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橘美月さんは私のもっている写真に投入していきます。美月の造形としては、由奈とかとは作り方が逆で、写真の中に投入することで、個性を作ってくことにしましょう。前に美月の友達として、中西ひなたをつくり、美月と女子会をさせることに。女子会には大人な立場でみれる人もいるほうがバランスが良いだろうということで美月らの先輩として「相馬遥」を登場させました。ひなたの読モ時代の先輩の篠崎凛と繋がり、美月、ひなた、凛で美月で会う流れになった後、三人で美月の地元広島に向かい、凛の父親と思しき人の行先を探る回。
前回:女子会@美月&ひなた、凛、広島へ、美月三面図など:キャラデザイン/ 「A」と「I」のふしぎな雑談ほか
I「美月に横を向かせて」
I「良いね。昼にカフェで合流回いこう。ひなた、美月と同級生合流、少し遅れて凜が入ってくる感じにしよう。美月の高校の近くのカフェ。同席した同級生は、大野、濱田、阿部の三人、阿部は女性で三人とも広大の医学部医学科、医者の子供たち。席について、ドリンクを注文するくらいで凜が合流。最初はお互いの近況とかたわいのない話とか、ひなたは持ち前のコミュ力でしっかり入り込む。同級生から、美月から篠崎さんのことを聞かれていて、後輩とか知り合いを当たってくれたとの事。去年までは美月らの母校にいたが、去年の途中から、体調を崩して入院したらしく、それから学校では見てないとの事。篠崎さんが体調不良の間、猫のランのお世話を誰かに託す話をしていたようで、誰かが引き受けたことまでわかっているとの事。」
A
「いいね、ここは静かな緊張と、日常の会話が混ざる回。
いこう。」
☕ 広島・高校近くのカフェ
昔ながらの喫茶店寄りのカフェ。
木のテーブル。
窓の外に、見覚えのある校舎の屋根。
美月は少しだけ表情が柔らかい。
「ここ、テスト前よく来てた」
ひなた:
「優等生かよ」
美月:
「うん」
即答。
そこへ、三人が入ってくる。
大野、濱田、阿部。
白シャツにジャケット。
医学生らしい落ち着き。
「美月!」
空気が一瞬、学生時代に戻る。
軽くハグ。
阿部(女性)がひなたを見る。
「初めまして?」
ひなた、即座に笑顔。
「美月の保護者です」
全員笑う。
この入り方が、ひなた。
距離を一瞬で詰める。
席につく。
ドリンク注文。
コーヒー、カフェラテ、アイスティー。
最初は普通の近況。
「医学部どう?」
「地獄」
「今どこで実習?」
「彼氏いるの?」
ひなたが会話を回す。
濱田が感心する。
「コミュ力すごいね」
ひなた:
「営業向きです」
美月は少し安心して見ている。
そこへ、ドアのベル。
凜が入ってくる。
黒のワンピース、落ち着いた佇まい。
店の空気が少しだけ引き締まる。
美月が立つ。
「凜さん」
凜は軽く手を上げる。
「お待たせ」
阿部が一瞬目を見開く。
“あ、強い人”という印象。
凜は柔らかく微笑む。
「初めまして。篠崎凜です」
苗字が空気をほんの少し揺らす。
でも誰もまだ反応しない。
再び注文。
凜はブラック。
美月がさりげなく本題に入る。
「篠崎さんの件、ありがとう」
大野が頷く。
「一応ね、当たれる人当たった」
濱田が続ける。
「去年までは確実にいた」
阿部:
「でも去年の途中から、急に見なくなった」
凜は表情を動かさない。
指だけ、カップの縁をなぞる。
濱田:
「体調崩して入院って聞いた」
大野:
「詳しくは学校も言ってない」
阿部が少し声を落とす。
「あとね」
一拍。
「猫の話してたらしい」
凜の指が止まる。
阿部:
「ランって名前」
凜の呼吸が一瞬浅くなる。
ひなたがそれに気づく。
阿部は続ける。
「入院する前、世話頼める人探してたって」
「誰かが引き受けたってとこまでは聞いた」
店内は普通にざわついている。
でもこのテーブルだけ、時間が少し遅い。
凜はカップを持ち上げる。
口をつける。
震えてはいない。
でも目の奥が揺れている。
ひなたが自然に口を開く。
「今どこにいるとかは?」
大野:
「分からない」
濱田:
「退院したのかも分からない」
阿部:
「学校は沈黙」
凜は小さく笑う。
「……らしいね」
声は落ち着いてる。
