うん。」

「食べてもらうの好き。」

美月は本当に楽しそうだった。


美優

その様子を見ながら、

美優は少し俯く。

(楓花さん。)

(菜奈美さん。)

(二人とも自然に人が集まる。)

(私は……。)

また比較しかける。

しかし。

今回は涙は出ない。

隣の彩音が、

そっと肩を叩いた。

美優も小さく笑って返した。


座談会

料理が落ち着いた頃。

健太が笑う。

「せっかくだし。」

「ミスコン四人で座談会やろう。」

「え?」

スマホを立てる。

録画開始。


内容は、

本当に雑談。

「大学生活で楽しいこと。」

「好きな食べ物。」

「最近頑張ってること。」

「学園祭。」

笑いが絶えない。

美月は料理を食べながら。

楓花は自然に場を回し。

菜奈美は少し照れながら。

美優も少しずつ笑う。

和やかな動画になった。


一方その頃

姫華。

一人カラオケ。

スマホを見る。

自分の動画。

コメント欄。

「橘美月かわいい。」

「歌すごい。」

「料理。」

「ノーメイク。」

「CM。」

スクロールしても、

橘。

橘。

橘。

「~~~~っ!!」

マイクを握る。

イントロ。

感情を全部ぶつけるように歌い始める。

絶叫ではない。

ちゃんと歌う。

でも、

感情だけは凄かった。

防音室の外。

子どもを連れた年配男性が、

「……。」

「ずいぶん熱唱してるな。」

と少し心配そうに振り返っていた。


食後

美月が立ち上がる。

「じゃあ。」

「デザート。」

「まだあるの?」

橋本が笑う。

「あるよ。」

美月はキッチンへ。

しばらくして戻る。

ティラミス。

ガラスの器。

ココアパウダー。

ミント。

完全に店の見た目だった。

「うわぁ……。」

菜奈美の同期が感動する。


別室

その頃。

美優の父と母。

健太たちを呼ぶ。

「本当に。」

「ありがとう。」

父は頭を下げる。

「娘が笑えるようになった。」

「君たちのおかげだ。」

健太。

彩音。

真帆。

少し照れる。

「いや。」

「友達なんで。」

父は笑う。

「それが一番ありがたい。」


瀬川

一方。

瀬川は、

楓花と菜奈美へ。

「芸能界。」

「興味ある?」

楓花はすぐ笑う。

「私は。」

「そういう柄じゃないです。」

「今の生活が好きなので。」

瀬川も無理には勧めない。

「そういう人ほど向いてたりするんだけどね。」

苦笑い。


次に。

菜奈美。

少し迷う。

「私は……。」

「興味はあります。」

瀬川の目が変わる。

「じゃあ。」

「一度。」

「事務所見に来ませんか?」

「見学だけ。」

「レッスン見るだけでも。」

菜奈美は驚きながらも、

「お願いします。」

と答えた。

瀬川は微笑む。

(この子は。)

(磨けば光る。)

頭の中で既に将来像を描き始めていた。


その会話を、

少し離れた場所から聞いていた美優。

「……。」

胸が少し痛む。

(また。)

(前に進む人がいる。)

しかし。

今度は俯くだけだった。

泣かない。

逃げない。

そんな美優の前へ、

ちょうど美月がティラミスを置く。

「美優。」

「できたよ。」

「食べよ。」

その一言で、

美優は小さく「うん」と返し、

皆と一緒にスプーンを手に取った。

部屋には穏やかな笑い声が広がり、それぞれが少しずつ未来へ向かって歩き始めていることを感じさせる、静かで温かな金曜の夜となった。

1限が終わり、学生たちが移動を始

I「良いね。この後、美優の家の4人の座談会の画像があがり、家に帰宅した姫華がみる。姫華はこれをみて、何なの、という感じのリアクションで家で感情をぶちまける笑。姫華は順位が8位のままで、5位以内に入らないと予選落ちになって本選に進めなくなってしまう。美月が音楽系に出る影響で美月が残ったら一人追加されて6人になるとしても、菜奈美が辞退せずにのこったのが姫華にとっては厄介だった。理央は順位は6位のままではあるが、着実に応援を増やし、票を伸ばしていた。理央も家に帰り、困惑した感じ (4人が集まっているところに驚いている、これはどういう状況だみたいな感じ)笑。千佳や林ら実行委員会はこの時間も準備を頑張って動いている。原田らがはじめたアカウントには変なことをしている面々の画像がどんどん共有されていき、姫華らはこれまでのように動きにくくなっていた。姫華は次の手はどうする?ここまでをもとにエピソードを作って。

