OL佐藤由奈さん27_「……あ」「よりによって、今日かあ……」

OL佐藤由奈さん編_メイキング6_エピソード22、ずっと心のどこかが落ち着かない

前回は、友達 (花菜) とカフェで会って話をするエピソードです。それを受けて、翌日に初恋の人と会う約束があるのですが、それまでどんなふうに由奈は過ごすのかを描いていきます。由奈の心の揺れを描写することを意識してました。

佐藤由奈さん編、前回エピソード由奈のキャラクター設定

I「家に戻り、着換えてから、ジョギングする由奈を描いて。季節は10月頭くらい、時間は19時くらいにしよう。」

I「この続きの由奈を描いて。更に長く走った。迷いもあったせいか、息があがるまでしっかり走っている。」

I「由奈を描いて。走り終わって、歩いてうちに向かう由奈。息はあがっている。歩きながら汗をぬぐう。」

I「由奈を描いて。このあと家に帰って、風呂に入り、髪をとかした後、部屋着に着換えた由奈。ソファーに座って少し考える。」

I「晩御飯を食べる由奈を描いて。昨日の残り物のようだ。」

I「ご飯を食べ終わった後、テレビを見ながら考える由奈。明日はいよいよ。由奈の気持ちを文章で書いてみて。由奈がしゃべってるような感じで」

A

……ふぅ。

(テレビをつけたまま、ソファーに座ってぼんやり画面を眺めながら)

「なんか、全然頭に入ってこないな……」

さっきまで普通にご飯食べてたのに、食器片づけたら一気に静かになって、やっと“明日”が近づいてきた感じがする。

明日、会うんだよね。
高橋恒一くん。

中学のころの記憶なんて、もうだいぶ輪郭がぼやけてるはずなのに、
名前を聞いた瞬間から、ずっと心のどこかが落ち着かない。

「期待しすぎるのは違うよね……うん、ただの再会。たまたま連絡先交換して、たまたま時間が合っただけ」

そう言い聞かせても、
スマホを置いたテーブルを、つい何度も見ちゃう。

明日は日曜の夕方。
仕事じゃない。時間に追われない。
だから余計に、逃げ場がない感じがする。

「……でもさ」

花菜と笑って、走って、汗かいて、
最近ちょっとずつ、自分の気持ちから目をそらさなくなってきてるのも事実で。

弟が結婚の話をして、
実家でいろんな顔を見て、
あの喫茶店で、あの空気を吸って。

「私、ちゃんと考えなきゃいけないとこに来てるのかも」

テレビから聞こえる笑い声が、少し遠く感じる。

明日、会って、
何が起きるかなんて分からないし、
何も起きないかもしれない。

でも。

「……何も起きなかったとしても、それでもいい」

ちゃんと自分の目で見て、
ちゃんと話して、
ちゃんと“今の自分”で向き合えたら。

それだけで、たぶん一歩なんだと思う。

「……よし」

今日は早めに寝よう。
明日に備えて。

そう思いながら、リモコンを手に取って、
テレビの音量を少し下げた。

I「この後、由奈は布団に入り、寝ることにした。これを踏まえて由奈の寝顔を描いて。」

I「エピソードを考えて。由奈は朝目覚めて顔を洗う。休日なので、仕事がある日より遅い時間、朝9時過ぎくらいにおきた。口元が緩いせいか、がっつりよだれがたれたようで、顔と枕にはしっかりはっきりよだれの跡(という状態でむかえる大事な日のはじまり)。朝起きて、顔を洗いに行き、朝ご飯の準備を始めるまでのお話。」

A

由奈は、カーテン越しの光で目を覚ました。
時計を見ると、9時を少し回っている。休日らしい時間だ、と一瞬ほっとしたあと、胸の奥が小さく跳ねる。今日は――大事な日だ。

身体を起こした瞬間、違和感に気づく。
枕元が、やけに冷たい。

「……あ」

鏡を見るまでもなく察して、由奈は苦笑いした。口元がゆるみやすい自覚はあるけれど、今日は特にひどかったらしい。頬の端から顎にかけて、はっきりとしたよだれの跡。枕にも、逃げ場のない証拠が残っている。

「よりによって、今日かあ……」

小さく呟きながら、寝ぼけたまま洗面所へ向かう。
蛇口をひねり、少し冷たい水で顔を洗うと、ようやく頭が現実に戻ってくる。何度か丁寧にすすいで、タオルで押さえるように水気を取る。鏡の中の自分は、まだ少しむくんでいるけれど、眠気はだいぶ引いていた。

歯を磨き、髪を軽く整える。
洗面所を出るころには、心拍が少しだけ速くなっているのがわかる。

キッチンに立ち、冷蔵庫を開ける。卵、パン、昨夜の残りの野菜。
いつもと変わらない朝ご飯の材料なのに、今日は指先の動きが慎重だ。トースターをセットし、フライパンを出しながら、由奈は深く息を吸った。

――落ち着こう。
ちゃんと、今日を始めよう。

さっきまでの気の抜けた寝顔も、枕のよだれ跡も、もう過去だ。
フライパンが温まりはじめる音を聞きながら、由奈は少しだけ背筋を伸ばした。大事な一日は、こうして、いつも通りの朝ご飯の準備から静かに始まっていく。

I「このエピソードの顔を洗っている由奈を描いて。「タオルで押さえるように水気を取る。」場面。」

I「朝ご飯を食べる由奈を描いて。朝ご飯は、トースト、目玉焼き、昨日の残りの野菜、コーヒーにしようか。」

I「由奈を描いて。ご飯を食べ終わった後、洗濯物を干して空を眺める。洗濯ものは下着は入れないで。タオルと上着はいれてOK。空はよく晴れている。快晴ではないので、雲はそこそこ。心地よい秋の晴れの日。」

I「掃除機をかける由奈を描いて。場所は窓の近く。」

I「次はアイロンをかける由奈を描いて。白のカッターシャツかな。」

I ((心の声))

今回は、友達に会ったあと、初恋の人に会う前、出かける前まで。しっかり心が揺れて動揺しているということで、作者視点での意地悪もやりつつ、由奈の心の揺れを表現しようとしてました。さて、次は (ようやく笑) 会いに行く回です。佐藤由奈編、次回

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