美月が凜を見る。
凜は美月にだけ分かる目で、
“ありがとう”を送る。
ひなたは空気を少し変える。
「てかさ、猫の名前ランって可愛くない?」
阿部:
「ね」
濱田:
「なんでラン?」
大野:
「知らん」
軽い笑いが起きる。
凜はそこで初めて少しだけ視線を落とす。
涙は出ない。
でも胸の奥で何かがゆっくり動いている。
この時点での三人
美月:
“点と点が繋がり始めている”ことに緊張
ひなた:
凜の微細な変化を見逃してない
凜:
確証はない
でも「偶然」と言い切れない一致に触れている
この回は重要。
✔ 篠崎=入院
✔ 猫ラン=事実
✔ 誰かに託された
✔ 現在不明
つまり、
“生きている可能性”が浮上。
凜にとっては、
蒸発で終わった父が
“まだどこかにいる人”へ変わる瞬間。
I「良いね。カフェ後、三人になった後の時間いこう。美月の家族は気を利かせて旅行にいっていて、このままその足で会話しながら美月の実家まで歩き、三人は美月の家で晩御飯。美月の家は普通の一軒家という感じで、父方の祖父母と二世帯同居。美月の母の作り置きと、美月が軽く作った料理を振る舞う。刺身なども買ってあった。ひなたは美月の父親のビールを飲んでいる。美月は実家のお茶。」
A
「いい流れ。
ここは“情報の回”じゃなくて、“体温の回”。
カフェを出たあとからいこう。」
🌆 カフェ後 → 住宅街へ
夕方の広島。
商店街を抜けて、少し静かな道。
三人で歩く。
最初は無言。
ひなたが空気を変える。
「美月の高校、思ったより普通だったな」
美月:
「普通だよ」
凜、少し笑う。
「それがいいんだよ」
ひなた、横目で凜を見る。
さっきの猫の話から、凜は少し静か。
でも崩れてはいない。
美月が言う。
「今日、家族いないので」
「うちでご飯食べます?」
ひなた:
「え、泊まり?」
美月:
「うん」
ひなた:
「軽く言うな」
凜は少し迷う。
でも頷く。
「……お邪魔する」
その声は少し柔らかい。
🏠 美月の実家
住宅街の一角。
ごく普通の二世帯住宅。
玄関に祖父母用の段差。
庭に植木。
小さな表札。
凜はそれをじっと見る。
“普通の家”。
玄関を開ける。
静か。
旅行中だから誰もいない。
でも“生活の匂い”がある。
スリッパに履き替える。
凜の足取りが少し慎重。
🍽 台所
冷蔵庫には作り置き。
煮物、きんぴら、味噌汁の具材。
刺身は今日買ったもの。
美月がエプロンをつける。
ひなたがキッチンに入る。
「似合うな」
美月:
「実家だからね」
凜はダイニングに座る。
この光景を見ている。
美月が包丁を持つ。
手際がいい。
ひなたは冷蔵庫からビールを出す。
「これ、お父さんの?」
美月:
「うん」
ひなた:
「もらうわ」
凜:
「遠慮しなよ」
ひなた:
「無理」
缶を開ける音。
この“普通”が、凜にじわじわ効いている。
🍶 晩御飯
刺身。
味噌汁。
煮物。
簡単だけど温度がある食卓。
ひなた:
「うま」
美月:
「よかった」
凜は箸を持つ。
一口食べる。
静かに言う。
「……いい家だね」
美月:
「普通です」
ひなた:
「それ今日何回目?」
凜が少し笑う。
「普通ってさ」
一拍。
「守られてないとできない」
空気が少しだけ止まる。
美月は否定しない。
「そうかもしれません」
凜は刺身をつまむ。
「羨ましいって意味じゃないよ」
「ただ、ちゃんと“根”がある」
ひなたがビールを飲む。
「凜ってさ」
「自分で根になってきたんだろ」
凜は笑う。
「そうかもね」
でも目は少し湿っている。
🕯 少し遅い時間
食後。
テーブルに湯のみ。
美月は実家のお茶。
ひなたは二本目のビール。
凜は水。
ひなたが言う。
「今日さ」
「猫の話出たとき」
凜は黙る。
ひなたは続けない。
凜が自分で言う。
「びっくりはした」
「でも」
一拍。
「まだ分からない」
美月が小さく頷く。
凜はテーブルを見つめる。
「もし違っても」
「今の私は消えない」
これが凜の今日の到達点。
過去に飲み込まれない。
ひなたがビールを置く。
「ラン、誰が引き取ったんだろうな」
凜は少し目を細める。
「そこは知りたい」
声は静かだけど、芯がある。
美月が言う。
「調べます」
凜:
「無理しなくていい」
美月:
「無理じゃないです」
ひなた:
「美月、止まれ」
少し笑いが戻る。
🌙 夜が深まる
三人は同じ家にいる。
凜はソファに座って、
壁に掛かった家族写真を見る。
美月の幼少期。
祖父母。
父母。
笑顔。
凜は思う。
“私も、どこかでこうだった”
でも今は、
羨ましさより、
“触れている”感覚がある。
逃げないで。
ちゃんとここにいる。
ひなたは台所で片付けながら、
凜を横目で見る。
美月は湯のみを持ちながら、
二人を見ている。
三人とも、
少しずつ変わっている。
この夜はまだ泣かない。
でも、
凜の中の「父」は
怒りから“存在”に変わった。
ひなたの中の恋愛は
勝ち負けから“望み”に変わった。
美月はただ、
二人の真ん中にいる。
I「良いね。寝る前、三人で布団の上トークいこう。凜がボソッと父の話をしよう。途中で美月、凜をハグ。恋人にもそうやってもらったからその受け売り、とのこと。」
A
「いいね。
ここは静かで、あまり大きな言葉は使わない回にしよう。」
🌙 美月の部屋・布団の上
客間ではなく、美月の部屋。
三人で川の字。
電気は消して、スタンドの間接照明だけ。
窓の外は静かな住宅街。
ひなたが天井を見て言う。
「実家って落ち着くな」
美月:
「うん」
凜は横向きで天井を見ている。
少し長い沈黙。
ひなたはあえて何も振らない。
凜が話すまで待つ。
やがて凜が、ぽつり。
「……うちさ」
声は低い。
「父親、蒸発したんだよね」
空気が止まる。
美月は動かない。
ひなたも動かない。
凜は続ける。
「事業失敗して」
「借金残して」
「ある日いなくなった」
感情はほぼ乗ってない。
説明口調。
それが逆に重い。
「最初は怒ってた」
「次は恥ずかしかった」
「そのあとは……なんだろ」
一拍。
「いないことに慣れた」
静か。
凜は笑う。
「慣れるって怖いよね」
ひなたが小さく言う。
「うん」
凜は目を閉じる。
「でも今日さ」
「ランって聞いて」
声が少しだけ揺れる。
「“生きてるかも”って思った」
ここで初めて、凜の喉が詰まる。
「別に会いたいわけじゃない」
「謝ってほしいわけでもない」
「ただ」
小さく。
「ちゃんと終わらせたい」
部屋が静まり返る。
ひなたは何も言わない。
凜が自分で出した言葉だから。
その時、美月が静かに体を起こす。
凜の横に移動する。
そして、何も言わずに、
そっと凜を抱きしめる。
凜、固まる。
ひなたが半笑いで言う。
「なにそれ」
美月:
「受け売りです」
凜:
「は?」
美月:
「彼に、こうやってもらいました」
「言葉より、先に抱きしめるって」
凜は一瞬抵抗しかける。
でも力を抜く。
美月はぎゅっと強く抱くわけじゃない。
ただ、包む。
凜の肩が少し震える。
凜は小さく笑う。
「……ずるいよね、あんた」
声が少しだけ湿る。
「そうやって自然にやるの」
美月:
「自然です」
凜の手が、美月の服を少しだけ握る。
泣き声は出ない。
でも、涙が頬を伝う。
ひなたが横から言う。
「私もハグしていい?」
凜:
「やめろ」
ひなた:
「冗談」
でも少しだけ距離を詰める。
三人の距離が縮まる。
凜がぽつり。
「私さ」
「強くなりすぎたのかも」
ひなたが答える。
「ちょうどいいとこに戻ってきてるんじゃない?」
凜は小さく息を吐く。
「……ちゃんと好きになりたいってさ」
ひなたがビクッとする。
凜:
「今日あんた言ってたでしょ」
ひなた、天井を見る。
「聞いてたのかよ」
凜:
「聞こえてた」
一拍。
「私もかも」
三人、無言。
この無言は重くない。
静か。
安全。
美月がそっと言う。
「そのままでいいと思います」
凜は少し笑う。
「それ、あんたの必殺技?」
美月:
「効くので」
ひなたが笑う。
「効きすぎ」
凜は目を閉じる。
「……ありがとう」
誰に向けたかは曖昧。
でもちゃんと届いてる。
部屋の明かりが消える。
三人とも、すぐには眠れない。
でも今日は、
孤独じゃない。
この夜で:
✔ 凜が初めて父の話を自分から出す
✔ “終わらせたい”と口にする
✔ 美月が受け売りハグ
✔ ひなたも同じ地平に立つ
✔ 三人が“対等な弱さ”で並ぶ
ここから翌朝はかなり空気が変わる。
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