A

金曜日・夜

美優の家・座談会動画公開

食後。

健太が撮影した動画を彩音と真帆が簡単に編集する。

派手な演出はない。

テロップだけ。


『ミスコン候補4人でご飯会してみた』

出演

  • 橘美月
  • 川崎美優
  • 楓花
  • 朝倉菜奈美

内容は本当に雑談だった。

「好きな料理は?」

「大学生活で楽しかったこと。」

「学園祭頑張ろう。」

「最近笑ったこと。」

途中、美月が

「料理冷めるよ。」

と全員に言って笑いが起こる。

楓花も自然に場を回し、

菜奈美も途中から笑顔になり、

美優も少しずつ表情が柔らかくなっていた。

コメント欄。

「平和すぎる。」

「ギスギスしてなくて好き。」

「ミスコンってこういうのでいい。」

「橘さん料理うますぎ。」

「朝倉さん元気そうで安心。」

「川崎さん笑えてる。」

「楓花さん優しい。」

全体的に温かい反応だった。


白鳥姫華

その頃。

家へ帰宅。

ソファに座り、

スマホを見る。

動画を開く。

最初は無表情。

しかし。

数秒後。

「……は?」

さらに最後まで見る。

「何なのよ……。」

思わず声が漏れる。

画面の中。

美月。

楓花。

菜奈美。

美優。

楽しそうに笑っている。

しかも、

コメント欄。

四人とも好意的。

「何これ!」

クッションを掴む。

「なんで仲良くしてるの!?」

「普通ライバルでしょ!?」

「なんで座談会なんかやってるの!」

クッションをソファへ投げる。

「意味分かんない!」

誰もいない家だからこそ、

感情がそのまま外へ出た。


姫華の現状

スマホを開く。

順位。

1位 橘美月

2位 楓花

4位 朝倉菜奈美

6位 九条理央

8位 白鳥姫華

そのまま。

画面を睨む。

今年は上位が強い。

そして。

朝倉菜奈美。

(辞退しなかった。)

そこが姫華には痛かった。

去年までなら。

ここで一人抜ける。

順位が繰り上がる。

今年は違う。

さらに。

美月が音楽企画へ出る関係で、

本選枠が一人増える可能性はある。

それでも。

六位まで。

今の八位では届かない。

「……。」

「間に合わない。」

初めて焦りが現実味を帯びてきた。


理央

一方。

理央も帰宅。

スマホを見る。

座談会動画。

「……。」

「何これ。」

何度も見返す。

「楓花さん。」

「菜奈美さん。」

「美優。」

「橘さん。」

(どういう繋がり?)

(なんでこの四人が普通にご飯食べてるの?)

コメントを見る。

健全。

明るい。

温かい。

「……。」

少し困惑した表情になる。

その時。

葵からメッセージ。

「なんかもう女子会みたい😂」

理央。

「意味が分からない。」

「どういう人間関係なの。」

葵。

「健太くんたちが繋げてるっぽい。」

理央は少し考え込む。

(敵同士じゃない。)

(普通に友達なんだ。)

それは理央にとって少し意外だった。


実行委員会

夜十時近く。

実行委員室。

千佳。

林。

山崎。

まだ帰れない。

「パンフレット修正終わった?」

「あと少し。」

「当日導線確認お願い。」

慌ただしい。

しかし。

モニターには、

座談会動画。

山崎が笑う。

「これ。」

「雰囲気いいな。」

千佳も頷く。

「学園祭って。」

「こういう空気が一番いい。」

林。

「今年成功させたいな。」

全員の気持ちは同じだった。


原田たち

一方。

例の情報共有アカウント。

通知。

通知。

通知。

「この人見ました。」

「この人去年もいました。」

「学園祭期間だけ現れる人です。」

「同じバイク。」

「この写真の男知ってます。」

情報がどんどん集まる。

原田が笑う。

「勝手にデータベース出来てる。」

平野。

「今これ。」

「下手に動けないぞ。」

畠中。

「もう。」

「誰かに付きまとった瞬間。」

「写真上がる。」

三人は満足そうだった。


姫華

ベッドに寝転びながら考える。

(直接はもう無理。)

(男使っても。)

(すぐ晒される。)

(動きにくい。)

スマホを見る。

コメント。

動画。

写真。

全部監視されている。

「……。」

しばらく考える。

(じゃあ。)

(本人じゃなく。)

(周り。)

そこまで考えて止まる。

今の状況では、

周囲に近付けば、

また誰かに見られる。

健太たち。

原田たち。

実行委員。

警備会社。

以前より遥かに監視の目が増えている。

(動けない……。)

姫華は、

自分が追う側ではなく、

追われる側に近づきつつあることを実感した。


新しい方向性

しばらく黙っていた姫華。

ふと鏡を見る。

「……そうだ。」

スマホを開く。

自撮り。

笑顔。

「ここで。」

「私が止まったら終わり。」

順位を上げるしかない。

サークル。

写真。

SNS。

自分の強み。

そこへ全力を注ぐしかない。

そして、

その裏で"使える駒"が残っているなら、

決して自分の手は汚さず、

もっと痕跡の残らない方法を考える──。

姫華はそう結論づける。

だが、以前のような露骨な妨害はもう難しい。

大学全体が少しずつ警戒を強め、実行委員会、学生、教員、そして学生たち自身が互いを守ろうと動き始めていたからだった。

姫華はスマホを握り締めながら、小さく呟く。

「……まだ終わってない。」

しかしその声には、これまでの余裕ではなく、追い詰められ始めた者の焦りがはっきりと混じっていた。

I「良いね。金曜は美優の両親が改めて健太や彩音、真帆含めて美優の友達らにお礼を伝える。全体的に和やかな感じ。菜奈美がそうやって守ってもらえてよいな、とぼそっと言い (みんなで美優を支えていたことが伝わる)、これを機に菜奈美とその友達 (三木優香、チアリーディングの2年) も彩音らのグループのイベントに来ないかと彩音らが誘い、健太達も歓迎の感じ。美優、健太、真帆、美優を残して皆が帰路に。道中、美月、優香、菜奈美の住んでいるところが近い (優香、菜奈美の住んでいる物件が同じ、こちらは女の子向けのきれいな物件、美月のところはその数棟離れた古い安い物件 (チアリーディングの二人からすると、これはちょっと、という感じの古い物件、学生向け格安系みたいな) だった。三人で談笑しながら帰るが、道中家の近くで菜奈美が泣く(誹謗中傷などいろいろあって辛かったらしい、美月らと関わって少し肩の荷が下りたようなところがある)。美月と優香が寄り添い、美月はこの二人と連絡先を交換した。この途中で健太から安否確認の電話が美月にきて、美月が大丈夫と伝え、美月が菜奈美に電話変わって健太が驚く笑。この騒動で、菜奈美は恋人と別れ (恋人の友達が菜奈美の悪い噂にのっかるような人で、それが耐えられず距離をとった結果、関係が冷めて別れた)。いろいろ言われた結果、離れた人が多く、菜奈美にとって負担が大きかったようだ。美月は自分たちも味方だ (意訳) みたいな感じの態度。美月は解散後、ゆっくり風呂に入ってすやすや眠る。

そのころ、ミスコンのサイトでは、だれがどういうところから票を獲得しているかが公表されていた (今回の試みとして)。1位 橘美月 (1年・薬→3年工学部系、教員、大学院生が多い;話題性〇) 2位 楓花 (3年・人間科学→フットサルサークル関係、人間科学が多い) 3位 萩原司 (4年・経済→実行委員会出身、実行委員系の票が多い、イベント企画の司会をしている女性で、話が面白いとかそういう方向、陽キャ系) 4位 朝倉菜奈美 (2年・外国語→体育会系の部活が多い、チアリーディング出身なので) 5位 八木和葉 (2年・医学部(保健)→医学部が多い、医学系のマドンナ的存在) 6位 九条理央(1年・薬→1年薬学部を中心に薬学部が多い) 7位 野崎茜 (2年・文学部→文学部が多い、フットワークが軽い陽キャ系) 8位 白鳥姫華 (3年・経済→経済が多い、写真サークルやオカルトサークルなども票が入っているがこれらの団体は人数が余り多くないので、団体としてはピックアップされていない)

姫華も予選が後半戦に入ったこともあり、このままの順位では落選が濃厚なので、オカルトサークルや写真サークルに「このままだと本選にでれない、みんな助けて (意訳)」的なメッセージを流す (具体的に何を白とは言わない)。更に少し後、原田らの美月擁護動画がアップされる。タイトルは橘さんの成績について先生たちに聞いてみた。畠中、平野、原田らが、前期の美月がとった授業の担当教員から、美月が不正といわれているのだけど、そんなことはないよねということで教員らの口から美月がちゃんとやっていることをしゃべって欲しい、という感じで一人ひとり交渉して動画にした。教員らも協力してくれ、それぞれが美月の良いところを客観的に紹介していく。中には体育担当も含む笑。そして後半では後期の抜き打ちテストや美優に前でしゃべらせた数学の教員も登場し、中間テスト時点までの美月について絶賛 (この人はそんなに学生を褒める人ではない)、最後に理央が登場し、自分が正々堂々美月に勝ちたいと思うこと、これまで後期で競ってきて美月は不正をするような人にはみえないこと、だから実力で勝ちたいと思っていて、自分はそのために頑張っている、ということをしゃべっていた。

これをみた姫華、怒ってクッションにやつあたり笑。対して理央は順位と動画を見て絶対に勝つと気持ちを新たにし、美優はうつむいた表情 (泣くわでもなく、いろいろ思うところがありそうな感じ) で動画をみていた。ここまでをエピソードにしてみて。

A

金曜日・夜

美優の家

デザートまで食べ終えたころ。

部屋にはすっかり穏やかな空気が流れていた。

美優の父が立ち上がる。

母も隣に立つ。

「少しだけ、いいかな。」

自然と部屋が静かになる。

父は健太、彩音、真帆を見た。

そしてその場にいる全員をゆっくり見渡す。

「皆さん。」

「本当にありがとう。」

深く頭を下げた。

「娘が大学を辞めると言った日。」

「正直、親として何をどうしていいか分かりませんでした。」

「でも。」

「皆さんがここまで支えてくださった。」

「今日、こうして笑って食卓を囲めている。」

「親として、これ以上ありがたいことはありません。」

母も目を潤ませながら続ける。

「美優は幸せな子です。」

「本当にありがとうございます。」

彩音たちも少し照れながら頭を下げる。

「私たちも友達なので。」

健太も笑う。

「当然です。」

真帆も静かに頷いた。


菜奈美

その様子を見ていた菜奈美が、

ぽつりと呟く。

「……いいな。」

皆が振り返る。

菜奈美は少し笑って、

「こうやって。」

「みんなで支えてくれる友達がいて。」

「羨ましい。」

その一言には、

本音がにじんでいた。


彩音がすぐ反応する。

「じゃあさ。」

「朝倉先輩も来ればいいじゃん。」

「え?」

「今度また集まるし。」

「美優だけじゃなくて。」

「みんなで遊ぼ。」

健太も笑う。

「歓迎ですよ。」

真帆。

「優香さんも一緒に。」

優香は驚く。

「私も?」

橋本。

「もちろん。」

楓花も優しく笑う。

「また会いたいです。」

菜奈美は少し困ったように笑った。

「……ありがとう。」

その笑顔は、

今日一番自然だった。


帰り道

夜。

美優の家を後にする。

健太。

彩音。

真帆。

美優はそのまま残る。

美月たちは帰路につく。

途中。

「え?」

優香が驚く。

「橘さん。」

「こっちなんだ。」

菜奈美も周囲を見る。

きれいな新しめの女子学生向けマンション。

二人が住む建物だった。

そこから少し歩く。

さらに数棟先。

築年数の経った学生向けアパート。

外壁も少し色あせている。

「私はここ。」

美月が普通に言う。

優香と菜奈美は思わず顔を見合わせた。

(ここに住んでるんだ……。)

普段の美月からは想像していなかった。

本人は全く気にしていない様子だった。


三人で歩きながら雑談。

料理。

学園祭。

チア。

家庭教師。

そんな話をしていた。

その途中。

菜奈美の足が止まる。

「……。」

急に涙が溢れた。

優香が驚く。

「菜奈美?」

「ごめん……。」

「なんか。」

「もう。」

「張ってた糸が切れちゃって……。」

涙が止まらない。


「誹謗中傷されて。」

「部活にも行けなくなって。」

「誰を信じていいか分からなくて。」

「今日。」

「みんなと話して。」

「なんか。」

「やっと安心した。」

しゃくり上げながら話す。


美月は何も大げさな慰めは言わなかった。

ただ、

菜奈美の隣に立つ。

「大丈夫。」

その一言だけ。

優香も反対側へ。

二人で静かに寄り添う。


しばらくして。

美月が言う。

「連絡先。」

「交換しよ。」

菜奈美は少し驚く。

「いいの?」

「うん。」

「またご飯食べよ。」

優香も笑う。

「私も。」

三人はその場で連絡先を交換した。


健太からの電話

ちょうどその時。

美月のスマホが鳴る。

健太だった。

「もしもし。」

「美月?」

「大丈夫?」

「うん。」

「今日は何もないよ。」

少し話したあと。

美月が菜奈美を見る。

「健太。」

「代わる?」

菜奈美。

「え?」

そのまま電話を受け取る。

「もしもし……。」

健太。

「え?」

「朝倉先輩!?」

菜奈美も少し笑う。

「今日はありがとうございました。」

健太。

「いえいえ!」

「ちゃんと帰ってくださいね!」

電話の向こうで慌てているのが伝わる。

電話を切ると、

三人とも少し笑っていた。


少し歩いたあと。

菜奈美は静かに話し始めた。

「実は。」

「彼氏と別れたの。」

美月と優香が足を止める。

「今回のことで。」

「彼の友達が。」

「噂に乗っかって。」

「面白がって。」

「それが耐えられなくて。」

「距離を置いたら。」

「そのまま終わっちゃった。」

少し寂しそうに笑う。

「今回。」

「離れた人。」

「結構多かった。」

美月は少し考えてから言う。

「でも。」

「私たちはいる。」

それだけだった。

菜奈美は涙を拭きながら、

「ありがとう。」

と小さく笑った。


その夜。

美月は帰宅。

ゆっくりお風呂をためる。

今日も長風呂。

体を温め、

作り置きを少し用意し、

布団へ。

数分後には、

静かな寝息が聞こえていた。


同じ頃

ミスコンサイト

新しい集計が公開される。

今回は、

「票の主な流入元」

まで公開された。


1位 橘 美月(薬学部1年)

・薬学部

・工学部(特に3年)

・大学院生

・教員票

・CM・ライブによる話題性


2位 楓花(人間科学3年)

・人間科学部

・フットサルサークル


3位 萩原司(経済4年)

・実行委員会

・イベント関係者

・司会ファン


4位 朝倉菜奈美(外国語2年)

・体育会

・チアリーディング


5位 八木和葉(医学部保健2年)

・医学系


6位 九条理央(薬学部1年)

・薬学部

・一年生

・各サークルで着実に拡大中


7位 野崎茜(分学部2年)


8位 白鳥姫華(経済学部3年)

・経済学部

・写真サークル

・オカルトサークル


姫華

順位を見る。

「……。」

「八位。」

唇を噛む。

すぐ、

写真サークル。

オカルトサークル。

グループチャットへ。

「このままだと本選に出られないかも🥲」

「みんな助けて。」

具体的には何も言わない。

しかし、

意味は十分伝わる内容だった。


その夜

さらに一本、

動画が投稿された。

タイトル。

「橘さんの成績、本当に不正なの?先生たちに聞いてみた。」

出演。

畠中。

平野。

原田。


前期担当教員が次々登場する。

「橘さん?」

「努力家ですね。」

「不正なんてあり得ません。」

「毎回ちゃんと理解していました。」

「提出物も非常に丁寧。」

「質問も的確でした。」

体育教員まで出てくる。

「運動能力も高い。」

「でも。」

「一番印象的なのは努力です。」

「誰より練習してました。」


後半。

例の数学教員。

「後期の橘さんも非常によく勉強しています。」

「私が学生をここまで褒めることは珍しいですが。」

「十分評価に値します。」


そして最後。

画面に理央。

少し緊張した表情。

「私は。」

「橘美月さんに勝ちたいと思っています。」

「でも。」

「正々堂々勝ちたい。」

「この数か月見てきて。」

「不正をする人には見えません。」

「だから。」

「私は努力して。」

「実力で勝ちます。」

動画はそこで終わった。


姫華

視聴終了。

無言。

数秒後。

クッションを抱える。

「もうっ!!」

ぽすっ。

ぽすっ。

何度も叩く。

「なんで!」

「なんでみんな橘なの!」

部屋には誰もいない。

感情だけが響いた。


理央

一方。

理央自身も動画を見る。

自分が最後に映っている。

少し恥ずかしい。

しかし。

コメント欄。

「九条さんかっこいい。」

「こういうライバル関係好き。」

「正々堂々。」

理央は静かにスマホを置く。

「……絶対。」

「勝つ。」

改めて決意する。


美優

そして。

美優も動画を最後まで見た。

理央。

先生。

美月。

みんな前へ進んでいる。

美優は俯いたまま、

しばらく何も言わなかった。

泣いてはいない。

ただ、

胸の中で何かをゆっくり考えているようだった。

その沈黙は、以前のような「諦め」ではなく、「自分も変わりたい」という思いと、「今の自分はまだそこまで届いていない」という現実の間で揺れる、静かな葛藤の時間になっていた。

次回:「一緒に食卓を囲む美月たち、競う人」ミスコン予選、大詰めへ。

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